PICTURE DIARY 0912MO2013

PD20131209s
音響ハウスへ。レコーディング中のギタリスト、鬼怒無月さんを訪ね、ポートレイトの撮影。ソロアコースティックアルバム「My Back Pages」のために。会議室をお借りして急造のフォトスタジオにする。写真は小木曽プロ、無理を言って時間をいただいただけのことはある。

PICTURE DIARY 0812SU2013

PD20131208s
サントリーホール。イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノリサイタル。ベートーヴェンプログラム。曲目は、ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」、ロンド・ア・カプリッチョop.129「失われた小銭への怒り」、ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調op.54、休憩。ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」、ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調op.78「テレーゼ」。アンコール。ショパン、ノクターン ハ短調op.48-1。アンコールには応えないはずのイーヴォさんがアンコールにショパンを1曲。鎮魂。それにしても二極的な豪柔の力強さを融け合わせる感覚の面白さ凄さ。その柔らかなダイナミズムは、一体イーヴォさんの指や腕、体の音への乗せ方というのは、どのような賜物なのだろうかと考えてしまう。

0712SA2013 PICTURE DIARY

PD20131207s
休養日。遅い朝食。仕事部屋の片付け。古いスライドプロジェクター、8ミリフィルム映写機、幻灯機2台、木箱入教材用35ミリフィルム、下絵、スケッチ、アッサンブラージュ用素材、各種画材、パステル、水彩絵具、油性クレヨン、水性クレヨン、色鉛筆、油性絵具、オイルスティック、ダーマトグラフ、製図用具、グレースケールパステル。パステルは緩衝材として入れられていたスポンジが劣化して、手を触れるとホロホロになった。もしかすると高校生の時に買ったもの。それぞれ決めた場所に、あるいは新しい場所に移動する。

PICTURE DIARY 0612FR2013

PD20131206s
水戸行き。鈴木茂兵衛商店で提灯の打ち合わせ。目標をはっきりとさせて進む。以前、「提灯の未来は、誰も見たことがない」と言ったことがあるが、「提灯持ちは先に立て」と言う言葉がある。時代の指導的な立場にある者は、自らが先頭に立って進み、事にあたるべし、と言う意味。「提灯持ち」と言うと良い意味には使われないが、あえてぼくらは「提灯持ち」たり得たい。人の行く道を明るく照らして川などにはまらないように。浮かれ過ぎて空騒ぎにならないように。地道に腰の据わった仕事をして行きたいと思う。

PICTURE DIARY 0512TH2013

PD20131205s
やられた!自転車盗まれた!夕方の商店街で。煎餅を買うほんの1分程の間に。買う物は決まっていたので、店先に停めて鍵を掛けずにいた。油断した。店の女店員も驚いて「あらまあ!いやだよー!」と交番に行くようにすすめる。明日出かけるところがあるので、その手土産の菓子も買おうと思い、閉店近い時間でもあり、何よりも気を鎮めたかったので、商店街の外れの方にある洋菓子屋に向かい歩き始めた。愛用の自転車とのこの10年以上になる付き合いを思い出し、悔しさと怒りと諦めの気持ちなどが渦巻くようで、道すがら左右に並ぶ自転車の中に自分の自転車が見当たりはしないかとぼんやり目をやりながら歩いた。洋菓子店で焼菓子を買って「カードは使えますか?」と尋ねると「5000円からになります」と言われ、星のアトリエ用に小さな箱入のものを合わせて買った。流れと状況に逆らわず素直に従う。今日ここで自転車が無くなるのも何かの意味のあることなのだろうかと思う。駅前の交番まで、通り過ぎる自転車や、あちらこちらに停めてある自転車を見ながら交番に着く。お巡りさんが一人、若い女性に対応中で、暫く手が空くのを待つ。若い女性が出て行ったところで「商店街の煎餅屋の前で自転車を盗まれた」と言うと、「鍵は掛けなかったの?」とお巡りさん。「ほんの少しの間だったので」など、妙に言い訳めいた自分の言葉に自分でうんざりしたところで交番の電話が鳴る。ちょっとすまんと手と目で合図して、お巡りさんが電話に出る。夕方から夜にかけての交番は忙しいらしく、今度は公務用と思われる携帯が胸のポケット辺りで鳴り始める。合間に、「いつ盗まれた?」、「近くを良く探しましたか?」と忙しい中に落ち着いた調子で尋ねる。「とにかく近くを良く探してみて、それでらちがあかなかったらまた来てください」と淡々と、しかし強い目付きで言う。その時、あ、見付けることが出来るな感じた。「探してみます、ありがとう」まだ携帯電話を持ち、電話するお巡りさんを後にして煎餅屋の前に戻り、ゆっくりと停めてある自転車を見ながら歩き始める。最初の右手の路地を見ると、ところどころ街灯に照らされた狭い道の左右に、ずっと奥の方まで自転車が点在しているのが見える。多分ここに在るだろう、と思い歩を進めると煎餅屋からは100メートル程のアパートのブロック塀にぼくの自転車が立て掛けてある。まるで自分がそこに停めていたように。ハンドルを握ると商店街の通りとは反対の、路地の奥へと押して歩き始めた。少し広い通りに出ると、自転車に乗って走る。いつものぼくの自転車。

