





MIC*ITAYA
Red Guitar/The Fragments Of Mic*Itaya’s Works/Gontiti
November 2016
Page 68
Limited Edition 300
All Supervision By Mic*Itaya
Book Design Ayako Sakai/Mic*Itaya Inspirational
Cooperation DMO ARTS B Gallery Sweet Boon Music

甲田さんと木村氏が星のアトリエに来てCD「jupiter」のパッケージ作り。ぎこちない流れ作業も慣れると早い。そして慣れた頃に終了する。よもやdipの二人とこんな素敵な作業をしようとは思わなかった。心のこもった、特別な作品が出来た。

先日仕事用の眼鏡のつるを、誤って片方折ってしまったが直しに行く間がない。片方のつるが無くても少し斜めになるが、かけることは出来るので、少し不自由だが天邪鬼を決め込んでいる。ミーティングなどで話す相手が可笑しいと言って笑うので、ある意味幸せな状態だとも言える。

jupiterのstar ornamentにサインする。終日Red Guitarの作品集デザイン進める。M嬢のプライベートアートサロン。クリスマスをテーマに双六を作り、その楽しい遊びのイメージを抽象的な絵にする。

日中はブックデザインに費やす。3時過ぎ、銀座のコバヤシ画廊へ西成田洋子展を見に行く。森の中から這いずって来たような、懐かしい記憶の自由な塊は、永い時の流れの果ての一瞬にここに在る、居る、去る。そうして、振り返るとやはり多弁な沈黙が込められて、古の笑顔を見る。

GONTITI第三の男、佐脇さん、星のアトリエに来る。Red Guitar展や本の話など少しするが、ステージ美術や照明家の安森さんの明かりの捉え方の話題など、展覧会のトークイベントの際に是非お伺いしたいことばかり。舞台上では明かりを当てないことには何も見えない。見えないはずのものを見えるようにする明かり。
額の発注や作品集のページネーション最終調整。GONTITIとの仕事の欠片を拾った展覧会は、今と未来に向かって歩き出す。とても何かをまとめられるものではないし、まとめる気もない。いつもプロセスだけがあり、止まっているように感じる展覧会も、実は凄い速度で動いている。

良いことと困ったことが同時に起こるような日。ジョーカーはいつでも最強の手。オールマイティ。

RED GUITAR展の準備に明け暮れる。気持ちも明け暮れる。光明が射したり扉が閉ざされかけたり。単純な作品の展覧ではない分、気遣い悩ましい楽しさがある。

今の僕にとっての良い音楽の条件のひとつ、聴こうと思えばしっかりと深く聴くことが出来、聞こえて来ても聴かずに流すことの出来る音楽。絵やデザインについてもそうかも知れない。

BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA ポップアップストアーイベント神戸店にて。新しい方、また来てくださる方、ご希望を伺いながら絵を描く。そうして絵を描いていると絵というものは、人と人の間にあって、自分と絵、絵と人、人と自分を結び、それぞれの関係を楽しく豊かにするものだと感じる。単純なことを素直にするのが良い。

RED GUITARのための作品集ページなどの割り付け。60ページあまりの本の中にどのように収めるか。淡々としたものでありながら温度が感じられるものにしたい。GONTITIとは、音や文字として表現しきれないものを、皆が見られるものにしようと仕事をして来たのだから、クレジット以外の文字や文章は無しにする。展覧作品とのバランスをどうするか。悩みは尽きないが、単なる展覧会の記録としてピリオドを打つのではなく、続きやつながりの感じられるものにする。

集中も切り換えも上手く行かない日。星のアトリエのソファーに座ったり寝転んだり、窓から外を見てぼんやり。秋の空は高くどこまでも。
BEAMS JAPAN、B GALLERYへRED GUITARのA2フライヤーの納品とdip in the pool木村氏と待ち合わせ、藤木氏と顔合わせ会場下見。機材とイベント当日の段取りなど。詩人とデザイナーユニットの展覧会初日。詩と視覚的プロダクツの実験、興味深い。地下のレストランでjupiterのパッケージについて相談。

倉庫に車を飛ばす。GONTITIの欠片を探し、2つ見つける。90年代の日比谷野外音楽堂公演「Devonian Boys」のステージセット原画。アルバム「マダムQの遺産」のカセット用原画。両方共他の作品の中に紛れ込んでいた。こんな調子ではそれこそ考古学的発掘作業だ。RED GUITAR展にはそんな作品集を作る。楽しみだ。


