PICTURE DIARY 2905TU2018

pd20180529s
姪夫婦の娘だから大姪、大姪から見ると僕は大伯父。まだ5ヶ月だが、展覧会を見て大はしゃぎだった。予約した料理屋で昼の弁当を食べながら、大姪の発する言葉以前の声に耳を傾ける。上機嫌とややご機嫌斜めが交互にやって来て爺のような唸り声を出す。彼女の中の人格が出口を求めるが、表現する身体がまだ当分は追い付かない。

PICTURE DIARY 2805MO2018

pd20180528s
九州が梅雨入りしたという。大分早い梅雨入りだ。明日の東京地方の湿度は60パーセントと天気予報。暦と季節がずれているかな。この世の中に変わらないものなどは無いということを知れば知るほど変わらないでいて欲しい。変わると良いなと思うものほど変わらない。変わらないでいて欲しいと思うものほど変わり易い。変えたいと思うこと、変えたくないと思うこと。変化は必要で必然だが、変わらないでいるという変化もある。強く高い意識を持つ変化。変化するならなんとなくの変化ではつまらない。しかし世界はいつの間にか変化しているもの。季節の変化は誰のどのような意識なのだろう。

PICTURE DIARY 2705SU2018

pd20180527s
目白の森田茂アトリエで「安増千枝子アトリエ展」を観る。森田画伯の娘であり、画伯の身近で研鑽を積んだ方でもある。森田画伯の特厚盛りとは正反対の、しなやかで力強いが優しく麗しいタッチは独特のものだ。色彩も柔らかく、庭に咲く紫陽花と呼応するような潤いがある。既に夏を感じる午後には、ほっとした一陣の微風の涼やかさを誘い、ありがたく拝観する。

PICTURE DIARY 2605SA2018

pd20180526s
久し振りに昼寝などしてゆっくりと過ごす。

PICTURE DIARY 2505FR2018

pd20180525s
MUMIC第14回。ロバート・フリップの肖像画を掲げて。R.F.は好きなミュージシャンたちとの共演も多く、愛聴盤は数知れない。「夜のプレイリスト」売野氏の5夜連続の最終夜。かの香織さんのアルバム「裸であいましょう」を選んでいる。売野氏の語るかのさんとのエピソードや想いがほとばしり、同じ時代を生きて来ているシンパシーを感じる。同時に、これからするべきことがイメージ出来る内容が嬉しい。売野氏の5つの夜は、5つ宝石のような密度を持ち、宝石を透して未来への光が見える。

PICTURE DIARY 2405TH2018

pd20180524s
車を走らせていると、金色の光の射す荘厳で雄大な天使の梯子に出会う。空と大地とが広く見渡せる場所でないと見ることの出来ないスケール。還り着くと、修繕中だった星のアトリエの屋根が、赤茶色から美しい青になっている。今までと正反対の色なので、星のアトリエが太陽や月や星の光から受け取るメッセージに変化が生まれるだろうと思う。

PICTURE DIARY 2305WE2018

pd20180523s
星のアトリエ屋根工事、雨が降りはじめたので職人帰る。夜になりNHKFM、作詞家売野氏、ブライアン・フェリーとロキシーミュージックの「夜のプレイリスト」。星が降りはじめたので気持ち良く眠る。

PICTURE DIARY 2205TU2018

pd20180522s
水戸へ。茨城クラフアート懇親会。3月のスパイラルガーデンでの展覧会からちょうど2ヶ月が経ち、舞い上がった気持ちや想いも、既に静かに沈殿した頃合いかと思う。9人の伝統工芸士と旅する道程の道標。ここからが冒険旅行の始まりだ。

PICTURE DIARY 2105MO2018

pd20180521s
ニュースで、ハリー王子様とミーガンさんの結婚式報道を視て、世界中の人々が愛の物語を喜び、祝福しているのだと感じた。今の世の中でひときわ夢に溢れて、60年代のヘップバーンの映画や、アメリカのハッピーでフェアリーなアニメーション作品のリアルな物語の実写を体験している気持ちになり、一部始終全てが心地好い幸福感に充ちた雰囲気に彩られている。世界中が真に求めるものを現す素直。素直という言葉や状態が好きだし貴いと思う。