PICTURE DIARY 0412WE2013

PD20131204s
Mくんに作品の複写をしてもらう。大きめの作品3点、自然光で撮る。ねこの塑像の仕上げに入る。サンドペーパーをかけて整えるがまだまだ。すずも提灯のパッケージデザインダミーを確認する。すずも提灯の質感と、パッケージの質感、力感の釣り合いが焦点。師走は、ここから仕事などのスケジュールが過密な状態に入り、どんどんと濃厚なスープのようになって、味わい深く、注意深く、慈味深いものになって行く。熱すぎず、冷たすぎず。

BLM-DOUBLE DOVE POUCH

mimm_poachs
DOUBLE DOVE POUCH S

MATERIAL COTTON 100%
COLOUR NAVY
SIZE W120 H85 D45mm
52-64-0053-071
PRICE ¥3,675
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsw/goods.html?gid=2722437

mimm_poachm
DOUBLE DOVE POUCH M

MATERIAL COTTON 100%
COLOUR NAVY
SIZE W190 H80 D45mm
52-64-0054-071
PRICE ¥3,990
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsw/goods.html?gid=2722438

mimm_poachl
DOUBLE DOVE POUCH L

MATERIAL COTTON 100%
COLOUR NAVY
SIZE W220 H165 D45mm
52-64-0055-071
PRICE ¥4,200
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsw/goods.html?gid=2746947

PICTURE DIARY 0312TU2013

PD20131203s
デザートと同じ理屈。一日の最後のところがしっくり来ないと、その日一日が今一つな日に感じることがある。良く眠って次の日の朝を待たなければ。しかし、そんな感覚がずっと尾を引くこともある。朝になってもすっきりとせずに、喜びの無いような。けれど、気持ちと実行する力で世界は変わる。自分が無垢に信じられることを、溌剌と行えることが何より素晴らしい。玉子から雛がかえり、最初に見たものを親と思い込む刷り込みのように、いつでも新しい素直で晴れやかな気持ちで受け入れる。

NEWS-OBANDOS DEBUT CD RELEASE

OMOTE
URA
OBANDOS DEBUT CD

工作星人襲来
OBANDOS
RELEASE DATE
21st.DEC.2013
DONBURI DISK
¥2100TAXIN

BLM-WOMEN'S DOUBLE DOVE V-NECK KNIT

mimm_womans_knit
WOMEN’S DOUBLE DOVE V-NECK KNIT

MATERIAL WOOL 50% ACRYLIC 50%
COLOUR NAVY
SIZE ONE SIZE
52-15-0057-576
PRICE ¥12,600
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsw/goodssale.html?gid=2538722

PICTURE DIARY 0212MO2013

PD20131202s
豊前房15周年記念の絵を描く。朝からスケッチと下絵の準備。午後、若大将克ちゃんとカメラの原田氏が来て製作の様子を撮影しながら無心で一気に描く。パネルの下塗りがざらついて摩擦係数が高く、さらりと描けるはずのオイルクレヨンが思うように滑らず、ぎくしゃくして力が入り苦労する。ぼくは予定があって参加出来ないのだが、14日の15周年記念パーティーで製作の映像を披露する予定。明後日には編集した映像を確認出来るそうなのでとても楽しみだ。克ちゃんはパーティー当日のイベントとしてライブペインティングをして欲しいと希望していたのだが、ぼくのスケジュールもさることながら、大勢の人前で描くと、人々の気持ちを受けて気が昂り、舞い上がったような派手な絵になる。そうすると、パーティーの時には賑やかで華がありそれで良い絵なのだか、日常の店の雰囲気には強過ぎて、かえって寂しさを感じるものになってしまう。豊前房のことを考えながらじっくりと描けるのが良い。撮影にあたって、優れたカメラマンは自分の気配を出し入れ出来るものだし、若大将克ちゃんがそこに居るのでこれ以上望むものは無い。

