PICTURE DIARY 2102SU2016

PD20160221s
日本橋室町で、絵付けされたセラミックナイフの展覧を見た。プロフェッショナルな仕事の集積がある。美しいものに接した高揚感が足取りを軽くする。奈良で骨董店を営む、若いが古くからの友人に会う。彼は以前、陶芸を勉強していたことがあるので、陶芸について話しを聞く。もうだいぶ年月も経つが、京都で展覧会をする折には、会場にカフェを開いてもらい、いつも美味しいコーヒーを用意して、大いに賑わったものだ。数年前、彼の以前からの夢、コーヒー屋か骨董屋かどちらにするか、とことん悩んで骨董屋になることを選んだと言う。どの道を行くにしても成功する人物だろうが、主に茶器や青磁が好きだと語る静かで熱い佇まいと物腰は、今ではコーヒー店の主人のそれではない。奈良の数ある骨董の店の中でも、一番若い年齢かと思えるが、カフェで紅茶を口に含む僕らの目の前の器が、何時しか特別な価値を持つものに見えて来る。

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