PICTURE DIARY 1201SA2013


早朝から水戸へ。鈴木茂兵衛商店で茨城の工芸品を紹介するBSの番組の取材がある。ナビゲーターは宝塚出身の女優、檀れいさん。鈴木社長と出演する。素の檀さんが美しく面白く、楽しかった。いつもは車なのだが、ぼんやりしたくて水戸への行き帰りは電車で。上野から水戸まで1時間12分。特急「スーパーひたち」は快適。午前中の取材を終えて一行を見送り、鈴木社長こと隆ちゃんと昼食。散歩がてら近所を散策する。鈴木茂兵衛商店は共に通った中学高校の通学路にあたり、当時の裏通りには何軒かの料亭があって良い雰囲気だったのだが、今は無い。水戸黄門でお馴染みの格さんの眠る古い墓地を訪れるが、震災で倒れ、ひっくり返った墓石などがまだまだ多く見られて痛々しい。クレーン車などを使用して作業が続けられている。高校生の頃に通ったジャズ喫茶「DOWN HOME」ももう無い。隆ちゃんに聞くと、数年前まではあったらしいが。マイルスやコルトレーンの水張りしたパネルに白と黒のポスターカラーでダイナミックに丁寧にハイキーな写真のように描かれた数点の絵が記憶に残る。茨大の学生が描いたものだったと思う。電車の窓に張り付くようにして、子供のように外の景色を追いかけて、沿線の面影を探した往路、復路だった。新しい物語の始まり。

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