PICTURE DIARY 2005SU2018

pd20180520s
しもだて美術館、ART in LIFE、茨城クラフアートのワークショップ、小室 久氏とご子息の太郎さん。「継紙を作る」。一部始終を見せていただいた。当然だが知らないことばかり。一つ一つの作業工程は単純で当たり前なのに、確かに細部にこそ宿る天使がいるのはどの仕事のどの手作業にも言えること。千切るように押し切った薄い料紙を、さらに紙やすりで薄く削るのだが、240番程度の粗めでないとツルツル滑って紙が引っ掛からない。力を入れ過ぎると削れ過ぎて欠落してしまうので加減が重要。紙と紙を貼り、継ぎ目に段差を無くして筆が滑らかに走るようにするなど、言われれば当たり前なことばかりだ。集中するとあっという間の2時間。手伝う天使の居る時間。

PICTURE DIARY 1905SA2018

pd20180519s
どうやら屋根を見た出入りの工務店の親方によると、割れた屋根瓦のコーキング剤が瓦の性質と合わずに剥離して、以前の工事では瓦を取り換える訳にはいかず、ひびが入っている瓦がかなりの数ではあったのだが、元々は灰色の瓦を補修して、屋根全体を赤茶色のペンキで塗っていたらしく、剥離しはじめたコーキング剤がヒラヒラと風になびく白い紙テープのようになって、隣家を解体中の鳶の目に止まり、雨漏りは大丈夫かと、お節介かも知れないがなど言いながら知らせてくれたわけだ。かくして本日、星のアトリエにも足場が組まれ、街の一角は工事現場だらけになった。ところで、同様の物言いで屋根の工事を促す営業の手口がはびこっている噂がある。

NEWS-マルシェ ルカドー/茨城県近代美術館

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Le Cadeau/ルカドー

茨城県近代美術館にて「おくりもの」をテーマにしたマルシェ「Le Cadeau (ル・カドー)」が開催されます。イベントビジュアルはミック・イタヤのイラストレーションです。当日は57店舗が出店。飲食、クラフト、フラワーショップに、ヨガやピラティスの屋外エクササイズコンテンツも充実。大切な友人や家族と共に過ごす週末にぴったりのイベントです。「花」にまつわる出店者による茨城フラワーマーケットも同時開催。皆さまぜひお誘い合わせのうえご来場ください!
★”Le cadeau”フランス語で「おくりもの」の意。

開催日 2018年6月2日 土曜日 3日 日曜日
時 間 9:30~16:30 
会 場 茨城県近代美術館
    〒310-0851 茨城県水戸市千波町666-1
    ▶MAP

料 金 入場無料

【イベント情報】
ミック・イタヤ デザイン提灯でおなじみの鈴木茂兵衛商店も出店いたします。
ルカドーオリジナル提灯を限定生産・販売。

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■ぶらり提灯/ルカドーオリジナル 各種¥3,000 限定生産
ミック・イタヤが描いたルカドー メインビジュアルをあしらった提灯。
限定生産のため無くなり次第終了とさせて頂きます。
※当日直筆のサインやイラストが入っているものも販売する可能性がございます。

■ぶらり提灯/リメイク家紋 各種¥3,000
人気の「和柄」「リメイク家紋」を取り揃えております。
夜の散歩やお祭り、花火大会のお供に。

■文字入れ提灯(3日 日曜日のみ)¥3,000 所要時間10分程度
紫地の提灯に白字で好きな文字をお入れいたします。
・混み合った場合はお待ちいただくことがございます。

