NEWS-ライオンまたまた出没中!

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日本橋三越本店で始まった創業祭。
今年は三越のシンボル、ライオン像の設置から100周年に当たり
本館や新館の各所では
三越のライオン像生誕100歳をお祝いして
ライオンづくしの商品のお披露目や催しが開かれ
大変な賑わいを見せています。

本館3階のインティメイトサロン/婦人肌着売場では
ミック・イタヤがデザインした
かわいい2頭のライオンを刺繍したランジェリーポーチと
ランジェリー巾着を限定販売しています。

お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

発売中:10月22日 水曜日 より
場 所:日本橋三越本店 本館3階 インティメイトサロン
価 格:ライオンランジェリーポーチ ¥7,992
    ライオンランジェリー巾着 ¥4,104
お問い合わせ:03-3274-8360
★ポーチ=20点限定、巾着=30点限定

PICTURE DIARY 2010MO2014

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11月末、三渓園で予定されているSUZUMO CHOCHINが参加する展示販売会の打合せ。ギャラリーつついさん、鈴木茂兵衛商店の皆さんと。合間、明後日WA SPACEで展示中のSUZUMO CHOCHINを取材に来る「ぶらり途中下車の旅」制作スタッフのお二人と打合せ。旅人が誰なのかは秘密とのこと。テレビをほとんど見ないので、知らない人がぶらりと来ることになるかも知れない。LAD MUSICIANの20周年記念コレクション。恵比寿ガーデンホール。今時レーザーを演出に使うファッションショーはない。SONIC BOOMの音、DOMUNEのVJと絡んで比類なく楽しめた。連綿と続くLADの黒田節「SPACEMEN」の軌道と行方が興味深い。爆音のひととき。

PICTURE DIARY 1910SU2014

PD20141019s
夕方になって買い物などに出かけるが、午後の大半は自分の内側への大切な旅。そんな時のぼくはどうやら怖い顔をしているらしく、呆れられたり笑われたりする。不本意。

PICTURE DIARY 1810SA2014

PD20141018s
ゆっくり眠ってゆっくり起きる。土曜日は心身の休養のために使う。いつも考えること。気に病むような物事の多い毎日の生活のなかで、絵を描く仕事の基本は見ることだ。見て感じたことを自分なりに、自分にも人々にも見えるものとして表す。もちろん、見たものの他にも聞く、触る、味わう、嗅ぐなどの感覚が加わる。意志や無意識と共に作品に反映することになる。自分を自分の感覚で素直に純粋な、あるいは中立な、どこにも偏らない状態を保ちたい。雑なものが同居しても構わないが、許容出来るものであれば。毎日の歩みの中で、色々な不要物を綺麗に洗い流すのは難しい。まとめてとなると更に難しい。午後のうっとりとした静けさの陽射しの陰で、細やかな自然の息吹きが生まれ、微細な、散り散りの創造力を育て、変性し、結び付ける。

PICTURE DIARY 1710FR2014

PD20141017s
午後、渋谷でミーティング。東急本店から東急ハンズ、パルコ前の公園通りを横切り、タワーレコードの交差点をファイアストリートの方へ歩く。時間帯にしては人通りは少なく、皆ゆっくり歩いている。かつてパルコ周辺の賑わいは眩しいものがあったものだが、近年の落ち着きは次のジェネレーションへの胎動なのだろうかと怪しむ。そんな栄華に彩られた場所が放つ匂いを探し、信号を待つ。誰かが何かを考えて仕掛ける。また誰かが呼応して返す。そこには必ず自然発生にせよ、作為にせよクリエイティブな空気がなければ、あるいは生まれなければいられない。ただ人が集まり、無個性がたむろして流れて行くだけでは物足りない。街は生きている。人が生かす。

PICTURE DIARY 1610TH2014

PD20141016s
dip in the poolの甲田さんと木村氏に会う。久し振りだが相変わらず麗しいお二人。音楽の話など。人は宝と言うけれど、本当にその通り。何かしようと思う時、そうでない時、力になってくれる人がいる。長い付き合い、それも宝。