身体を整える。ストレスは頭の中ではなくて腹の中にあることを知る。ミステリーサークルの写真を見ると、これもまた高次元の存在のイメージ写真のようなものだと感じる。我々が怖がらずに理解する助けになるように。昼に出先の蕎麦屋で牡蠣蕎麦を食べたが、さっと湯通しした牡蠣が美味しかったが強かった。熱もう少しだけ。

昼からグラフィックデザイナーYチーフの誕生日茶会。今年の希望を聞くと、昨年同様にチーズ。幾種類かのチーズと洋梨、ドライフルーツ、ささやかなプロシュート、軽いクラッカー、苺、ホイップクリーム、サラダ、アーモンドケーキなど用意。

先週の土曜日に続いて、渋谷ヒカリエBEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAポップアップストアーイベント。真っ先に四方さんと田中さん揃って来てくださる。たっぷり世間話。久し振りの方も顔を見せてくださりありがたい。やっと秋らしくなって、着るものがより楽しい季節。

高橋キンタロー氏の展覧会最終日。青山のSPACE YUI。自転車をころがして行く。筆遣いの流れるような作品が好きだ。多くのファンで入れ替わり立ち替わり賑わう。作品と同様に暖かく人懐こい人柄が出ている。帰り道、中目黒の蕎麦屋に寄り、秋冬名物の鷄大根蕎麦をたぐる。今季初。

大阪からDMO ARTS谷口氏来る。展覧会イベントゲスト出演の件など。デビュー以前から長くGONTITIのマネージメントをして、今は所属事務所代表者、GONTITI第三のメンバーとも言える佐脇氏をゲストに招き、谷口氏と一緒に出演してもらうことにしたと話す。谷口氏、ほっとした様子。ゲストにと僕から無茶振りされて、何をしたらよいかと考え込んでいたらしい。佐脇氏にGONTITIの話を聞く会にしよう、と明るく笑って打ち合わせは1分で終了。外は冷たい雨。出掛けるのは嫌だなぁと言いながら意気揚々と去って行くボス。あ、そうだ、昼飯でも一緒に行けば良かったと思う。

家の前で散歩途中の顔を見知った近所の老婦人に行き逢う。天気の話などする。そこに、犬と散歩の見知らぬ親爺に行き逢うが、老婦人とは顔見知りで、犬も歳をとると人間と同じだなど話し始める。消化吸収が出来なくて痩せるのだと犬を見やる。犬は大人しく、よく躾られて、老婦人と親爺と僕をそれとなく見上げる。小さなコリーのような老犬に、面白いことが出来るんだぞ、さ、見せるか、と親爺が言うと、鼻先に指を一本出す。ワン!、二本出す。ワン!ワン!、三本出す。ワン!ワン!ワン!。小さなコリーのゴローは少しむせながら吠える。いい子だー!と言って親爺が頭をくしゃくしゃに撫でる。僕もしゃがんでゴローの頭をそっと撫でる。夕暮れ。

The DUO、CDリリース記念コンサート、新宿PIT INN。鈴木大介、鬼怒無月、二人のテクニックは凄い。ギターの弦と指が一体になっている。気持ち良い。曲間のMCで来場を紹介され、せっかく来てくれたのだからと、終演後のサイン会に参加する。三人でCDにサインする。

Nくんと展覧会用映像のミーティング。画像を見ながら骨子概要を伝え、編集作業と内容のガイドラインを示し確認する。いくつかの滞っていた物事が一気に進み解決する日。渦巻いていた多くの事があるべき正しい道を歩み始める。そんな日には、尻馬に乗るようなことをして欲張り過ぎてはいけない。包み込まれるように振る舞う。

秋らしくなって来た。毎日実家の庭で採れた柿を食べる。皮やへたもミキサーにかけてペーストにして食べてしまう。夜になって少しだけ開けていた窓を閉めようと空を見ると、オリオン座が隣家の屋根に引っ掛かっている。夜空の図形は揺るぎない永遠のサインだ。そして、永遠はゆっくりと変化する。未来の図形へと聞こえない音をたてて。

雪之丞さんの作詞家としてデビュー40周年記念ボックスCD9枚セット。サンクスに名前がクレジットされていて嬉しい。しかしそれにしても凄い。質、量、幅、深み。どの曲もロックの魂が叫んでいる。10才になるM嬢とのプライベートアートサロン、小さなキャンバスに絵を描く。見えるものと、見えないけれど感じることを絵にする。

