PICTURE DIARY 2803MO2016

PD20160328s
夜になり、誰か引戸でもゴロゴロ動かしているのかと思ったら、稲光がして雷雨になる。子供の頃は恐くて、蚊帳を吊りへそを隠した。光ってから音が鳴るまで、いち、にい、と数を数えて距離を計り、男の子らしく冷静なところを示すのは少し大きくなってからだが、相変わらず儀式のように蚊帳を吊った蒲団の中でのことだ。雷のあの音をドラムで叩き出せないものかと考えることもあったが、それこそ風神雷神のように鬼の形相と仕業が可能にすることかと思う。あの天から地へ、地から天へと駆け巡る響きは、体内の何物かを呼び起こすと同時に、治めもする。畏れを持ちながら、大きな魅力に溢れる現象だ。

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