PICTURE DIARY 2002SA2016

PD20160220s
午前中から雨になる。アトリエで絵を描くが少し光が足りない。かと言って灯りを点けるのは厭だ。灯りを点ける時間には絵を描いていたくはない。下描きから、背景をゆっくりと塗り重ねるところで止めにする。一休みして本棚を片付け始める。拾った石ころや土産に貰った物、絵葉書やメモの束、小さな作りかけの作品に水彩紙の見本帳など、細々とした物が、本棚の本の手前や並んだ本の上に居場所を定めている。つい古いメモなどを開いて見ると、実現を待つアイデアや、ちょっとした思い付き程度のスケッチが無言のプレゼンテーションをしてくる。確かにアイデアなどに行き詰まりを感じたような時には、とにかく掃除片付け整理整頓が一番だと思う。この膨大なメモやスケッチの山を整理して見易くしたら、それはそれで本当に楽しいだろうと思う。作品は、デザインであれアートであれ、完成にまでたどり着くことが出来るものは、ほんの少しだ。このアトリエの片隅できらきらと輝く、人知れず静かに呼吸する星屑を宇宙にばら蒔いて、新しい星座とする機会を作りたい。

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