PICTURE DIARY 2501SA2014

PD20140125s
仕事をする場所を変えると発想も変わる。星のアトリエのいつもの部屋、馴れたところからちょっと環境を変えてみると、ちょっとどころか、がらりと発想が変わることがあるものだ。毎日を旅している感覚に変わりはなく、自分が身を置く場所を中心に、関わるものの全てが変わる。旅の途中で出会う人、出会うもの、そんな連なりが新しい道を拓いて行く。

PICTURE DIARY 2401FR2014

PD20140124s
豊前房で夕暮れ時のうどんでもと思い歩いて行くと、まだ時間が早く、店は閉まっていた。Aux Bacchanalesで気に入りの調理パンを星のアトリエへの夜食に、そして朝のパンドゥミを買って、久し振りにALASKAに行った。甘味を抜いてもらった豆乳ラテをいただいていると、店主の森さんが来た。短い挨拶と世間話。すぐ近所の豊前房とは頻繁に往き来があるようだ。オーガニックで自然な美味しい食物は本当にありがたい。時間になったので豊前房へ行き、最近品書きに加わった海うどんに梅干しを乗せて食べる。15周年記念の絵も、日を追う毎に店に馴染んで行く。その「はからめのほしとり」の絵に、言葉を添えて贈る。

PICTURE DIARY 2301TH2014

PD20140123s
夕暮れ時に、夜の深い青になりかけの残照の空の、隣家の屋根の傾斜の向こうから、明るい一番星が覗く。ぼんやりと眺めて瞳を閉じる。瞼を開けると明るい一番星は屋根の傾斜から驚くほど上に移動して輝いている。1日のうちに空を見上げてぼんやりすることは意外に少ない。たまに見上げると、当たり前のことに気付いて、当たり前のように感嘆する。星が空を見よと言う。

PICTURE DIARY 2201WE2014

PD20140122s
中学受験のお嬢さんに、将来何になりたいのか尋ねると、学校の先生になりたいと言う。ところが、近頃の学校は暴力問題などが絶えず、学業と言うこと以外の部分で先生たちが苦労している様子を見ると、自分はそんな苦労をしたいとは思わないので、塾の先生になろうと思うと言う。

PICTURE DIARY 2101TU2014

PD20140121s
昼食を摂っていると、隣の席にやって来た客の男性は70代位の上品に身なりの小柄ながら恰幅の良い紳士で、その後の会話の内容からすると、飲食に関係する仕事で、もしかしたら料理評論家かも知れない。連れの女性は50代の、やはりきちんとした上品な目立たないように気を遣った服装で、こちらは秘書か編集者の風情。近所に仕事か何かの用事で来て、女性の知る店で昼に、と言うことらしい。ここは美味しいと言うことで連れて来たようだ。白金の某レストランはギャルソンやシェフの全員がロブションの出身者であることや、うどんは蕎麦はどこの何が旨いの不味いのと、果ては今時、もう旨いものなどありはしないなど言う。連れの女性が家庭料理は?と言うと、ふん!と鼻で退ける様子など、口調以上にきっぱりしていて、食を極めた感が滲んで、ほんの少しだけ痛く、不幸な気もする。それにしても、ここの料理をけなし始めたら厭だなぁ、と思う。すぐ隣のベンチシートに座っているので、どうしても会話が耳に入る。むしろ男性の客は耳に入れたいとでも言うように話すので、連れの女性がほんの一瞬返答に躊躇する場面もあった。二人ともにこやかに話しているのではあるが、面白いような面白くないような話で、俄然こちらは消化に良くない。二人はデザートに杏仁豆腐を一つ頼んで、杏仁杏仁と女子供は言うけれど、あれは元々何だか知っているか?知らないだろ?喉の薬なんだぞ、と言いながら、男性の客は小さくゴホッと咳をして、厨房に向かって美味しかった!ごちそうさん!と帰って行った。