PICTURE DIARY 1510WE2014

PD20141015s
久し振りに中国古式の体操をしてみた。体のあちらこちらをくまなく動かすが、ツボへの刺激と連動していて、体がすぐに暖まり心地好い。だが、普段あまり動かさないところ、動かさない動かし方に体の隅々が小さな悲鳴を上げる。たっぷり30分かけて、大分ほぐれた。馴れれば15分余りで出来るようになる。毎日することにする。体を柔らかく。

PICTURE DIARY 1410TU2014

PD20141014s
今更ながらに、何でも自分がいいと思うように事が運ばないと厭だという、子供じみた考えに支配されて困る。そんな頑固な性格を知っていて、なおのことどうにもならないでいる。頑固ではなく「頑柔」ぐらいでひとつ。

PICTURE DIARY 1310MO2014

PD20141013s
ミラーポーチ用の生地を探しに街へ出る。輸入の生地で素敵なものを見付けて嬉しくなる。昼食は、騒がしい街を離れ、ホテルの中華料理屋で飲茶と野菜つゆそばにする。茶の係が入れるジャスミン茶がとてもふくよかで美味しい。つゆそばのスープはさりげなく絶品。ややカジュアルな高級店の佇まいとあいまって、いつ来ても落ち着く。ロビーラウンジでぼんやり行き交う人々を眺めながら少しの間寛ぐ。三連休の最終日、子供連れの家族が多い。大人たちや子供たち、それぞれにのびのびと目に写る。途中、ネコの砂を買って帰る。

NEWS-ライオンランジェリーポーチ

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10月22日 水曜日より日本橋三越本店にて三越のシンボル、ライオン像の設置から100周年記念の創業祭が始まります。
本館3階のインティメイトサロン/婦人肌着売場では
ミック・イタヤがデザインしたライオン刺繍ランジェリーポーチと
ランジェリー巾着を限定販売いたします。

発売日:10月22日 水曜日 より
場 所:日本橋三越本店 本館3階 インティメイト
価 格:ランジェリーポーチ ¥7,992
    ランジェリー巾着 ¥4,104
お問い合わせ:03-3274-8360
★ポーチ=20点限定、巾着=30点限定

PICTURE DIARY 1210SU2014

PD20141012s
自然の美しさと人間の素晴らしさをどう描く。自然の力と人間の愚かさをどう描く。

PICTURE DIARY 1110SA2014

PD20141011s
今日はアーモンドを2袋買う。ここのところの朝のメニューにはローストしたアーモンドを欠かさない。アーモンドチョコレートが大好きで、あのカリッという歯応えがたまらないものなのだが、チョコレートを食べ続けるわけにもいかない。オーガニックの生アーモンドをケーキの材料屋で見つけて、オーブントースターで適度に焼くと何とも言えない香ばしいカリット感が生まれて、あんまり美味しいので欲しいだけ食べる。欲しいだけと言ってもたかが知れた数だがとても満足する。なるほど、アーモンドの成分の何かが必要なんだなと毎朝思う今日この頃。

PICTURE DIARY 1010FR2014

PD20141010s
GONTITIのダブル還暦コンサート。東京国際フォーラムホールC。GONTITIを愛する多くの友人知人に会う。三上さん、松村さんと出会い、本当にありがとうという気持ち。節目の記念コンサートのステージ美術を任せてもらえて感無量。こんなにワクワクドキドキしながらの、おまけにリラックスしたGONTITIのステージは初めてかな。気持ちは良かったけど眠くはならなかった。赤いギターに赤いスーツ、目に焼き付けました。アンコールの曲を終えてお二人が去る時、三上さんが通りすがりにステージ上に配置した、イボイノシシのオブジェのお尻をサッと撫でるのを見逃さなかった。本当に三上さんはイボイノシシを好きなんだなと思い、嬉しかった。

PICTURE DIARY 0910TH2014

PD20141009s
B社でミーティングがあり、そのまま「ニッポン戦後サブカルチャー史」打ち上げに行く。お世話になったスタッフの皆さんにご挨拶。宮沢章夫氏とは久し振りに会う。変わらず飄々とあたたかい。宮沢氏は多摩美の2つ後輩で、その1つ下に竹中直人氏がいる。二人は映画研究会で知り合い、宮沢氏は劇作家に、竹中氏は役者になるわけだが、多摩美を出て名を成す人には、なぜか専攻以外、違う分野で成功する人が目立つように思う。もちろんそれぞれの専攻分野で大成する人物は数多くいるが、宮沢氏は建築科、竹中氏はグラフィックデザイン科の出だ。ぼくの1つ上の音楽家、松任谷由実氏は日本画科だし、大先輩の服飾デザイナー三宅一生氏は確かグラフィックデザイン科だったと思う。三宅氏は、出る課題の全てを服として解釈し提出したと聞いた。多摩美のどこか野性的でありながら都会派といった自由な気風がそうさせ、それを許すのだろう。

