PICTURE DIARY 2610FR2012


今日は少しだけ早いけれど、昼食後にデザイナーの横田氏の誕生パーティーを開いた。星のアトリエの儀礼に従って、希望のケーキを用意し、誕生日の歌を歌い、ケーキの上のろうそくの灯を吹き消す写真を撮り、各自がささやかなプレゼントを贈り談笑の会とする。昼食後のサンルームは明るく暖かく、テーブルを囲んでレアチーズとマスカルポーネのケーキは、お腹にお行儀良く収まった。意識下の深層から無数の泡のように登って来ては消える繰り返しのイメージ。定着しようのない泡で意志を形作るのは困難だ。ほぼ垂直に昇る泡の軌跡を意識の容れ物を動かすことで自由な線にしようとする。泡の一つを捕まえるのは大変難しい。無数の泡はどれもこれも何を閉じ込めているのか、バラエティーに富んでいるから、結局はどれを捕まえても面白いが、しかし、意識の深層にいつも素晴らしいものが潜むとは限らない。ケーキやお茶や素敵な時間で丁度良く温まった心や体には、餓えた望みは持ちにくく、その分、意識の器の平衡は保たれて、泡の全ては昇ることを中止している。泡、OUR、HOUR。

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