BLM-MEN'S DOUBLE DOVE V-NECK KNIT

Knit_gy
Knit_nv
MEN’S DOUBLE DOVE V-NECK KNIT

MATERIAL WOOL 100%
COLOUR GRAY NAVY
SIZE S M L
51-15-0156-901
PRICE ¥23,100
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsm/goods.html?gid=2644371

PICTURE DIARY 0112SU2013

PD20131201s
そして12月。豊前房15周年記念の絵を描くためのパネル下塗り。豊前房出入口ガラス扉の上に掲げる。ヒカリエのBEAMS LIGHTSへ買い物。星のアトリエみんなのリクエストを聞いてお使い。シダックス「アートの壁」イルミネーション「星とハートの天使」、渋谷駅前のスクランブル交差点から見える。西武百貨店の交差点、タワーレコードの交差点、ずっと正面に見える。見る人それぞれに好きなビューポイントが生まれそう。さながら天使通り。イルミネーションの下まで歩いてみる。

PICTURE DIARY 3011SA2013

PD20131130s
昨日も今日も心穏やかな一日。満足感と言うことではなくて、充ち足りた空気が漂うような安定感。この世界の空漠を埋めるものを感じる。

PICTURE DIARY 2911FR2013

PD20131129s
シダックス「アートの壁」点灯式。プロデューサー森雪之丞氏、国連UNHCR協会/国連難民高等弁務官事務所・日本委員会代表マイケル・リンデンバウアー氏、シダックス20周年アンバサダー、ベッキー氏、そしてシダックス会長兼社長、志田勤一氏と共に記者会見、続いて点灯式に臨む。8月に雪之丞さんから「アートの壁」プロジェクト第1回に、ぜひ天使のイルミネーション作品をとの依頼があり、顔合わせミーティングの席で志田会長の話、雪之丞さんの話をじっくりと聞いて、クリスマスの時期にみんなに明るい希望を持って夜空を、あるいはシダックス社の壁面を見上げてもらえたら。さらに、そんなみんなの未来への夢や願いを託したメッセージを受け取って、ほんの少しでも現実のものとして実現したいという強い思いを感じた。「星とハートの天使」に託したメッセージをみんなに届ける、さらにその願いが具体的に人々の助けになる、という奇跡のようなプランがぎりぎりのスケジュールの中で組み立てられて実行される。全国のシダックスの店舗に設置されたメッセージカードに「願い」を書いて専用ポストに投函すると、UNHCRを通じ難民の子供たちに「一食分」の食料が届けられる。そして「願い」を寄せてくださったみなさんに、雪之丞さんとぼくの美しいカードが届けられる。作品が具体的に人々の役に立つ。本当に嬉しい。

PICTURE DIARY 2811TH2013

PD20131128s
有楽町阪急メンズ東京へ。12月22日のAuraライブの打ち合わせ。15時と17時の2回、1階クリスマスツリーの傍らに特設ステージを設営して行うと決まる。銀座三越地下食品売場でマクロビオテック弁当を発見、購入。なかなかいいもの見つけた。渋谷へ移動。SHIDAX「アートの壁」イルミネーション「星とハートの天使」点灯テスト。プログラムした通りで問題無し。雪之丞さんも志田会長も満足。喜んでくださる。その場で明日の点灯式用のプログラミングを指示しテストする。チャーミング。みんなの愛ある願いを受けて平和な世界になりますように。

PICTURE DIARY 2711WE2013

PD20131127s
裏通りの小さな十字路を渡ってしばらく歩いたところで、後ろから子供の声がする。「ねえ、ちょっとまって」。自分に向けられたものとも思わずに歩みを進めると、もう一度声がする。振り返ると、ランドセルを背負いキャップを被った10才位の見知らぬ男の子が走り寄って来て、「なにじん?」、ちょっと困ったなと思いながら「日本人」と答えると、「ふーん」と言いながら矢継ぎ早に質問、質問、質問。「かぞくは?」、「うまれたのは?」、「なんてゆうえき?」、「けっこんは?」、「すんでるところは?」、「いくつ?」、「はいゆう?」、「どこいくの?」、「どこから?」、など脈絡があるような無いような。分かれ道でお互いの行く先が変わるまで。ぼくの質問には答えず。

