PICTURE DIARY 0101TU2013


初陽を浴びる。初詣へ行く。茶虎の、首に鈴を付けたネコが境内の大木に登ろうとする。登れ、と言うとバリバリと爪音をたてて登り、すぐに飛び降りたが、ぼくが行こうとする方へ先回りする。小さな祠の前で、手を合わせ願い事をする女性の足下を、素早くすり抜けて祠の中に入り込み隠れる。ぼくの番になり賽銭を投げ紅白に縒った紐を引くが、その先に鈴が付いてなく、音が無い。その時を計ったように祠の暗がりからネコの首の鈴の音がチリンチリンと聞こえ、覗くと暗闇から双眸を光らせてこちらを見ている。可笑しくて可愛くて大笑いした。大笑いしながら短い参道を引き返す目の端に、元気良く祠から飛び出して本殿の床下に走り込む茶虎のネコが映った。初笑い。面白いヤツだ。

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