PICTURE DIARY 1901SU2014

PD20140119s
ソファに横たわり、太陽の光を浴びて眼を瞑りながら宇宙を旅する。ここもまた宇宙の一部なのだと実感する。あまねく光で成り立つこの世界の、太陽の暖かな光に包まれていると、この星もまた宇宙の一部であり、このぼくもまた宇宙の一部分であるとわかる。そこで、ねこのように大きな伸びをして欠伸をする。

PICTURE DIARY 2001MO2014

PD20140120s
今日は大寒。暦どおりの冷え込みになる。佐久間さんのニュース、リリースされる。星のアトリエの梅の木に鶯が七羽来る。いつもと同じいつもの景色。そのように見えるだけ。虹の七色の境目の色。その六ヶ所をギターの弦にして奏でる。力強い儚さ、儚い力強さ。大分昔、佐久間さんのポートレイトを描く時、抱えるギターには虹の弦を張った。虹の七色の音、ギターの六弦が表せない七弦目のミラクル。佐久間さんを想う時、いつも七色の虹、虹のギターが奏でられる。

PICTURE DIARY 1801SA2014

PD20140118s
久し振りの休養日。夕方から外出。白金の洋菓子店「レトラダムール」で焼菓子など少し。銀座へ出て「お多幸」でおでん少々。はんぺん、ぶり大根、何でも旨い。白金、一の橋に戻り、Coolie’s Creekに立ち寄り。また鳥煮込みそば、蜆、生春巻き、蒸しパンなど。

PICTURE DIARY 1701FR2014

PD20140117s
多摩美同窓新年会。渋谷に集まる。15人程。同学年のデザイン科グラフィックデザイン専攻は150名程だったので、10分の1。男女の比率も10対1という感じだったかと思うが、今夜は2名の参加。久し振りに会うと、みんなそれぞれに歳を重ねて、それぞれの生きて来た世界の顔をしているのだが、暫く近況などの話をして、冗談などを言い合ううちに、良く知った美大生時代の顔になる。そうなると全く見事に何も変わらない仲間がそこにいる。ただそれぞれの間に年月だけが星空のように横たわっている。

PICTURE DIARY 1601TH2014

PD20140116s
朝、佐久間さんの訃報。ご子息、音哉さんより。ぼくの知る佐久間さんは最初から最後まで佐久間さんだった。この世で、もう佐久間さんに会うことは無い。佐久間さんとはdip in the poolを通じ80年代に知り合って、1995年には「Angel」と言うアルバムを一緒に作った。本当なら佐久間正英プロデュースのアルバムであろうに、我儘を言ってミック・イタヤのプロデュースにした。佐久間さんとのレコーディング作業は楽しく、創造力に溢れていた。何の疑いも無くあらゆる点で第一級の人物で、ぼくのような素人同然の人間に対しても、素直に良いところを誉めて伸ばして、欠点を欠点として見守ってくれた。佐久間さんの最後のプロデュース作品になってしまった「SAKUMA DROPS」。デザインは今日の入稿予定だった。34曲入りの34曲目、佐久間さんの最後の曲「Last Days」。マスタリングが15日午後に届けられて音を聴いて確認し、OKを出した16日未明の旅立ちだったと聞いた。アルバムデザインのダミーを14日に見ていただいて、このデザインでと選んでもいただいた。全ての完成品として共に喜ぶことは出来なかったが、完成のイメージを確かめ合うことは出来たと思う。昨年4月に、佐久間さんから直接依頼された仕事がまだある。今はご冥福をお祈りするのみ。

PICTURE DIARY 1501WE2014

PD20140115s
SHIDAX社にて森雪之丞さんと「8日間の天使」展覧会ミーティング。立てた会場プランを説明し、展覧会最終日の2月14日の展覧会クロージングイベントの内容などについて意見交換する。資料として展示予定の作品、「Starpid Four Seasons」、「object Starpid Mini、Maxi」そして詩画集「天使」の原画も持って行ったが、雪之丞さんとの共著、「天使」を宝島社から出版したのが1994年。今年で20年になる。詩と絵を増補してまた出したいね、と以前から話し合ってはいたが、今年は是非実現したいと思う。今回の「8日間の天使」が良いきっかけになればと期待している。