PICTURE DIARY 0810WE2014

PD20141008s
夕暮れ時、見事な満月が東の空にある。公園の大きな背の高い樹々の向こうに、さらにナイトゲームの草野球の歓声の向こうに、ゆったりと円い。数人の女子高生たちが、めいめいにスマートホンを構えて撮影しながら今夜の皆既月食の噂をしている。星のアトリエに戻り一息ついていると、助手Aから内線で、今日は何も無ければ片付けをして帰ると言う連絡。「知ってますか、今日は皆既月食ですよ。7時28分頃がピークです!」程無く階下でドアの閉じる音と鉄の門の軋む音、続いて砂利の上を自転車の走る音がする。どこで見るのかな。

PICTURE DIARY 0710TU2014

PD20141007s
夕方、仕事の気分転換にと、自由が丘の行き付けのケーキ屋さんへ行く。とは言えケーキはいただかずもっぱらお茶を。いつもミントティーをオーダーし、新鮮なミントをポットの中からスプーンで取り出して食べる。ぼくにとっては、お浸しのようになったミントはとても美味しいものだが、もちろんそんな行儀の悪い客は他に無く、ケーキ屋さんのスタッフの間ではつとに有名らしい。今日久し振りに訪れて何となく違う飲み物をオーダーしたら、スタッフに3回も4回もミントティーではなくて良いのか、大丈夫なのかと念をおされた。そこで初めていつも気にかけていただいていることに気付くのだが、そうなると違う茶を頼んだことが気になって仕方なかった。おまけに、そのハーブのお茶は強すぎて大丈夫ではなかった。次回は必ずミントティーにしようと思う。さもないとみんな調子が狂ってしまう。

PICTURE DIARY 0610MO2014

PD20141006s
雨は昼過ぎまで降り続いた。台風が通り過ぎて陽が射した。午前中の薄暗さが幻のように消えて部屋を明るくする。落ち葉や千切れた小枝が路上に点在する。嵐の後の街はいつもと違う空気になる。入れ換わった新しい街の空気。雨が洗い風が吹き飛ばしたものは戻ることはない。いつもより注意深く空気を吸って空へとゆっくり吐き出す。

PICTURE DIARY 0510SU2014

PD20141005s
台風の影響で一日中雨が降り続く。子供だったぼくに対して影響を与えたのは、いつも何かしら物を作る人だったことを思い出す。間断のない雨音を聞きながらぼんやりとしていると、小さい頃の記憶のかけらがふと浮かび上がる。道を隔てた斜め裏手のお兄さんは、木を削って飛行機のスケールモデルを作る趣味があった。時々遊びに行っては製作中の戦闘機などを見せて貰った。ぼくの生家の左隣は今でも建具屋さんで、その作業場へは本当によくお邪魔したものだ。仕事の一部始終を見ることに飽きることはなく、度々やんわりと追い払われた。シュルシュルくるくると綺麗に螺旋を描きながら、向こう側が透けて見えるかんな屑や、丁寧に切り出された小さな木っ端などを、充満する木材の芳香と共に、いとおしく愛で、集め、組み合わせた。ノミや鋸などの手入れや扱いにも注目した。父方の実家が材木商ということもあり、大工や鳶の仕事を見るのは今でも好きだ。職人と職人技が大好きだ。そんな職人に憧れは持つけれど、自分が職人になろうと思うことはなかった。幼時からあまりに見事な職人技に接していると、自分の適性も早くにつかめるということかと思う。一流の職人の仕事はとても出来ない。