ヒカリエ、BEAMS LIGHTSでPOP UP STOREイベント。毎回のように、足を運んでくれるお客人がいるのは宙返りするほど嬉しい。その場で話をしながら絵を描くのも楽しみだ。それぞれの想いが溢れて、初めて会う人とお互いの喜びを確かめる。

「いしおか」。今、牡蠣蕎麦が美味い。程好い牡蠣が5、6個入って蕎麦は勿論、何しろだしの利いた汁が嬉しい。

妹と二人柿の実を採る。枝切り鋏で百近く。ずっと上を向いていたので明後日あたり、右腕や首の痛みが出るかも知れないとからかわれる。打ち合わせにいらした方、門前で行き逢った散歩途中の母の友人にお裾分けする。堅さ甘味とも程好く、いかにも自家産のぼくとつで控え目な様子。

あさって日曜日。神戸です。2時から6時まで、ミント4階のBEAMS LIGHTS神戸店におりますので、ぜひ遊びに来てください。
ミック*
写真はBEAMS LIGHTS渋谷店で撮影しました。
10月29日土曜日-11月6日日曜日
BEAMS LIGHTS神戸店/ミント神戸4F
MIC*ITAYA POP UP STOREを開催いたします。今シーズン「HARMONY」をテーマにしたBEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAの2016-17秋冬物商品をはじめ、アートワークや「Mirrors」、書籍などを展示販売いたします。ぜひお立ち寄りください。
SHOP EVENT
11月6日日曜日14:00-18:00
MIC*ITAYAのアイテムをご購入のお客様のお買上商品、またはハガキサイズのカードにその場で絵を描いてプレゼントします。
PRESENT
BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAの商品、MIC*ITAYAの作品をお買上のお客様に、2016-17AWストーリーブックをプレゼントします。サインとエディションナンバー入り。先着順ですので無くなり次第終了します。

● MORE INFORMATION
http://www.beams.co.jp/news/134/
BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA 2016-17 AW COLLECTION
● BEAMS ONLINEへはこちらから
● ZOZOTOWNへはこちらから


豊かな自然を求めている。都市の豊かとは言えないが、微かなそれでも力強い自然の息吹を感じホッとしようとしている。今、世界と自分たちが大きな変化の渦中に居るのは感じる。自分たちが起こそうとする変化と世界の変化を相対的に映す鏡、芸術表現。自然の最高の産物のひとつである人間、その神性を描きたい。それは宇宙を描くことと同義だ。

四方さんのCD、貫禄で素敵だ。失礼ながら素直でいい。やりたいことをやる。四方さんにはデザインやイラストレーション、アーティスティックな世界に足を踏み入れてから、特にファッションの分野では、ひとかどならぬお世話になっている。ある時はファッションショーの当日になってモデルが一人出られなくなり、直前に電話ががかって来て会場に駆け付け代役を努めるたこともある。いまだに心残りなのは、どこのテレビ局だったか四方さんとその仲間たちというような番組企画があり、出演のお声掛けをいただいたのだったが都合で参加出来なかったこと。何の役に立てたかは別として、四方さんの大きな転換期だと分かっていただけに、駆け付けられずに申し訳なく思っている。そんな風ないくつかのことも、お世話になっていると感じる理由である。今回の岩城滉一さんとのCDは、あらゆる遊びを網羅した大先輩方の新たな遊びとして、円陣の外側でよいので、こっそり仲間に入れていただこうと思う。

12月に東京での大ラジカセ展が決まったようだ。TRAの全イシューの展示依頼。保管しておいて良かった。
展覧会のお知らせです。昨年、大阪で開催し好評だった、GONTITIをモチーフに展開する「RED GUITAR」展の東京バージョンです。GONTITIとの付き合いは長く、僕らの関係は、時代や人生の節目節目で大切な位置や役割を担っていると感じます。GONTITIとの表現は核心的であれ表層的であれ、あるいは確信的であれ偶発的であれ、さらには革新的であれ保守的であれ、気持ちの良い退屈と研ぎ澄まされた怠惰があります。地球一番快適音楽。GONTITIとの仕事の、今までとこれから、の断片を紹介します。
ミック・イタヤ