PICTURE DIARY 1401TU2014

PD20130114s
この冬一番の冷え込みだとか。SAKUMA DROPSの最終ラフの返事が来る。佐久間さんが良いと思うものにする。問題なし。16日の入稿予定。夜、南青山で週刊文春がOBANDOSの取材。OBANDOSが少しずつ語られるようになる。

PICTURE DIARY 1301MO2014

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Coolie’s Creek「天使アラカルト」初日。20時過ぎ助手Aと訪れる。Coolie’s Creekとスタッフの皆さまにご挨拶。これから3月29日までどうぞよろしく。鳥煮込みそば、フォーなど軽い夕食をいただいて、心身共に暖まる。

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Coolie’s Creek「天使アラカルト」搬入。12時より18時まで設営などの作業をする。展覧スペースと作品を擦り合わせながら収まりの良い場所を選んで、47作品。当初の予定から少し減らして、7から8作品を会期中に描こうと思う。

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鏡開き。本来は休日の土曜日だが展覧会の準備のためもあって仕事。商品リストなどの作成。画材屋さんが額装作品を届け。名刺サイズのフライヤーも届く。夕方、気分転換に外出する。そんな時、会えたらいいな、と年末年始に気にしていた知人の母娘に思いもよらず偶然出会う。

PICTURE DIARY 1001FR2014

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Coolie’s Creek「天使アラカルト」の作品を倉庫に取りに行く。予定していた作品を集めて揃える作業をしているうちに、新しいアイデアが湧いてきて楽しい。予定の倍の作品を積み込む。思い付きは大切だ。

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PD20130109s
展覧会の準備、作品の構成など最終決定。今回の展覧会では何点かの作品を会期中に描こうと考えている。実質66日間の展覧会は長く、場所もCoolie’s Creekと、たまに食事に訪れる馴染みのところなので、場が生きて、そこには食卓を囲んでの日常生活があり、気のおけない空気と味わいがある。その場に相応しい神々や天使たちの絵を描きたいと思う。息吹きが料理に、人々に伝わるように、ちょっとした調味料として。一般のギャラリーにはない感覚があり、楽しみが多い。

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PD20130108s
久し振りの雨になる。打ち合わせには車で。展覧会用の絵がなかなか進まない。展覧会の会場プランなどが上手く着地しない。しかし、それらは上手くいかないような感じがするだけで、実はどうなりたいか理解をしている。ただベターな考えを探って、ベストを見付ける旅をしている。行き着く先は明らかにしても、道筋を示す地図を持たない。どんなお土産を持って目的地に到着するのか。あるいは帰還するのか。内容と密度の濃い、そして高い旅でありたい。未知のものに出会う旅。旅のプロセスと結果を感じる展覧会。

PICTURE DIARY 0701TU2014

PD20130107s
バケットを1本買いに行くのを仕事の合間の散歩にすること。餅をストーブで焼いて醤油を少しだけ付けながら食べること。夕食後にワラビ餅を食べること。味噌汁に布海苔を入れて食べること。琵琶茶を煮出してポットにいれて一日飲むこと。トーストをナイフとフォークを使って食べること。毎朝リンゴとニンジンのジュースを作って飲むこと。魚料理は白身魚に限ること。近頃の飲食にまつわる習慣を記す。

PICTURE DIARY 0601MO2014

PD20140106s
デザインチームと仕事始め。星のアトリエが動き出す。まずは掃除から。整いのある場所には綺麗な仕事がやって来て、美しく仕上げられ送り出される。お金と仕事は廻るもの、決して滞らせてはならない。

PICTURE DIARY 0501SU2014

PD20140105s
東高円寺U.F.O,CLUBでOBANDOSのCDアルバム「工作星人襲来」発売記念ライブ。2つのバンド、「うみのて」と「水の中は苦しい」のサポートを得て。16時のサウンドチェックから、出演時間の21時まで時間が大分あったので、近所のイタリア料理店で今日のステージの曲想を打ち合わせかたがたお茶でも、と思ったのだが、赤ワインやスパークリングワイン、サラダにパスタとグラスや皿も重なって、突然の新年会となった。中には本番を前に飲み過ぎたらしいメンバーもいて、ステージを華やかに演出した。OBANDOSの心強いゲストには、ダンサーのモッコリーさん、バイオリンの向島ゆり子さんが参加してくださって、ぼくらの遊びが更にきちんとした、時として崇高な遊びになった。向島さんとは80年代に知り合って、今夜同じステージに立つようになるとは夢のようなことだ。ぼくは旧姓でしか知らなかったので、向島さんに声をかけていただくまで気が付かずにいて失礼した。