PICTURE DIARY 0410SA2014

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赤坂一ツ木通り裏手のショップ、WA SPACEへ。SUZUMO CHOCHINの展示販売会。2時からシャンパンパーティーが開かれる。水戸から若き二人のスタッフも駆け付けて頼もしい限り。オーナーがアメリカの方なので、外国のお客さまが多い。続いて、内輪でささやかなパーティーが開かれているAL GALLERYの佐藤亜土×ピエール・ポラン展に再び。自身のデザイン作品と随所に目を引く亜土さんの作品に囲まれたピエールさんの南フランス、モンペリエから車で2時間程の山頂にあるというご自宅の映像が映写されている。70年代のカルト的な映画に度々登場すると解説していただいた亜土さんの作品の出て来る映像を興味深く見る。当たり前に信念を徹すという意味で、ぼくにとって今この展覧会が身近で催されることの意味は大きいと感じる。

NEWS-BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA 2014-15AW STORY BOOK

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BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA
2014-15 Autumn/Winter Collection
STORY BOOK Vol.06
140x100mm / Colour Copy Print / 36 pages / Hand Bind / Limited Edition 60 / Signature
Handmade & Desiged by MIC*ITAYA INSPIRATIONAL
©2014 MIC*ITAYA & POWER OF BEAUTY

Sunshine Blue

サンシャインブルー、海や空に反射する太陽の光と色。記憶の中の旅、記録の中の旅。男は自転車さえ乗り入れ禁止の古代遺跡の丘の上、強い輝きを放つが微弱な熱の太陽の下を歩いている。女は月明かりのラウンジで、南行き夜間飛行のトランジットタイムを過ごしていた。男は海の見える草の上で密かなティーブレーク。見上げると飛行機雲がのびて行く。旅とは対比されるものの間の出来事。太陽と月、海と空、古代と現代、記憶と記録、男と女。

ミック・イタヤ

2014年10月11日土曜日よりBEAMS LIGHTSショップにて、BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAの商品をお買い上げいただいた方に、先着でミック・イタヤ 2014-15秋冬ストーリーブックをプレゼントいたします。数に限りがございますので、なくなり次第終了とさせていただきます。詳しくはショップスタッフまでお問い合わせください。

BEAMS LIGHTS 渋谷
東京都渋谷区渋谷 2-21 渋谷ヒカリエ シンクス 4F
Tel.03-5464-3580

BEAMS LIGHTS お台場
東京都江東区青海1-1 ダイバーシティ東京 プラザ 3F
Tel.03-3520-2270

BEAMS LIGHTS 札幌
北海道札幌市中央区南1条西3丁目3番地 札幌パルコ 2F
Tel.011-252-3910

http://www.beams.co.jp/news/detail/3978

PICTURE DIARY 0310FR2014

PD20141003s
10月の真夏日。星のアトリエ2階のシャンデリアルームから1階のワークルーム兼資料室へ、デザインのポートフォリオなどを移動する。何往復しただろう。汗ばむ。

PICTURE DIARY 0210TH2014

PD20141002s
女性用化粧ポーチをデザインしようとしているのだが、如何せん知識不足で苦慮している。どのような大きさでどのような形、どのような素材でどのような機能、バッグインバッグという位置付けも可能性があり、そして実際何を入れるのか。男性は化粧品、化粧道具を持ち歩くことは滅多になく、ぼくなどは出来るだけ余計なものは身に付けたり持ち歩かない主義なので、女性の使い勝手を想像しにくい。もちろん女性がいつも余計なものを身に付けたり持ち歩いたりしていると言うわけではないが、女性の身嗜みに必要な品々のスマートな収まりの状態を、もっと良く知る必要がある。見識を広げるいい機会と捉えて女性陣の意見を聞く。

PICTURE DIARY 0110WE2014

PD20141001s
仕事場の一画に、無造作に置かれたグラフィックデザインのポートフォリオを整理しようかと思う。数十冊にもなるボリュームのそれらからセレクトした最新版を作ろうか。自選他薦、どのような1冊になるのか、何ページになるのか、今のところ全然見当もつかないが、1冊の本を作るようなつもりで。そう考えながら、手を付け始めたらとめどなく大変な作業になるだろうなとゾッとすると同時に楽しみになる自分。やはり、過去との対面は適切な介添人が要る。