PICTURE DIARY 2611TU2013

PD20131126s
BEAMSの2014春夏MEN’S内覧会、今日と明日。活気がある。ざっと見たところの全体の印象、色はネイビー、形は70年代風。BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAはホワイトオンホワイトイメージのプリントシャツや12ポケッツジャケットの春夏バージョン。カジュアルとエレガントのバランスが上手く出た。その足でシダックス社の「アートの壁」、「星とハートの天使」イルミネーションを見る。壁面に下半分が取り付けられて、昨夜のハードな作業の成果と名残がうかがえる。1階路面のレストランのディスプレイも可愛い。

BLM-DOUBLE DOVE ONE-PIECE DRESS

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BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA
2013-14 AW COLLECTION

DOUBLE DOVE ONE-PIECE DRESS

MATERIAL COTTON 100%
COLOUR BEIGE YELLOW
SIZE 36 38
52-26-0151-012
PRICE ¥18,900
MADE IN VIETNAM
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsw/goods.html?gid=2652643

PICTURE DIARY 2511MO2013

PD201311225s
夜になり嵐。今夜は夜を徹して渋谷SHIDAX社、カルチャービレッジの壁面に「星とハートの天使」の大きなイルミネーションを取り付けているはず。工事の無事を祈るのみ。

PICTURE DIARY 2411SU2013

PD201311224s
ネコの塑像を作る。写実的なものではなく、出来うる限りネコの姿を表しながら抽象化する。静止していながら動きのある形態。座っていながら四方八方に好奇な心を注ぐ揺れるネコ。まどろみの最中。

PICTURE DIARY 2311SA2013

PD20131123s
ぼくは煎餅が大好きで、切らしたことが無い。それこそ幼い頃に、米の飯を食べなくなって困った時に、煎餅を与えたら食べたので安心したと、母から聞いたことがある。スーパーマーケットやデパート、商店街で煎餅売り場や煎餅屋を見付ければ、素通りは出来ない。くだんの商店街には昔からの煎餅屋が一軒ある。煎餅好きとしてはどんな煎餅があるものか、品定めをせずに居られない。見に入ってすぐに目についたのが素焼きの煎餅だ。この素焼きは塩も醤油も使わずに、米だけである。まずはそれを一袋買い求めて食すると、まさに焼いた米の香りと味。清廉に成り立つ食感の向こう側に、日本の田舎や古い町並みの幻影が浮かぶようで、わびさびの風情が漂うひととき。良いものに巡り合った時の常で、一つ食べて充分と言う気持ちになった。真に素晴らしいものは後を引かない。

ART NEWS-ART WALL ILLUMINATION 2013-14

SHIDAX_B1poster_1112B
ART WORK:MIC*ITAYA
DESIGN:MIC*ITAYA INSPIRATIONAL/AYAKO SAKAI
B1 POSTER

「アートの壁」プロジェクト第1弾のスタート。作詞家であり詩人の、森 雪之丞氏がプロデュースするアートプロジェクトの一環として、渋谷SHIDAXビルART VILLAGE壁面に、ミック・イタヤの作品、「星とハートの天使」が巨大なイルミネーションで登場します。会期中は「ONE WISH FOR ONE MEAL」をスローガンに「星とハートの天使」宛てに、願いを書いて専用ポストに投函すると、メッセージを書いた方に代わり、国連UNHCR協会/国連難民高等弁務官事務所・日本委員会を通じて難民の子供たちに1食分50円相当の食料をSHIDAX社が寄付し、と同時に森 雪之丞氏の詩とミック・イタヤの絵のカードが送られて来ます。

2013年11月29日金曜日ー2014年1月15日水曜日
シダックス・カルチャービレッジ渋谷
シダックス・レストランカラオケ301店舗
東京、関西スペシャリティレストラン6店舗
UTAPARA KARAOKE矢場町/名古屋
レトルダムールグランメゾン白金
以上全国310店舗、施設

http://www.shidax.co.jp/upload/786/20131122%20sdx_One%20Wish%20for%20One%20Meal,Illumination%202013-2014.pdf