■かんざし提灯 各種¥2,000
人気のかんざし提灯は飾りも一新し販売いたします。その場でシールをつけるワークショップも行なっております。

その他MICシリーズやすずも提灯グッズ(バッジ/手ぬぐい)取り揃えております。

PICTURE DIARY 1805FR2018

pd20180518s
ライ・クーダーの新しいアルバムを車の中で聴く。アルバムのジャケットは古い街角と帽子の男だが、夜の家でも朝のアトリエでもなく、初めて聴くなら昼間の田舎道かなと思う。高速道路から国道に降りて、道々何回か繰り返し続けて聴いた。風の鳴る音と混じって細かい音は聞き取れない。聴こえるのは音楽の想いや祈りや時間のアクセルを絞ったブレーキ音のようだ。

PICTURE DIARY 1705TH2018

pd20180517s
水戸の友人夫妻が美術館に来る。ぐるりと案内する。カフェでお茶を飲みながら世間話。そんな何でもない時間が嬉しく楽しい。日に日に館が自分の場所になるのを感じて、次は寝室を作品にして住むような展覧にしたらどうかなと思う。

PICTURE DIARY 1605WE2018

pd20180516s
ロバート・フリップを描き始める。奇しくも今日はロバート・フリップ氏の誕生日で、愛妻トーヤとの結婚記念日だと知る。MIMMにもMUMICの開催情報をアップロードして、SMELL BARでも告知を開始したところだ。うさぎをいとおしげに抱いた写真を見付けて、不思議の国のアリスやイギリスの民話、童話に想いを馳せた。ギターサウンドの根底に横たわる地下水の流れのような趣味に触れて、詩心の意味と理由を感じ、心を重ねた。

PICTURE DIARY 1505TU2018

pd20180515s
出先で昼を過ぎ、急ぎの用事で時間も限られていた勢いで蕎麦屋に入り、空腹に飢えわかめ蕎麦の大盛にしたら、これでもか、とばかりにわかめが乗っていて嬉しいが、大きな器の蕎麦汁に潜らそうにも汁が隠れて足らない程の量。わかめが汁気でぬるりふわりと柔らかくならず、乾いて硬い。よく噛んでたぐる蕎麦に真夏のような陽射しと笑みを薬味に。

PICTURE DIARY 1405MO2018

pd20180514s
ふと譜面にあらわせる音楽には際限があるかも知れないと思った。人類の音楽史のなかで、今まで幾つの曲が作られて来たのだろうか。音符の無限とも思われる組み合わせで生まれるメロディーやハーモニー、リズム、さらにアレンジ。そしてある日、最後の音楽が生まれる。無限と思われた音符の最後の組み合わせ。どのような曲が残されているだろうか。果たしてその様な日が来るだろうか。コンピューターで計算出来るだろうか。それはどのような美を携えた音楽だろうか。妄想のうちの一つ。

PICTURE DIARY 1305SU2018

pd20180513s
母の日。墓前に参る。東堂さん不自由な足をいたわりながら展覧会に来てくださる。住職と共に。辻氏のワークショップ盛況。人々の伝統工芸への強い感心を感じる。改めて漆について知ることが多い。まず木を漢字で表す場合、偏が木偏でないのは漆の木だけだと言う話から、日本における漆の起源は、紀元前1万2千年まで遡るとの説明に驚く。工程、道具類、仕事を支える要素の繊細の片鱗を見る。午後雨になり、モーリスマイナーは走らせない。更に一泊すると訊いたが如何に。

PICTURE DIARY 1205SA2018

pd20180512s
ART in LIFEギャラリートーク。漆芸家、辻 徹氏と共に。トーク終了後、辻氏が遙々と、そして遠路恐る恐る乗って来た愛車、1965年式モーリスマイナーを見せていただく。「エンジンルームなんてスカスカなんですよ」と辻氏。ボンネットを開けて見せてくれるが本当にスカスカだ。1000CCのエンジンがちんまりと鎮座している。エンジンルームのスカスカのスペースにデザイナーの夢がデザインされている。