NEWS-MIC*ITAYA EXHIBITION TENSHI a la carte START

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ミック・イタヤ展天使アラカルトが始まりました。初日の夜は、Coolie’s Creek、そしてスタッフのみなさまにご挨拶。3月29日まで、どうぞよろしくお願いいたします。鳥煮込みそばなどを軽めにいただき帰還。写真は3階のフロアー、「仔馬と戯れる若き軍神マルス」の前で。撮影は助手A。

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仕事始め。星のアトリエの始動は今年の仕事を遂行するに当たっての大まかな年間プランニングから。今のところ、1月と2月の展覧会を具体的にどんな内容にするか着地点が見えたところ。Coolie’sの展覧会は期間が長いし、いい機会なので、半数の15点程の作品を既に有るものから選び、残りの半数15点前後を描きおろすことにする。筆が乗れば描きおろす作品を増やしたい。1月の末日を目標にして。Coolie’sに相応しい神々や天使たち。

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太陽が雲の上にあり、ときどき微笑むように顔を覗かせる。サアッと明るくなった室内の何を照らすのか見逃さない。その時に、ぼくの周囲で何が行われているのか素直に感じる。今日するべきことは何もしないこと。何もしないと決めていてもすることはあり、結果のことなど念頭になくとも実を結ぼうとして実を結ぶ。あるいは、何ごともなかったように目の前を過ぎて行く。呼び戻すこともなく追い求めることもなく。上空には夕映えの雲がゆっくりと移動しながら色を変えてゆく。細い月が、閉じた瞳のように昨日を今日を明日を思い描いている。

PICTURE DIARY 0201TH2014

PD20140102s
昨夜の眠りはとても良かった。休養日。作品の構想を断片的にではあるが練り、考える。政治や宗教から離れ、我々を導く太陽や星々の光に象徴されるもの。太陽や宇宙からの光を身体全体に浴び、月の明かりは脳内の夢の世界をあまねく照らす。満天の星々に道を尋ねて旅を行く。作品は、我々やぼく自身の新しい世界を編み始め、共に分かち合えるようになる。少しずつ。

PICTURE DIARY 0101WE2014

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初詣。太鼓の音の響きが凄い。体中が振動する。再現不可能な重低音が体を揺さぶって、不要なものを剥がし落とす。細胞の一つ一つに力を与え、地軸と背筋と天空が直列一体化し、頭上の星を捉えるようだ。拝殿に書が掲げられており、あまりに見事なものなので、宮司に尋ねると、高名な画家の名を挙げた。更にその手前に掲げられた書については、やはり高名な軍人の名を聞いた。同じ神社の名を表した書の筆跡の、見事なまでの明らかに異なる趣に、お二人の人生を貫く根幹の、立脚点の極端な相違を感じる。祓い、清め、守り、幸い。

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大晦日であるが例年になく穏やかな平たい一日。毎日の生活リズムと隔たりなく充実する。実験的な絵を描く作業のために、内在する感覚的発露の長所と短所について明らかにする。泣き笑いの乏しさと怒りの蔓延。ホロビッツのスカルラッティを聴きながら年越し。蕎麦と煎餅と焼き菓子を少々。来る年は「神々と天使たち」の年。創作に力を入れ、地固めをして、笑顔で福来る。