PICTURE DIARY 2211FR2013

PD201311222s
行きつけのお蕎麦屋さんのご主人と世間話。いつも人の波が去った、閉店に近い時間に行くので、たまに手の空いたご主人と話をするのが楽しみだ。今日は珍しくおろし蕎麦を食べた。どうしても大根おろしが欲しかったので。お蕎麦屋さんは街の商店街からは少し離れた場所にあるのだが、商店街にはご実家が店を構え、ご主人が産まれ育った場所と言うことで、その近隣の事情は特に気になるのだろう。ここのところ続く景気の影響で、どこでも、どんな商売でも本当に大変だ。ご実家の向かいにあったおにぎり屋さんが店を閉めてしまったことや、同じように子供の頃から行きつけた洋食屋さんが夜逃げしたらしいとか、住む人はたくさんいて、人通りも多いのだが、わざわざ訪ねて来る人が多くなければ商売は成り立ちにくいのだなと感じる。人々にとって、自分にとってもあらゆる点で余裕の少ない暮らし向きなんだと思う。

PICTURE DIARY 2111TH2013

PD20131121s
今年は、参加する展覧会はあっても、個展の開催には至らなかった。新作の発表や、特に出版などからは大分遠ざかっている。年も押し詰まってやがて12月。師走に近付いて来ると、そろそろ忘年会やパーティーと、華やぎと喧騒のロンドの渦に見とれているうちに、あれよあれよと言う間に新しい年となる。11月、12月、クリスマスからニューイヤーへ、どんなハッピーやラッキーとめぐり会い、踊ることが出来るであろうか。

PICTURE DIARY 2011WE2013

PD20131120s
ボリス・ベレゾフスキー、ピアノリサイタル、東京オペラシティコンサートホール。19時。現在、ラフマニノフを弾いたら、この人の右に出る者はいないのではないかと思わせる。体躯もラフマニノフがそうであったように、身長は2mを越え、がっしりとピアノの前に座る様子は揺るがぬ岩山のようで、その長く頑丈そうな両腕は、鍵盤の右から左へ、左から右へと、ほとんど上半身を左右に動かすことなく、安定感を持って軽やかに踊り、楽々と弾きこなす難曲の数々が心地良く伝わって来る。大きいはずのコンサートグランドが小さなピアノに見える。音の響きも然り、迫力がある。そしてさらに繊細である。眼を見開いていたいのだが、音楽の波動が眠りに誘う。まどろみの中、体の隅々に染み入る音符の行方は、ゆっくりとめぐりながらここに。ずっとある。
PROGRAM:ラフマニノフ/前奏曲変ロ短調op.32-2、前奏曲ホ長調op.32-3、前奏曲ホ短調op.32-4、前奏曲ト長調op.32-5、前奏曲イ長調op.32-9、前奏曲ロ短調op.32-10、前奏曲変二長調op.32-13、ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36 ドビュッシー/前奏曲集第1巻から/1.デルフの舞姫たち 3.野を渡る風 6.雪の上の足あと 7.西風の見たもの 8.亜麻色の髪の乙女 9.とだえたセレナード 12.ミンストレルズ ラヴェル/夜のガスパール/オンディーヌ、絞首台、スカルポ
アンコール:ドビュッシー/映像、第1集より「水の反映」 チャイコフスキー/四季より「10月秋の歌」 レピコフ/ワルツ ドビュッシー/映像、第1集より「運動」 ショパン/練習曲第1番

PICTURE 1911TU2013

PD20131119S
今日は直感に従って全てが上手く行く日。人と会うことや連絡を取ること、今まで停滞していたこと、分からなかったことが分かったり、動かないことが動いたりして解決への道が開けたりする。そんな一日。打ち合わせの帰り道、とある店先にディスプレイしてあった英国ロイヤルメールの配達用鞄、ぱっと見てとても気になり、素通り出来ずに値段をたずねて、予想を遥かに下回る値段だったので購入することにした。これからどんな役割を担うのか、こんな日の買い物なのでとても楽しみになった

PICTURE DIARY 1811MO2013

PD20131118s
我々の生きるこの時代を、後世の人々は何と呼ぶのだろうか。歩きながら考えた。

PICTURE DIARY 1711SU2013

PD20131117s
FMで大貫妙子さんの番組を興味深く聴く。大貫さんとはお見かけするくらいで、お会いしたことはないのだが、大分以前にデザイン会社を通して、シングルCDに絵を使用していただいたことがある。知り合いの知り合いの距離感で、気持ちとしてはちょっと遠い親戚。放送はパリでの生活やピエール・バルーのこと、音楽のプロデュースやプロデューサーのことよりも、ご自身がその時に心ときめかした人々と音楽を通して知り合い、信頼や友情をどのように深めたかと言うような素直な一人語りに、大貫さんのお人柄と音楽を改めて好きになった。アンリ・サルバドールのエピソードと選曲など、音楽を奏で、歌う人同志の心持ちが伝わって、12月に出ると言う大貫さんのトリビュートアルバムが楽しみになった。