PICTURE DIARY 1105FR2018

pd20180511s
からりとした良い天気。人と会うのは、常に必然。喜びのあること。朝早くから絵を描く。朝の光は成長を促す。そういう絵になる。夜に描く絵は、夢うつつの世界に入りたがる。いつ何をするかによって時間や季節の持つ特性が刷り込まれる。だからいつでも素直が一番だと思う。夜になり布団に乗り込む。広大な宇宙へ旅する乗り物。

PICTURE DIARY 1005TH2018

pd20180510s
人と人が出会うのは面白い。砂浜の砂同士が隣り合う、急流を下り転がる石が岩に当たる、蜜蜂が花に停まる、雨が蛙の頭で弾ける、宇宙で一期一会。一粒の米を箸の先に見る夕食。

PICTURE DIARY 0905WE2018

pd20180509s
大きな音をたてて隣のアパートが壊されて行く。恐竜のような機械が壁を打ち、アルミニウムの窓枠をくわえ、引きちぎる。崩れた壁の向こうにリビングルームやバスルームの断面が現れて、淡いピンクのタイル張りにさっと亀裂が入ったかと思うと、住んでいた人の残像と共に呆気なく崩れ去った。入浴していた残像は、重機の傍らからかけるホースの水に身を震わせて、滴り落ちるまま廃棄物処理のトラックに投げ入れられ、あっさりと落ち着く。ダイニングキッチンで、家族はテーブル上のねじくれた鉄筋と水道管のパスタの昼食に夢中だが、会話は聞き取れずジェスチャーを交わしている。積み重なった時間と、でたらめに折り重なったコンクリートの塊の玄関で、何回の行ってらっしゃいとお帰りなさいがやりとられただろう。この作業は行ってらっしゃいなのだろうかお帰りなさいなのだろうか。

PICTURE DIARY 0805TU2018

pd20180508s
急に寒い。暖かさに慣れ始めた体が静かに驚いている。

PICTURE DIARY 0705MO2018

pd20180507s
ヘアカットに行く。半年振りになるか。ここのところの忙しさは段落や節目というタイミングをくれなかった。だが、改めて気付くが、前後を含めて2時間程の時間を用意して伸びた髪を切ることよりも、髪を切る間合いが大切だということ。切り替えでもけじめでも段落や節目でもなく、間合い。眉間と書いて間合いとも読む。

PICTURE DIARY 0605SU2018

pd20180506s
日暮れる前の時間が好きだ。その美しいひとときのドライブには格別な楽しみがある。低い位置から射す陽が長い影を伸ばして、見馴れたはずの風景に謎めいた魅力を与える。大気を斜めに貫く光の色が、プリズムのように変化して、その移り変わりの速さと車のスピードがカーナビゲーションシステムの矢印を田園から宇宙へと誘う。夕焼け空の衣装をまとい、星空への入口を目指して滑走する。

PICTURE DIARY 0505SA2018

pd20180505s
故郷の町に住む叔父が、古典文学の講座を開いている。95歳。集まる人はひとり減りふたり減りして今は3人の受講生。訊くと皆さん80歳台になる。講座を開く部屋は美術館のすぐ下のフロアーだが、受講するご婦人が、階下で講義する叔父の手紙を携えて缶バッジ作りイベントの会場にいらっしゃる。今、講座の休憩でお茶の時間を取っているので、一緒に来て叔父に会って欲しいと伝言をくださる。飛んで行く。広い講義室に会議テーブルをロの字形に組んで、受講生がそれぞれのテーブルにひとりずつ居る。正面のテーブルの向こうに微笑みを浮かべた叔父がこちらを向いて座っている。つややかで元気に見える。曰く、自分は体力も無く、足も悪くして歩行もおぼつかない。目も見えず、視界の左半分は白くぼやけて色彩もわからない、目の前に居るお前の顔もぼんやりしている。美術館で絵を見たいのは山々だが、このような体が許すものではない。よって失礼する。おめでとう、がんばれよ。こうやって長く生きているのは嬉しく有難いが、同様に思うに任せられないことが多く、困る、と言ってまた微笑む。