“RED GUITAR” ©2016 Mic*Itaya & Power of Beauty Cooperation:sweet boon music inc. DMO ARTS
B GALLERY EXHIBITION
RED GUITAR / MIC*ITAYA & GONTITI TOKYO MIX
2016.11.26 SAT-12.13 TUE 11:00-20:00 OPEN EVERY DAY
★ OPENING RECEPTION 11.25 FRI 18:00-20:00
Bギャラリーでは3回目となるヴィジュアルアーティスト、MIC*ITAYA/ミック・イタヤの最新展。本展では、ミック・イタヤと30年以上に渡り親交のあるギターデュオ、GONTITI/ゴンチチのために製作されたアルバムのアートワークや、ポスター、ステージ美術、コラボレーション作品などを多数展示。その一部を販売します。
昨年、DMO ARTS/大阪で開催され大好評を博した展覧会”RED GUITAR”での展示作品の巡回に加え、初公開となる作品制作過程の貴重な資料や記録映像の上映も行います。本展を通して、ミック・イタヤとゴンチチ両者のアート、デザイン、ミュージックの深い関わりが伺えます。
アーティストの表現の多面性にどうぞご期待ください。
★ EVENT No1 “HARMONY”
11.27 SUN 15:00-16:00
チェリスト、溝口肇を迎えてのトークとライブそしてライブペインティングを行います。
★ EVENT No2 “CONTACT”
12.3 SAT 17:00-18:00
GONTITI第三の男、佐脇章三とDMO ARTS谷口純弘とのGONTITIにまつわるトークを行います。
★ EVENT No3 “CIRCLE”
12.11 SUN 15:00-16:00
dip in the poolの甲田益也子、木村達司を迎えトークとライブペインティングを行います。
* イベントはすべて予約定員制です。先着30名様。ご予約はB GALLERYまで。TEL.03-5368-7309
■ EXHIBITION NEW BOOK
RED GUITAR/MIC*ITAYA-The Fragments of Works-GONTITI
280×210mm COLOUR 60PAGES/LIMITED EDITION 300/¥3,240 TAX IN
B GALLERY
160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6 ビームス ジャパン 5F
TEL.03-5368-7309
http://www.beams.co.jp/bgallery/


岡野夫妻の展示会へ。la fleurは奥方のコサージュ、FOR flowers of romanceは旦那の女性服。夏に訪れたニューヨークにインスパイアされた不思議にフォークロアなコレクション。ニューヨークのイメージは、大昔ビッグアップル、今ではサラダボウルやシチュー、あるいはスープと言われる。岡野氏はその「soup」をパッチワークで表現した。明るくカラッとした清々しさ。壁には一面に、撮ろうとするとなぜかゴミの写真ばかりになってしまったと笑う選りすぐりのニューヨークホットスナップ。クリエイションとゴミ、対極的だが同じ美を携える。

午後いっぱいデザイン画を描く。たどたどしく細い線。開けたばかりの蕎麦屋で若旦那と世間話。蕎麦打ちも絵も毎日違うという話。同じように続けるけれども昨日とは違う。大切なのは自分の味覚を信じること。自分の感覚を信じること。

ボブ・ディランがノーベル文学賞授賞のニュース。字面や語感が、なぜか頭の中ではノーベル平和賞になっていて、声に出すと「ねえ、知ってる?ボブ・ディランがノーベル平和賞を取ったんだって。」と言おうとする。慌てて文学賞と訂正するのだが。ボブ・ディランは、ぼくの頭の中では平和賞を授賞したということ。しかし果たして、すんなりありがとうと受け取るかどうか。

バンダナハンカチのデザイン画を描くのだが、手描きで醸し出すジリジリした揺れのある線には魂が宿る。

MIC*ITAYAのアイテムをご購入のお客様のお買上商品、またはハガキサイズのカードにその場で絵を描いてプレゼントします。先週のイベントでも大好評いただきました!ご希望のお客様にはチェキでイタヤとの記念写真の撮影も承ります。この機会にぜひ足をお運びください。
10月30日 日曜日 14:00-18:00
BEAMS LIGHTS渋谷店/渋谷ヒカリエ4F
PRESENT
BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAの商品、MIC*ITAYAの作品をお買上のお客様に、2016-17AWストーリーブックをプレゼントします。サインとエディションナンバー入り。先着順ですので無くなり次第終了します。

● MORE INFORMATION
http://www.beams.co.jp/news/134/
BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA 2016-17 AW COLLECTION
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★MEN’S MUFFLER MUSIC DOVEは11月上旬の入荷予定です。

