PICTURE DIARY 0810MO2012


行楽日和とラジオは言う。森はもうとっくに秋。川面を渡る風は少しひんやりとして、少な目の水量の渓流の流れにいつもと違った表情を与えている。水面から飛び上がり傾きかけた陽に煌めく水飛沫が、水が少なくなっている分、多く、高く上がっている。ほとんど吹く風もなく、それなのにか、それ故か、流れの両側から空を覆う木々の、間断のない落葉が急な流れに落ちて、瞬く間に呑み込まれてしまう小舟となり遭難する。そんな目の前の出来事をぼんやりと瞳に映しながら心は安らいで行く。絶え間の無い自然の出来事。目に写るのは、そのうちのたった一つ。

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