PICTURE DIARY 1207TH2012


アンリバルダは背格好がモーリス・ラヴェルに似ていると言う。燕尾服に収まって白い蝶ネクタイをしてステージ下手から現れたかと思うと座るより早い位に鍵盤を叩く。二羽の鳥がお互いを意識して舞い踊るように鍵盤の上で遊ぶ。その両手は、まるで遊ぶように自由で自然に見える。音楽、ピアノについての見識や知識に乏しいぼくだが、アンリ・バルダのラヴェルは、こう言う弾き方もあるのか、と引き込まれた。ピアノというオブジェから発せられる音の妙と、弾く手の動きを見て幸せになる。休憩後、ショパン。ラヴェルとは一変、がらりと世界が入れ代わる。見た目には何も変わらない回り舞台のよう。アンリ・バルダの白髪までがショパンに捧げられた演奏の色になる。

以下、演奏曲。
ラヴェル、「高雅で感傷的なワルツ」1.モデレ 2.アッセ・ラン 3.モデレ 4.アッセ・ザニメ 5.プレスリ・ラン 6.アッセ・ヴィフ 7.モワン・ヴィフ 8.エピローグ・ラン。「ソナチネ」1.モデレ 2.メヌエットの動きで 3.アニメ。「クープランの墓」1.プレリュード 2.フーガ・ラン 3.フォルラーヌ 4.リゴドン 5.メヌエット 6.トッカータ。休憩。ショパン、「4つの即興曲」第1番変イ長調作品29、第2番嬰へ長調作品36、第3番変ト長調作品51、第4番嬰ハ長調作品66幻想即興曲。「ピアノ・ソナタ第3番ロ長調作品58」1.アレグロ・マエストーン 2.スケルツォモルト・ヴィラーチェ 3.ラルゴ 4.フィナーレ。アンコール。ショパン、「ワルツ」、「マズルカ」。ラヴェル、「高雅で感傷的なワルツ」より第1曲。スカルラッティ、「ソナタ」33番。以上。

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