PICTURE DIARY 0505SA2018

pd20180505s
故郷の町に住む叔父が、古典文学の講座を開いている。95歳。集まる人はひとり減りふたり減りして今は3人の受講生。訊くと皆さん80歳台になる。講座を開く部屋は美術館のすぐ下のフロアーだが、受講するご婦人が、階下で講義する叔父の手紙を携えて缶バッジ作りイベントの会場にいらっしゃる。今、講座の休憩でお茶の時間を取っているので、一緒に来て叔父に会って欲しいと伝言をくださる。飛んで行く。広い講義室に会議テーブルをロの字形に組んで、受講生がそれぞれのテーブルにひとりずつ居る。正面のテーブルの向こうに微笑みを浮かべた叔父がこちらを向いて座っている。つややかで元気に見える。曰く、自分は体力も無く、足も悪くして歩行もおぼつかない。目も見えず、視界の左半分は白くぼやけて色彩もわからない、目の前に居るお前の顔もぼんやりしている。美術館で絵を見たいのは山々だが、このような体が許すものではない。よって失礼する。おめでとう、がんばれよ。こうやって長く生きているのは嬉しく有難いが、同様に思うに任せられないことが多く、困る、と言ってまた微笑む。

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