PICTURE DIARY 3012TU2013

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新宿ピットイン12時30分入り。スナック・ダラナ、ゲスト出演。17時45分から30分程のステージ。ジャズの殿堂でのステージは夢のようだ。立ち見も出て、多くの熱心な聴衆で満員の客席。OBANDOSとして、集中力のある迫力に満ちたパフォーマンスだった。と思う。ピットインのサウンドシステムとエンジニアリングが抜群なので、何しろ音が良く、演奏していて気持ちが乗った。リハーサルの終了後、各自食事などに出る。改めて集合し、新年1月5日、2月7日のライブについて軽いミーティング。2月7日新世界のタイトル、「工作星人と仲間たち」とする。先日のインストアライブもだが、メンバー全員揃っての演奏は充実感がある。

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さらに部屋を整えて絵を描く準備をする。シャンデリアの部屋を片付けてスペースを作る。作品の構想に合わせ描く場所や部屋を変えて、テイストは一緒なのだが、スタイルに変化を付ける。

NEWS-TENSHI a la carte

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仔馬と戯れる若き軍神マルス©2012 MIC*ITAYA POWER OF BEAUTY

ミック・イタヤ展天使アラカルト

2014年1月13日月曜日ー3月29日土曜日

Restaurant & Bar Coolie’s Creek

時代の最先端は丸く
天使に翼があるとは限らない
ミック・イタヤ

クーリーズクリークを見守るように
とりどりの天使たちが食卓に彩りを添え
新しい天使が増えて行く66日間の展覧会
あなたの天使を見付けてください
天使はあなたをお守りします

108-0072 東京都港区白金1-2-6
INFORMATION 03-6459-3313

MON-FRI   LUNCH   11:30-15:30 / 14:30 L.O.
                    DINNER 18:00-23:00 / FOOD L.O. SAT
                    LUNCH  12:00-16:00 / 15:30 L.O.
         SAT   DINNER  17:30-23:00 / FOOD L.O.
                                             23:30 / DRINK L.O.
                                             24:00 / CLOSE
CLOSED on SUNDAY ADMISSION FREE

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PICTURE DIARY 2812SA2013

PD20131228s
昨日はOBANDOSのインストアライブで楽しかったが、思いの外エネルギーを使う。夜までほぼ半日外だったので、仕事納めも今日になる。星のアトリエのスタッフは、各自掃除や片付けにきびきびとたち働く。部屋や物は人の手に触れられて整うと、気持ちの良い空間へと変貌するものだ。仕事部屋の片付けに来た武者小路夫妻と共に、年越し蕎麦をいただく。わいわいと愉快なひととき、他愛ない雑談と笑顔、微笑み。今年もありがとう!来年もよろしくお願い。

PICTURE DIARY 2712FR2013

PD20131227s
OBANDOSインストアライブ。バスを借りて東京観光しながら。今更ながらに眺める東京の景色は、旅行者の気分になれて面白い。展望台に輝く「2013」の文字が、宝石のように美しい東京タワー。メンバーはみんな初めて見るかのように写真を撮りまくる。年末、月末、金曜日の雨の日とあって、夕方の首都高は渋滞。ゆっくり走るのは、写真撮影のためには良いが、最初の目的地、お茶の水DISK UNIONには17時には着かなければならない。レインボーブリッジへ廻るのを諦めかけたところで奇跡的に車が流れ出し、レインボーブリッジを渡る。ほぼ定刻にお茶の水着。さすがプロのドライバーは違う。場数を踏んでいる。3曲演奏するが、2曲目が出色の出来。こんな時に限って誰も音を録っていない。CDお買い上げくださったお客様方に、皆でサインして次の目的地、新宿タワーレコードへ。CD発売記念のインストアライブなんて、そうそうあることではない。すっかりご機嫌な、気もそぞろなぼくたちを乗せて、師走の押し迫った街をのんびりと切り裂くようにOBANDOS号が行く。

PICTURE DIARY 2612TH2013

PD20131226s
渋谷SHIDAX社で雪之丞さんとの展覧会、会場デザインミーティング。展覧会のタイトルは「8日間の天使」と決まる。雪之丞さんが「8日間の天使」という詩を書き、ぼくは「8日間の天使」の絵を描く。雪之丞さんがぼくの絵を見て書くのではなく、ぼくが雪之丞さんの詩を見て描くのではなく、それぞれにイメージした「8日間の天使」が主題の展覧会になる。