PICTURE DIARY 3009TU2014

PD20140930s
甘くない茹で小豆が好き、胡麻塩の玄米が好き、蜆の味噌汁にたっぷり葱を乗せたのが好き、古い梅干しと種の中の仁が好き、ほんの少しだけ好きな食べ物を書き出したけど、こういうものがいつでも気軽に食べられる食堂があるといいのに。

PICTURE DIARY 2909MO2014

PD20140929s
ALギャラリーで佐藤亜土、ピエール・ポラン、両氏の展覧会が始まる。亜土さんは、70年代、ぼくらの世代のスーパースター。会場には9点の版画作品とポランさんの8点の椅子とテーブルがある。二人は同時代の息吹きを呼吸した友人である。作品を見ると、それぞれがそれぞれに、二人の間には単純には言い表すことの出来ない疎通や、惑星と惑星が持つような影響があっただろうことを感じ取れる。来日中の亜土さんのお嬢様からお話を聞くと、お二人の関係や家族同士の付き合いなど、希有な才能を持つ芸術家たちの日常への興味は尽きない。本にして出版は出来ないのだろうかと思う。素晴らしい物に接する幸せは、何物にも代えがたい微笑みを生む。

PICTURE DIARY 2809SU2014

PD20140928s
日曜日。明日締め切りの絵を仕上げる。買い物がてらの散歩をする。本屋に寄って棚を見回し、目に付いた本を手に取り、適当なページを開いて少し見る、占いのように。元の場所に丁寧に戻す。商店街や住宅地の路地を歩いていると、右側と左側の景色や醸し出す雰囲気が著しく違う場所がある。土地の持つ相というのか力というのか、何やらはっきりとはしないまでも、過ぎ去った時を物語っているようだ。何を建てても作っても、そんな場所には何かしらの面影を感じる。

PICTURE DIARY 2709SA2014

PD20140927s
N夫妻は同郷の現代美術家である。銀座の画廊で夫君の展覧会を見て久方振りに話をした。閉廊間際に妻君も見えて旧交をあたためる。削ぎ落とした薄く平たい画面の作品の、優しく底知れない静けさは、まさしく彼のもの。見る者が得るものは大きい。単純化されながらスケールの計り難い情緒のある力強さ。

PICTURE DIARY 2609FR2014

PD20140926s
本当に秋の空は芸術的だ。当たり前のことだが芸術を超えている。雲の重なりは信じられないくらい多種多様で、なぜこのような状態を生むのか。不思議な形状や、意図的に図形化したようなバランスを示したりする。傾きかけた太陽から西の方向へ、約15度程の太陽と同じ高さに光り輝く虹色を見た。あまりに神々しく、何かしらの吉兆と感じる。

PICTURE DIARY 2509TH2014

PD20140925s
ハンドミラーの納品は助手Aに任せて絵を描く。集中すると、あっという間に3時間が過ぎる。休憩する。雨になりそうだったが自転車に乗っていつもの遅い昼食。遅いほうが食堂はどこも空いていて好きだ。最近気に入りの玄米アボカド豆腐丼、ゆっくり食べる。そのままメッセンジャーバッグやウェアのメーカーC社の展示会へ。最近知り合ったS氏の案内。1995年創業のアメリカの会社だが、車のシートベルト部分を利用してメッセンジャーバッグを作り始めたのが最初とのこと。シートベルトの金具のクロームメッキ仕上げがくすぐる。展示会場の前辺りには自転車がたくさん置いてあるのだろうと思ったが、自転車は1台も無くて意外。バッグはどれも素材や縫製、工程など含めてトータルに考えてきちんとデザインされている。自分が使うとしたらと見回したが、即座に引っ掛かるものが無く、カタログを貰って帰る。帰り道、雨に会う。

PICTURE DIARY 2409WE2014

PD20140924s
鏡の天使。鏡を見ている私の肩越しに、一緒になって覗き込んでいるのだが、見ようとすると決まって見ることは出来ない。気配を感じて、肩口に目をやるとサッと身をかわして、目の端に鏡の中を素早く動くのが見えたような気がするのだが、やはり見ることは出来ない。今日の私は綺麗で素敵かどうか尋ねるのだが、答えはいつも私が口ずさむ鼻歌やハミングが答えとされる。その抑揚や声音の調子で判断をするのが常。じっと、鏡に写る黒い瞳の永遠の深淵を見つめて、行ってまいります。と言う。行ってらっしゃい。と鏡のどこか、あるいは瞳の奥にいるかも知れない鏡の天使が言うのだが、やはり見ることは出来ない。とにかく、いつも一緒にいることは確かなのだが。

