PICTURE DIARY 2811WE2012


TEI TOWA「ecollage」展オープニング。ALにて。テイくんのコラージュ作品は、彼の音楽のようにセンシティブで大胆に、まるでターンテーブルの上で作られたもののように見える。テイくんの音楽が、気持ちの良い種類のデジタルなものであるのと同じ比重で、彼のコラージュ作品は気持ちの良いアナログなものだ。展覧作品は、主に著作権の消失した古い印刷物を使用して、今時デジタルやアナログなど古臭い言い方だと思う分だけ、恐ろしく鮮度が高い。これもまた、今時音楽アルバムを作るのにコンセプトアルバムと言う発想もあるようなないようなものだが、リスナーに届けようとするあらかたの音楽が、すでに一枚のまとまったテーマのあるアルバムと言う概念からは遠く離れて、アルバムのストーリーが希薄になった分だけ、大いなる意味を感じるコラージュ作品だと思う。展覧会会場に並べて置かれたPINK FLOYD「ATOM HEART MOTHER」の数枚のデザイン違いのアナログ盤ジャケットが実は一番気になった。現在までの音楽や、他の芸術の世界に既に見られたものであるように見えて、実は全く新しい仕組みと方法で表現を組み立てようとすることに賛成する。今日は、強い満月の力で予期せぬ重要なことが生まれる一日。ソラノクニニカンシャヲササゲマス。

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