PICTURE DIARY 2512WE2013

PD20131225s
恵比寿で打ち合わせ二つ。年内締め切りの仕事が駆け足で舞い込んで来る。星のアトリエにて皆と夕食。鷄とタルトタタンを試してみたら相性が抜群に良い。日付変わってNHK総合放送、佐久間さんのドキュメンタリーを視る。時代の最先端は丸く、天使に翼があるとは限らない。

PICTURE DIARY 2412TU2013

PD20131224s
夕方、星のアトリエにて30分程のお茶の時間。大阪タルトメッセのマダムヨシエさんの作ったクリスマスケーキと、鎌倉のKICKAPOOからいただいた焼き菓子、それに母が分けてくれた煎餅。ほうじ茶で。何だかいつの間にかクリスマスイヴになっていて、アトリエの空気のひんやりした冷たさが、12月の今と言う季節を、誇らしさと控えめがない交ぜになった、気分が浮き立つそぞろな世界として伝えている。星のアトリエのスタッフは皆それぞれに忙しく、短いお茶のひとときだったが暖か。

PICTURE DIARY 2312MO2013

PD20131223s
絵や作品の保管をしている倉庫に、1月から、2月に入ってからの二つの展覧会展示のための作品の選定に出かける。「天使アラカルト」。「詩人」、「画家」、「音楽家」の3連作のうち、「画家」、「音楽家」、の2作品にダメージを発見する。金箔の上に油彩で描いているのだが、割合に大きな作品なので、輸送のことも考えてアクリル板を入れたのが反り返って画面に接触し、絵の表面が剥離している。修復も含めて額縁屋さんに相談。

PICTURE DIARY 2212SU2013

PD20131222s
虹の絵を34枚描く。透明水彩絵具で水彩用紙に。ひたすら没頭する。2時から2時間、計4時間、2回に分けて集中する。水を多めに使って色むらや表情を求めるが、あくまでもそんなことは忘れ自然に。作為を嫌い、34のモチーフを虹の7色で描く。アートやデザインやイラストレーションの枠の外の存在として、絵に必要以上の何もこめることなく、虹の切れ端がそこにあり、水を含ませれば空に架かる乾いた涙のスペクトルとして。

PICTURE DIARY 2112SA2013

PD20131221s
Auraクリスマスコンサート、渋谷の白寿ホール。スチームアイロンをかけるF.O.R.岡野さんを手伝って、メンバーのドレスの整えなど。素直で丁寧な、暖かいステージだった。前回聴いた時よりも、格段に美しいハーモニー、アンサンブルを表現するようになった。会場を満たす気持ちの良い空気をプレゼントされて、身も心も安らかだ。Auraの果てしなく、そして新しい旅が今始まったのだなと感じ、大きな拍手をする。
Aura:畠山真央、原嶋絵美、菊地薫音、奥脇泉、大石悦代
プログラム:1.天界の女王よ「モンセラートの朱い本」より 2.おお、ここに輝く少女よ〜乙女を称えましょう〜王笏を持つ輝ける女王よ「モンセラートの朱い本」より 3.母なるマリアを「モンセラートの朱い本」より 4.ガウデーテ-キャロル- 5.栄えあれ、乙女のなかの乙女 6.アヴェ・ヴェルム・コルプス/フォーレ 7.タントゥム・エルゴ/フォーレ 8.ピエ・イエス/フォーレ 9.アヴェ・マリア/カッチーニ 休憩。1,アメイジング・グレイス-伝承歌- 2.今日キリストは生まれた-グレゴリオ聖歌- 3.スノーマン/ブレイク 4.ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス-キャロル- 5.まきびと羊を-キャロル- 6.ひいらぎ飾ろう-キャロル- 7.そりすべり/アンダーソン 8.鳥の歌-カタロニア民謡- 9.ハレルヤ オラトリオ「メサイア」より/ヘンデル アンコー
ル。花のワルツ/チャイコフスキー