PICTURE DIARY 2309TU2014

PD20140923s
秋分の日。三越日本橋ライオン像100周年記念のチャリティイベント、Tote As Canvas製トートバッグにライオンの絵を描き始める。今日は下塗りで終了。10月22日水曜日から日本橋三越のスペースで1点3,000円で販売され、東日本大震災で被災した子供たちを支援する「こども芸術の家」に寄贈される。明日は着彩。

PICTURE DIARY 2209MO2014

PD20140922s
ぼんやりと空を見上げると、流れる雲が、筆で描いたようなタッチで奥深く。秋深い永遠の青空を背景に、ゆっくり形を変容させながら流れて消える。この全天の視界のぐるりの構図を描くことは出来ない。青空と雲と言う限り無く具象に近い抽象で、見る者を飽かず眺めさせる。絵を描くことの意味は、これら移ろうものの有り様を一瞬の景色として捕らえ、なおかつそれとはかけ離れた想像の彼方の「モチーフ」で表すこと。フィクション。モチーフモチーフ、抽象のモチーフ。

PICTURE DIARY 2109SU2014

PD20140921s
海に行く。心と体のリラックス。

PICTURE DIARY 2009SA2014

PD20140920s
カルテットは調和が大切、トリオはぶつけ合えるから好きと、バイオリニストの千住真理子さん。美しい平行線を描くギタリストデュオ、GONTITI。今夜、大阪フェスティバルホールでメモリアルコンサート。ご成功を祈る。

PICTURE DIARY 1909FR2014

PD20140919s
大分涼しくなりました。秋はそっとやって来て、いつの間にか隣で寒くなったね、なんて話しかける。だけど今年の秋はドタバタと駆け足で迫って来たと思うと、踊るように追い越したり後ろから大声で叫んだり。何だか落ち着きが無い感じがする。このまま深まって行くのだろうが。

PICTURE DIARY 1809TH2014

PD20140918s
原宿で急な打ち合わせ。帰りALASKAで遅い昼食。星のアトリエに来客。Eテレ番組担当K氏、アシスタント嬢とTRAの返却にみえる。夕方の散歩道、クリスマスイルミネーションやサンタクロースの衣装の人々、番組のロケかな。後ろから来た少女たち「何も私んちの前の通りでCM撮らなくても他に場所があるだろうに」と、某フライドチキンの会社名。娘たちは、このことに限らず情報を手に入れるのが早い。憎まれ口をたたきながら、誰よりもCMの放送を楽しみにするか、ちょっと斜めな気持ちで通すか、どちらにしても今日のことはきっとすぐに忘れる。放送を目にするその時までは。

PICTURE DIARY 1709WE2014

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最近怒りっぽい。プンプンしているのは格好悪いけど、不満を溜め込むより良い。ドカンと爆発する前に少しずつ。リラックス。

DESIGNEWS-CD ALBUM GONTITI SINGS KOREEDA

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H01_B_w400
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CD ALBUM
ARTIST : GONTITI
TITLE : “GONTITI SINGS KOREEDA” ゴンチチ「是枝フィルム」作品集
ART DIRECTION & ILLUSTRATION : MIC*ITAYA
GRAPHIC DESIGN : NORIYUKI YOKOTA / POB DESIGN, AYAKO SAKAI / MIC*ITAYA INSPIRATIONAL
CLIENT : SWEET BOON MUSIC INC.
MADE BY : PONY CANYON INC.,JAPAN.
RELEASE DATE : 17TH SEP 2014

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茨城南部を震源とする少し大きな地震がある。幸い被害の報告は無い。夕方から伊勢丹新宿店へ。イベントショップ最終日なので納めに行く。スタッフの皆さんや会場に礼。搬出。台車に段ボールの荷を積んで、毎週火曜の夜の大掛かりな店内の模様替えに紛れ、さながら小舟のように搬入や搬出の大荷物の間を縫うように。予定通り速やかに終了。星のアトリエに持ち帰り、明日の朝から検品とする。