水戸へ。鈴木茂兵衛商店でミーティング。照明器具としての提灯、灯りの未来を考える。

朝から外出して、珍しく清々しい気分。いつもと違う力を使いいつもと違う動きと働きをした。創作と創造の道は果てしない。

午後から海に行く。チャプチャプチャプチャプ凪いでちょっと寒い。富士は頭を雲に隠している。鳶と烏が話をしてる。すっかり秋だね。

能楽喜多流燦ノ会、山姥を観る。山姥は輪廻を繰り返すが、遂に輪廻から逃れられず、妄執の塊となった存在。都で山姥の曲舞を得意とし人気の遊女が、親の十三回忌の供養で善光寺へ参る山中で、本物の山姥に出会う。山姥は都の山姥の曲舞で人気を得た遊女が、本当の山姥の魂を理解していないことに気付く。輪廻を象徴する山廻りに絶え間ない苦しみを抱く山姥は、遊女に山姥の存在を都の人々に伝えてくれるように言い残し、深い山中に消えて行く。山姥とは架空の存在、山姥を舞う人気の遊女も架空の存在、舞台自体が架空のもの。そこに在るものが在るがままに存在をする。世阿弥の宇宙観は永遠のもの。内面の苦しみや葛藤を表現し、なお温かい。

とても久し振りな豊前房。いつも変わらぬ活気と味、ぼくのうどんスタンダードはここ。

昼、原宿で白根ゆたんぽ氏の展覧会を見る。大勢のキュートな女の子たちが迎えてくれるがみんな額の中から。案内状の女の子を塗り絵して持って行くと、プレゼントが貰えるはずだったが忘れてしまい、ギャラリーの素敵な計らいでステッカーを2枚いただく。ありがとう。夜、商用でニューヨークから戻っているレディMを囲み、美大時代からの仲間が集い食事会。恵比寿の素敵な創作日本料理屋。みんなで体に優しいとホッとした表情。

倉庫で資料を漁る。昨年大阪で開催し、11月末から待望の東京での展覧会を予定しているRED GUITARのためだが、多くの素材や資料が保管してあるので、選択と見極めにことさら時間がかかる。GONTITIとの仕事は、付かず離れず30年以上にも渡るので、スケッチなども含め、材料は多くつい見入ってしまう。会場のスケールに合わせてかなり絞る必要があり悩む。

マウントしたスライドフィルムをデュープするなど、ついこの間まではどこのラボでも簡単に出来たものだが、この頃では全くスライドフィルムの需要などは無いらしく、あちらこちら当たってやっと一軒見付けた。スライド作品を来月末から予定している展覧会に出展しようと思うのだが、80年代にステージ美術として使用したオリジナルなので、販売する可能性も考えに含めて複製しておきたいと考えた。ギャラリーのF氏は今の30代以下の人々にとって、リバーサルフィルムやスライドマウントなどのアナログ素材はむしろ新しく、キーホルダーやチャームとして使用するなど、とても新鮮なものと捉えるのではないかと言う。カセットテープに似た位置かも知れない。

予定していたり計画していることが、ほんの少しずつでも進むと嬉しい。絵を描くことや作品を制作するのは、強要されることではない。頭の中にイメージやひらめきがあるだけで、誰も見たことのないものをスケッチして目の前に浮き上がらせ、漂わせ、時間をかけて画面に定着し、場合によっては立体化するという作業は、喜び以外の何物でもない。

10月22日 土曜日-10月30日 日曜日
BEAMS LIGHTS渋谷店/渋谷ヒカリエ4F
MIC*ITAYA POP UP STOREを開催いたします。今シーズン「HARMONY」をテーマにしたBEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAの2016-17秋冬物商品をはじめ、アートワークや「Mirrors」、書籍などを展示販売いたします。ぜひお立ち寄りください。
SHOP EVENT
10月22日土曜日14:00-18:00
10月30日日曜日14:00-18:00
MIC*ITAYAのアイテムをご購入のお客様のお買上商品、またはハガキサイズのカードにその場で絵を描いてプレゼントします。
PRESENT
BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYAの商品、MIC*ITAYAの作品をお買上のお客様に、2016-17AWストーリーブックをプレゼントします。サインとエディションナンバー入り。先着順ですので無くなり次第終了します。
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岩城滉一、四方義朗の大先輩がCDを出しました。「Aa!」と「ふるい女の哀しさは」の2曲入り。あらゆる遊びを極めたかに見えるお二人の、さらなる真剣なお遊びはロック演歌。カッコいいことしかやらないお二人の、いずれあるかも知れないステージが楽しみ。
ミック・イタヤ
さらなる情報とご注文はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=n1nj56Q0ZCw