DESIGN NEWS-AURA CHRISTMAS CONCERT FLYER

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20131119123134_00001s
PHOTOGRAPHER:HIDEO FUJII
HAIR AND MAKE-UP:SABLO WATANABE/SASHU
STYLIST:SACHIKO ITO/BRUCKE
ART DIRECTOR:MIC*ITAYA
GRAPHIC DESIGN:MIC*ITAYA INSPIRATIONAL,NORIYUKI YOKOTA/POBDESIGN
PRODUCER:SHEZOO
MANAGEMENT:CRISTAGALLI,INC.

PICTURE DIARY 1611SA2013

PD20131116s
週に一度の休養日。外出もせず。2匹のネコを膝に乗せて昼寝する。

PICTURE DIARY 1511FR2013

PD20131115s
小雨のぱらつく渋谷。助手A改め、今日は「デザイナーA」とポスターなどの色校を見に出かける。何の問題もなし。遅めの昼食で立ち寄った蕎麦屋、席を予約していた馴染みの客と思えるご老人たちが三々五々、一人二人と集まって来て焼酎!ハイボール!と元気にやり始めた。多分何かしらの同好の志と思えるが、何のご趣味か判然とはしない。失礼ながら、ただその様子が無邪気に可愛い。楽しみな時間だと言うことがほんのりと伝わって来る。そう言えば、OBANDOSのミーティングなども昼間からまずビール!となる場合が多い。そんなことが楽しいものだなと改めて思う。既に昼食を済ませていたので、近所で洋書などを見ていた「デザイナーA」と落ち合って星のアトリエに帰還する。

PICTURE DIARY 1411TH2013

PD20131114s
三越伊勢丹「メリーグリーンクリスマス」チャリティーキャンペーン。グリーンサンタと記念撮影。web magazine OPENERSへの掲載用に。ご担当の梶井氏、星のアトリエに来る。サンルームと吹抜の赤テーブルの前で。どちらかの写真を選ぶ予定。「地球のために、子供たちのために、未来へつづくクリスマス」がキャンペーンのテーマ。ぼくらひとりひとりが出来る一番素直で素敵なことを、たった今すること。いつでもどこでも出来ることがあるのを忘れないでいること。

PICTURE DIARY 1311WE2013

PD20131113s
福助展示会へ。Fukuske×moreTrees靴下の第3弾。福助さんの130周年記念紳士靴下の最終企画。とは言え第3弾と、3回重ねるとは思いもしなかったことなので望外の喜び。今回の靴下は展示会場に額装して飾られて、額にサインする光栄に浴する。木々の繁茂は地球環境の基礎。この機会を起点に、永いお付き合いにならんことを祈念しつつ辞去する。福助のタビは続く。

PICTURE DIARY 1211TU2013

PD20131112s
大分冷えるようになって来た。歩いていると、首や背中に力が入って丸くなっている。そろそろストーブなどの暖房器具が本格的に要る。何しろ足元を暖かくすることが肝心。太陽が燦々と注げば日向ぼっこが楽しい。太陽を浴びるのは夏でも冬でも嬉しい。夏は日影を縫うように歩き、冬は日向を求めて歩く。それにしても、今のところは散歩の時間を確保することに工夫。

PICTURE DIARY 1111MO2013

PD20131111s
ヴェルディの歌劇ナブコドノゾール、「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」を聴いている。今宵、神々は空を飛ぶ、神在月の場所へ。ナブコドノゾールと神在月の出雲、何か特別な関係があるに違いない。そんな気がする今日のサイン。単なる「そんな気がする」、には違いないが、それこそが重大かつ大切な意味を持つものだ。創作の動機として。創造の入口として。

PICTURE DIARY 1011SU2013

PD20131110s
ラジオを聞いていたら、没後30年となる「寺山修司」をテーマにして、三上博史氏がゲストに出ていた。最近はほとんど会うことがないのだが、番組司会の松尾貴史氏との会話の中で、大分前に芝浦のINKSTICKで会ったのが初めてでしたね、などと話すのを聞いて、それは三上氏と共に企画し芝浦のINKSTICKで開催したパフォーマンスイベントでのことではないかと思った。例えば、通常の出入口ではガラス扉の向こう側で裸の女性がシャワーを浴びており、観客の出入は出演者がメイクや着替えなどをしている楽屋口から、と言うような仕掛けの「前衛的」なライブで、今でも鮮やかに情景が目に浮かぶ。番組での松尾氏の司会振りも心なしか弾んでいて、気持ち良く、そしてどこか懐かしく聞いた。興味深い話しは尽きなく、番組中、三上氏が「寺山修司」の戯曲の一部を朗読したが、それは「抜群」に素晴らしかった。また聴きたい。