PICTURE DIARY 1509MO2014

PD20140915s
休養日。ブランチ。昼寝。少しの外出と適当な運動。能動も受動も無い。

PICTURE DIARY 1409SU2014

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FMを聴いていたら、今日は逆バレンタインデーだと言う話。男が好きな女に下着を送って、愛を告白する日だと言っていた。色々な日があるものだが、3月9日はミックの日にするかな。何を記念したものか。やはり何でもない日おめでとう、と言うのが好き。

PICTURE DIARY 1309SA2014

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百貨店内の商品とアーティスティックな作品の高次元な存在感。共存したり融合する必要は無い。それぞれがそれぞれで高め合い、人々は醸し出す空気を呼吸する。緊張感や単なるリラックス感では無い高揚感。

PICTURE DIARY 1209FR2014

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平面だけれど立体感や動きのあるデザイン。ぺったりとして静止しているようだが微動しているデザイン。

PICTURE DIARY 1109TH2014

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アトリエ内の仕事に費やす1日。あちらこちらで大雨の報。断続的な雨の中、星のアトリエの隣家はタイル張りの外壁を点検修理するらしく、朝から金属の音を響かせている。合間合間に頭領が若い鳶職人に激を飛ばしている。「返事がきこえねーぞぅ」、「遅いんだよ」、「早くしろい」、など大声で叱責する。鳶の仕事は命懸け、ぼんやりすると怪我をする。そこではたと考える。命懸けじゃない仕事はない。

PICTURE DIARY 1009WE2014

PD20140910s
朝から伊勢丹新宿店へ。イベントショップの搬入。スムーズに運ぶ。10時30分開店、ほとんど同時に真鍋さんいらっしゃる。お久し振りで元気そう。むしろ若返られた感じ。KOTORIのYさんSさんいらっしゃる。Yさんは初めまして。愛らしいKOTORIのイヤホン製作のお礼を伝える。生駒さんいらっしゃる。今回のイベント、「大人のファンタジースタイリング」企画立案張本人。会場構成に満足なご様子。もうしばらく居たいところだったが、あっという間に昼近くになり、13日土曜日の再会を約して会場を後にする。

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絵を描く1日。描き始めるまでが大変で、描き出すと止まらない。

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13日の土曜日のイベントでは、何をしようかなと思ったが、シンプルにスケッチブックを片手に会場で来客を待つことにした。伊勢丹新宿店でのイベント、「大人のファンタジースタイリング」。イラストレーターの大先輩、真鍋太郎氏と共に参加。当日は生駒芳子氏のトークショーがある。10日の朝から搬入なので、今日明日は準備にあてる。

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広場のベンチに座ってぼんやりしていたら、視界の左手に青年が誰か人の名前を呼び、よろめきながら歩んでくる。これは少しおかしい人かも知れないと思い、誰を呼んでいるのか目で追うと、視界の右手の階段上から若い女性がやはり誰かの名を呼びながら降りて来る。果たして二人は広場の中央で出会い抱き合い、青年が女性を持ち上げキスをし喜びを表現している。「オーケー!」、「テイクツーはいい!?」、「オーケー、いいよ!」と広場の上のテラスから声がする。結婚式の披露宴用なれそめムービーか。 位置からして、多分オレも写っちゃってるんだろうなあ。油断ならない。

PICTURE DIARY 0609SA2014

PD20140906s
夜になり雨になる。外出先からの帰り道に降られてびしょ濡れになるが、愉快だ。行きであれば愉快だとは言えないだろう。急がずに歩く。水溜まりに落ちる雨粒の波紋が、小さく大きく重なり合って眼にも楽しく美しいリズムを生んでいる。空の高い所で雷が鳴る。近年、そしてこの夏は、そして今もどこかで、とても愉快だなどとは言えない程の大雨に見舞われている所もあろうかと思う。元来、我々はこの星の主人ではない。客であり、格別のもてなしを受けている存在。ちょっとお邪魔いたします、だ。図に乗らずこの星に対して謙虚な佇まいを識るべし。そんなことを感じる。

PICTURE DIARY 0509FR2014

PD20140905s
車で行く打ち合わせであるのをよいことに、レザージャケットを着て外出する。