PICTURE DIARY 2012FR2013

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出かけようとしたら雹が降って来て驚く。助手Aは「ヒョウだ!」と声をあげて喜んで、両の手で器を作って受けている。可愛い。渋谷SHIDAX CULTURE VILLAGEにて森 雪之丞さんと展覧会のミーティング。まずは会期を2月9日金曜日から14日金曜日までの8日間と決める。1階のエントランスフロアを使って雪之丞さんの詩とぼくの天使の絵と。14日の最終日には、クロージングパーティーを予定する。展覧会のタイトルは、雪之丞さんが考える。展示の方法や内容はぼくが。

PICTURE DIARY 1912TH2013

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雨。美というものは、追求して得るものと、意識せずに歩んだ結果、得たものが美であるような場合がある。どちらにしても美しいと思えるものは好きだが、好きだから、愛するからといって美しいというものでもない。絵などの作品を見たり、音楽を聴いたりしていると、作者の美意識と共に、創作への態度が伝わって来て心に沁みる。美を知り司り自由に操り、操ろうとする、あるいはいつの間にか美を司る世界にたどり着き佇み遊ぶ人、みんな仲間を探して生きている。一粒の雨。

PICTURE DIARY 1812WE2013

PD20131218s
朝から何となく静かな日。雪になるのかも知れないと思う。白寿ホールでAuraの衣装合わせをする。F.O.R.の岡野さん、素晴らしいドレスを作ってくれた。みんなの個性が一つになる。コサージュのブランド、flurの岡野夫人が作ったドレスと同素材のコサージュは、5人のメンバーそれぞれに異なるデザインで美しく楽しい。メンバーも大喜び。ステージに立ってもらうと、オフホワイトのドレスを着たメンバーたちが一段と大きく輝きを増す。帰りがけに昼食を仕入れようと目当ての店に行くが、休業日に当たってしまった。何を買おうか決めていたので、そんな時は辛い。気分を変えようと、少し歩いた所にあるマーケットに入り、食欲をリセットしようとするが物足りない気持ちが残る。夜になり、この街が白いドレスをまとうような雪にはならなかった。その分21日のステージが待ち遠しく思える。

PICTURE DIARY 1712TU2013

PD20131217s
虹の絵の下絵、33枚出来る。あと1枚。21日、白寿ホールでのAuraクリスマスコンサートのプログラムをデザイン。昼食後、急な来客。以前にはロードバイクのレーサーだった知人、久し振りだ。審判のライセンスをお持ち。日本ではツールドフランスのような自転車ロードレースが出来ないものかなど話す。忙中閑あり。これまで佐久間さんがプロデュースした曲の数々を聴く。本当にどれも音が良い。そして、不思議に文学的な歌詞の曲が多い。平間さんから佐久間さんのポートレイト、ベタ焼きが届く。2点選ぶ。

PICTURE DIARY 1612MO2013

PD20131216s
白金のレストランバー、クーリーズクリークへ。急遽決まった来年1月からの展覧会についてのミーティングと展示のための下見。店をマネージメントするケンザエモンさんの、来年はミックの天使から始まりたい、との強い意向によるお声掛け。まずは日程を決める。2014年1月13日祝日の月曜日から3月29日土曜日までとする。約2ヶ月と2週間程。これから展覧会のタイトルや作品構成を考える。

NEWS-OBANDOS DEBUT CD RELEASE EVENT IN STORE LIVE

OMOTE
2013年12月27日金曜日

DISC UNIONお茶の水店
18時ーミニライブとサイン会
場所:ディスクユニオン御茶ノ水店
「工作星人OBANDOS with 勝手に観光協会 ディスクユニオン御茶ノ水店に襲来!!」
http://diskunion.net/jp/ct/news/article/1/41479

TOWER RECORDS新宿店
21時ーミニライブとサイン会
場所:タワーレコード新宿店
「工作星人OBANDOS with 勝手に観光協会 タワーレコード新宿店に襲来!!」
http://tower.jp/store/event/2013/12/055122721