PICTURE DIARY 0911SA2013

PD20131109s
「すや」の栗きんとん、中津川へ行ったのに「すや」のことなど忘れていた。毎年、今頃の季節になると必ずいただくもの。熊谷守一画伯の絵と書の印刷された包装紙は凄い。それから、「小久保」のわらびもち。これはまた絶妙。この二つを、今日は日本茶ではなく、濃い目のアールグレイでいただく幸せ。

BLM-DOUBLE DOVE STRETCH SHIRT & DOVE PATCH POCKET DENIM PANTS

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FW1314_shirts_400

BLM1314_Pants

BKM1314_Pantsstech

BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA
2013-14 AW COLLECTION

DOUBLE DOVE STRETCH SHIRT

MATERIAL
COTTON 95%
POLYURETHANE 5%
COLOUR NAVY
SIZE S M L
51-11-0284-901
PRICE 25,200
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsm/goods.html?gid=2644370

DOVE PATCH POCKET DENIM PANTS

MATERIAL
COTTON 95%
POLYURETHANE 5%
COLOUR INDIGO BLUE
SIZE S M L
51-21-0014-901
PRICE 29,400
MADE IN JAPAN
http://shop.beams.co.jp/shop/lightsm/goods.html?gid=2644373

DESIGN NEWS-観音橋食堂LOGO

kannonbashishokudo
CLUB KING
観音橋食堂
LOGO DESIGN

MIC*ITAYA INSPIRATIONAL

PICTURE DIARY 0811FR2013

PD20131108s
「MONACO」発表に続く立花ハジメの「Galleri Aprochia」コンサート。原宿のVACANTにて19時のスタート。ハジメちゃんが集大成と言うものだから心して参じる。Buffalo Daughterを主体にしたユニット。ゲストに小山田圭吾、高木 完など。PLASTICS以降のソロになってからの曲ばかり15曲、2時間あまりのステージ。VACANTは原宿の住宅地が混在した立地なので、出演の条件が、大きな音を出さない、本番前に酒を飲まない、21時で演奏終了、とあるものだから絞り込んだ音や佇まいで、それがかえって面白く、時間を気にしながらの演奏も、締め切りに追われるスターデザイナー立花ハジメらしくて。曲は「Chicken Consomme」からが良かった。4曲目だが、そこからの空気がしらっと熱くて秀逸だった。出来が良いとか悪いとかではなく、超越した不完全な完全。そんな見もの聴きものは滅多にない。

PICTURE DIARY 0711TH2013

PD20131107s
マダムBのところから「LOVE SOFA」と「PARADE」の2作品が帰って来る。マダムBのプレスルームに飾られていたが、マダムBとフランス人のご主人のフランス行きにともなって、東京のプレスルームを閉じてパリに移すそうだ。2作品は星のアトリエにご帰還となった。パリに運ぶには大荷物だ。雨の上がった昼過ぎに吹抜けの部屋に運び入れたが、部屋が明るくなった代わりに少し狭くなった。マダムBの更なるご活躍をお祈りしつつ、短い時間だったが茶飲み話に興じる。