PICTURE DIARY 0405FR2018

pd20180504s
しもだて美術館、缶バッジ作りイベント2日目。昨日より多くの人が見える。菩提寺の住職、世話になっている自動車修理工場のご夫妻、親戚、女子高生、大谷石職人、家族連れ、2人連れ、1人で。皆楽しそうだ。僕も楽しい。

PICTURE DIARY 0305TH2018

pd20180503s
しもだて美術館で、皆と缶バッジを作るイベント。昨夜から午前中にかけてまとまった雨が降り続き、出掛け難いかと思ったが予想外に多くの来館があり賑わう。心から嬉しい。子供たちや大人たち、女性や男性も老若分け隔てなく、展覧会の思い出を胸に満面の笑顔。気持ちや感想と共に、持ち帰れる記念の品をプレゼント出来るのは何より。

NEWS-MUMIC OPUS 014

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MUMIC/ミューミック第14回

New Rock Smell Bar
154-0011東京都世田谷区上馬1-32-3
03-3795-1055
smell-bar.com

PICTURE DIARY 0205WE2018

pd20180502s
何かに怒っている。怒っていることに気付いて、原因を確かめる。確かめて理解すると怒りは霧散して知識と知恵に変わる。

PICTURE DIARY 0105TU2018

pd20180501s
まだ展覧会が始まったばかりだが、全体を眺めるとその向こうに次の山々が連なって見える。全て物事には繋がりがあるもので、車窓のように次から次へと続く景色に際限がない。細かいディテールがはっきりとした部分もあるが、霧に霞んだような曖昧とした風景が多い。大きな展覧会は、天球儀のようで、星や旅する自身の位置を明らかにすると同時に、見る人の位置も明らかにする。続く景色が見えるというのは、予想が出来るという意味ではない。むしろ予想を超えたり、予想外の物事を感じるということ。最新流行のファッションやテクノロジーがすぐに古臭いものになるのとは裏腹に、古代のものは常に最新で永遠である場合は多い。理屈や哲学を抜きにして、素直に感受し愛でると、心や魂が喜ぶ。意味や理由は言葉の得意な人に委ねるとして、ただ見て感じて好きか嫌いか、それともどちらでもないのか。自分の携えた世界の中で、ぼんやりと空想するイメージの世界のリアリティーが未来と今を結んで行く。

PICTURE DIARY 3004MO2018

pd20180430s
連載のコラム、文章を書く。仕事の整理。今回のような規模の展覧会は20年振りになる。20年前の展覧会は自分や自己の考えに終始していたが、今回のART in LIFEは他者と自分との関わりを考えるという風に変化している。だが、自己を中心に置いていることに変わりはない。などとほんの少しは客観的に想いを廻らすことが出来始める。

PICTURE DIARY 2904SU2018

pd20180429s
久し振りの休養日。ゆっくりと眠って、ゆっくりと食事。ネコたちと遊んだり昼寝をしたり買い物に出掛けたり、好きで必要な、当たり前な日常の些細なことをいとおしみゆっくりと。早めに休む。

PICTURE DIARY 2804SA2018

pd20180428s
星のアトリエを出て、しもだて美術館に向かう車中のラジオから、ゴンチチの番組が流れている。番組中でTRAのことSADEのことが話題になり、初日を迎える展覧会にエールを送ってくれているようだ。昨日は1時半から、集まった美術館の監視員の方々や、プレス関係者を中心に展覧会と作品について解説した。原稿やメモなどは用意せず、出来るだけ何も考えず、その時に現れた言葉を大切にする。今日は、昨日の言葉や状況を反芻しながら、ART in LIFE、展覧会の初日を祝う。

PICTURE DIARY 2704FR2018

20180427s
窓を開けると樹が芽吹く香りがする。もしも香水を作る機会があれば、必ず一つは芽吹きをイメージしたものにするだろう。

PICTURE DIARY 2604TH2018

20180426s
しもだて美術館、最終設営日。つめの作業、朝からしっかりと。正確に数えてはいないが、絵画、彫刻、グラフィック、プロダクト、ウェア、クラフアートなど、総数は約300点位であろうか。それでもあれこれをぎりぎりまで絞り込み、さらりとあっさりとダイジェストした展示を心がける。