PICTURE DIARY 1512SU2013

PD20131215s
下絵18枚描く。夕方ヒカリエへ。東急本店へ回る。途中スクランブル交差点を渡りながら遠く「星とハートの天使」のイルミネーションを眺める。今日は風が冷たい。この冬一番かと思う。師走の人混みを縫うように歩く。本店でバケットなどを買う。何となくの賑わいに、もうすぐクリスマスだなと感じる。地下の食品売場ではクリスマスと言うより、おせち料理の方が目立つ。自転車に乗って走ると、余計に風が冷たく感じる。

PICTURE DIARY 1412SA2013

PD20131214s
豊前房15周年記念の絵の設営に出かける。昼頃から下準備をして助手Aと。助手Aは自転車で先に行き、設営場所を整える。ぼくは絵を抱えて徒歩で行く。店内は今夜のパーティーの準備で、早くも賑わいが感じられてうきうきとした空気が満ちている。早速絵の梱包を解いて取り付け。入口の上の所定の位置に合わせてみて、ぴたりと収まったのでひと安心。助手Aが寸法を間違えていたらどうしようかと思いました。と言うので笑った。ぼくもそれが心配だったから。入口の上の壁面に元々あった壁掛け時計、非常出口誘導灯、壁の手前にある古風なペンダントライトの存在を考慮して描いたが、設置してみるまで、どのような雰囲気になるのかは分からなかったので、壁面への取り付けを終了して眺めて、思いの外しっくり馴染んで、流石だなと自画自賛する。さらに良い空気感が漂うようになったと思う。ほっとする満足感。若が好きな「葉から芽」をメインモチーフにして、15の星がハトに変わり、太陽の時計を囲んで行く。みんなのつながり、幸せと永遠、商売の繁盛を願い、うどんの神話とする。題して「はからめのほしとり」。15年間ありがとう!今日はおめでとう!明日からもよろしくの絵。

PICTURE DIARY 1312FR2013

PD20131213s
13時。CDアルバムジャケットデザインの仕事。アートディレクション、デザイン、イラストレーションをするのだが、そのアルバムのためのレコーディングスタジオへ撮影に行く。TAKUYAさんボーカル、ギター。豪太さんドラムス。音哉さんキーボード。生田さんピアノとコーラス。プロデュースの佐久間さんベース。佐久間さんのポートレイト撮影を平間さんにお願いする。ヘアメイクは橋本さん。通路の角に作ったシューティングスペースでレコーディングの合間の数分間。一球入魂の撮影、フィルムに焼き付ける。陶芸の掛け流しのような一瞬、奇跡のフォトセッション。平間さんが杵つきならば、橋本さんが餅の返しのようなリズムの良い水を打つ。正味1分。20時終了。レコーディングは続く。

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都内50ヶ所余りのシダックスの店舗では「天使へのお願いメッセージカード」が品切れになり、追加をしていると報告があり喜んでいる。また、OBANDOSのデビューCDは、初回プレス分が予約で完売したそうだ。各工作員のもとに送られて来るはずのCDも販売に回ったため手元には無い。銀座の北京料理店で昼食会。秋におこなった「二人展」、すずも提灯として参加した展覧会の来年への展望について話し合う。星のアトリエに戻り、BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA 2014SS MEN’Sのサンプル最終確認。若干の手直し。

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すずも提灯のための「ねこ」の塑像、原型のブラッシュアップ。CDアルバムジャケットのための水彩画数点を描きラフデザイン。行き付けのお蕎麦屋さんで牡蠣蕎麦。BEAMS社の忘年会に参加。

PICTURE DIARY 1012TU2013

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朝から雨が降っている。久し振りの雨になるかな。午後、外でミーティングがあるので出掛けなければならない。この空模様だと車か。しかし、幸いにして、昼を過ぎて陽が差して来る。まだ雲は多いのだが、雨上がる。「自転車で行く」と言うと、助手Aが「大丈夫ですかァ、降られるんじゃないですかァ」と、ちょっと意地の悪いことを言う。「大丈夫!」とぼく。「まあ、あっしが降ると言えば当たったためしが無いんで降らないですけどね」とフォローなのか慰めなのか。確かに当たったような当たらなかったような。ミーティングをしていた1時間程の間にひとしきりザーッと降って、帰り道では晴れていた。