PICTURE DIARY 0611WE2013

PD20131106s
2匹の猫は、動物の愛護協会、捨てられたり、行き場の無い犬や猫を保護する団体から、妹の紹介を得て引き取ることになった。雌と雄の姉弟である。雌の姉さん猫はボンベイのような黒猫で、アリスと名付けた。雄の弟はナイスと名付けたシャムミックス。東京から車で2時間程のいなか町で保護されたそうだ。写真を見せていただき、ボランティアの方にこちらに連れて来てもらい、環境の確認と面接をかねて対面をした。2匹を気に入ったし、2匹もぼくらを気に入った風なのでそのまま東京に居ることになった。その時の第一印象で名前を付けた。アリスは、写真を母に見せると「まあ!後ろ向きね!」と言われる程真っ黒なシルエットとダークな瞳は金茶色で黒く深く、こちらを向いていたとしても、表情はつかめない。写真には写りにくい個性を持っている。ルイス・キャロルの「アリス」の物語の全てを体現しているような印象で、何をするにしても、しないにしても、遊んだり眠ったり食べたり、インターバルが無く何かにつけて精一杯な、暖かい影のような猫だ。ナイスはシャムの血が強く出て、ノーブルであり茶目っ気たっぷりの、綺麗な水色の眼が少し斜視で、そのために真剣になればなるほどお道化て見える役者顔の人気者で、観察していると、する事成す事のことごとくが期待どおり、またはそれ以上のパフォーマンスで、心の内で思わず「ナイス!」と叫んでしまう。保護協会の担当の方から、紹介の写真を見せていただいた時には、シャムミックスのナイスが雌で、アリスが雄と説明があったが、対面に先立っての予防ワクチン注射の際、性別が逆と分かったようだ。2匹はいつも仲良く寄り添って、取っ組み合いの遊びを無上の喜びとしている。目新しい物や、少しでも高い所を競い合っている。2匹の個性も日を追って際立ち、ナイスは雄らしく筋骨が逞しくなりはじめ、アリスは雌らしくビロードのように輝く黒い毛並みとしなやかさは幼い頃には見られなかった優雅を現し始めた。2匹が社交界デビューする日も近い。

PICTURE DIARY 0511TU2013

PD20131105s
今日は素晴らしい一日だった。完璧ではないけれど。夜になって今日を記すとき、今はこの言葉以外に記すことは無いと思った。シズさんのTriniteを見に行くことは出来なかったけれど、そのことさえも。

PICTURE DIARY 0411MO2013

PD20131004s
夕方近く、渋谷で打ち合わせ。少しだけ雨に遇う。タワーレコードに寄る。タワレボさん元気。元気無いのもある。ぶらりとCDを見て歩くが2Fの洋書など熱心に見る。手元に置きたいと思う本が何冊もある。恵比寿方面へ。space EDGEで「SHOW CASE」を見る。昨年で終了したDESIGNTIDE TOKYOの新しいトライアル。訪れると丁度出品者と主催者を交えたトークショーの最中だった。来年新しいスタートを切ると言う。将来に向けて、広い意味でのデザインとコミュニケーションの場として、国と国の交流や、異文化の融合と独自性を尊重し、世界各地の地域性に重点を置いた、独自の切り口を探る、試行の始まりを手探りするような、それでいて確実な一歩を感じた。一言で予感の多いSHOW CASE。

PICTURE DIARY 0311SU2013

PD20131103s
完全休養日。

BLM-12 POCKETS JACKET

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BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA
2013-14 AW COLLECTION

12 POCKETS JACKET

OUTSIDE
WOOL 99%
POLYURETHANE 1%
INSIDE
COTTON 99%
POLYURETHANE 1%
COLOUR BLACK
SIZE S M L
51-16-0047-901
PRICE ¥63,000
MADE IN JAPAN

http://shop.beams.co.jp/shop/lightsm/goods.html?gid=2644372

PICTURE DIARY 0211SA2013

PD20131102s
完全休養日。起きて食べて眠る。また起きて食べて眠る。合間にバックハウスのベートーヴェンを聴く。聴き流すことも、深く聴くことも出来るベートーヴェンのピアノ。こんな日にはぴったり。

PICTURE DIARY 0111FR2013

PD20131101s
毎日早く眠りにつきたいと思うのだけれど、夜更かしが楽しくて、つい夜中の2時、3時になってしまう。そうして欲張りなぼくは、早起きしたいと思っている。

PICTURE DIARY 3110TH2013

PD20131031s
角の若いセロ弾きが引っ越している。2階の窓から毛布や枕やマットレスを道路に投げ降ろして、さながら火事場の人命救助のようだな、と思って見てた。だからと言う訳ではなかろうが、夕方消防車のサイレンが遠く聞こえて来て割と近くで次々に止まる気配。助手Aに様子を見に行ってもらうと、角のセロ弾きの家のはす向かい奥の方向でボヤがあったらしく大騒ぎになっている。煙は無い。その騒ぎの最中、セロ弾きが引っ越しの別れを惜しむ隣人から餞別なのかお酒のボトルらしき物をにこやかに受け取っている。周囲の状況にそぐわずシュールだ。斜め前のゴミ置場に、羅針盤と古びたトランクと地球儀が棄てられている。全てはセロ弾き氏の旅の新たな始まりを祝うようだ。羅針盤やトランクや地球儀はきっと誰かに拾われるのだろう、次の旅人の。