PICTURE DIARY 2504WE2018

20180425s
展覧会準備作業もいよいよ大詰め。予期せぬことも多く、あれやこれやとくるくる動く。事にあたり予めの用意に尽きると痛感する。

PICTURE DIARY 2404TU2018

pd20180424s
しもだて美術館、茨城クラフアート展示室の設営作業。工芸士の皆と久し振りに会う。7台のユニサス展示テーブル設置を皆とするが、流石にきびきびと作業が早い。縦横斜め、間取が素早く素晴らしく、感良く気持ち良く、あっという間に終了。

PICTURE DIARY 2304MO2018

pd20180423s
星のアトリエで作品プレートや説明文などの作業をする。ぎりぎりまで展示作品が定まらない箇所がいくつかあり、今晩あたりは夢に見そう。そうなれば夢を参考にする。隣の解体工事現場から釘が2本飛んで来る。現場に電話をして返す。

PICTURE DIARY 2204SU2018

pd20180422s
アートのある暮らし展の設営作業。一日では終わらず、日を改めて追加の作業をすることになる。大変な作業だが、一番楽しみな作業でもある。美術館に少しずつ魂が宿る。

PICTURE DIARY 2104SA2018

pd20180421s
作品の展示プラン。作品のコンディションにより変更する。はてさてどうしたものか。感じるに任せる。

PICTURE DIARY 2004FR2018

pd20180420s
額装作品をクリーニングに出す。専門家によるとアクリルガラスの場合、一度カビが付着すると取り替えなければならない。菌がアクリル樹脂の内部に入り込み、拭き取りをしてもやがてまた発生するという。出展するポスターを注文して届いた額に入れる。額についてあれこれの一日。化粧直し。

PICTURE DIARY 1904TH2018

pd20180419s
所蔵作品のフレームとガラスにカビ。作品の一部にもカビ。華美。

PICTURE DIARY 1804WE2018

pd20180418s
大きな太鼓の音が地中の海原の大波ように深くから響き、雨音が拍手のように聞こえる。

PICTURE DIARY 1704TU2018

pd20180417s
隣家の解体工事進む。薔薇がいきいき伸びる。

PICTURE DIARY 1604TU2018

pd20180416s
個展が終了し、クールダウン。ひとつひとつの出来事をゆっくりと噛み締める。会った人、交わした言葉、表情、さっと来てさっと出て行く見知らぬ人、おずおずとやって来てずっと佇む人。密やかな社交。

PICTURE DIARY 1504SU2018

pd20180415s
COSMYTH楽日。何よりも来てくれた人と話すのが楽しい。作品に囲まれて過ごす時間は本当に贅沢だ。静かな心暖まるひとときは誰のものでもなく、形を得たイメージやインスピレーションの住処。

PICTURE DIARY 1404SA2018

pd20180414s
15時からギャラリーへ。夕方から雨。ギャラリーのお隣も向かい側も工事。星のアトリエの両隣も工事。さらにその隣も工事の知らせが来る。作品制作に有難いとは言えないが、そんな時こそ出来ることがあるのは確か。そうなると俄然楽しみだ。

PICTURE DIARY 1304FR2018

pd20180413s
13th Fridayラッキーデー。

PICTURE DIARY 1204TH2018

pd20180412s
朝から結城の奥順へ。結城紬とロールスロイスのコラボレーションイベントがある。こうした二元的な組合せには大いに興味が湧く。何はともあれその場に居なければ。最新型のロールスロイスが結城の古い町並みとマッチして結城紬の着物と違和感が無い。歴史や文化の連面とした質的な積み重ねの前には、分け隔てが存在しない。ロールスロイスの乗り心地は、他の追従を赦さない。同様に今に伝わる奇跡を具現する結城紬の着心地は、唯一無二の領域。