PICTURE DIARY 0310WE2012


やはり気圧が下がると体もそれに伴って眠り気味になる。次の絵の準備に入る。まず鉛筆でスケッチする。シリーズ作品のための一つ。ぼくの作品製作はいくつかのシリーズ、テーマに沿って平行して進められる。最近、自分と自分たちやスタッフの周辺で、計画性と着地点を明確にしようと言う反省がある。自分も含めて身近なスタッフの誰にとってもそれらが不明な場合がある。と言う事実が重くのしかかるところを軽くいなして。いや、待て、軽くいなしてはいけない所なのだ。作品の製作や思い付き、つまりアイデアとアイデアの実現についてはどうしても待てないし待ちたくない。ならば、それらの一つ一つに計画性を持たせよと思うのだが、計画する傍から新しいアイデアに塗り替えられて行くのだとすれば、一体全体どのような計画になるのか。アシスタントやデザインスタッフに説明する内容も時を於いて変化する。なので実の所は本音として何も言いたくはないし指示もしたくない。それではチームとしての仕事等出来はしない。変化こそが作品の大きな、重要な要でもあり、変化しないように見えるものこそが作品の命でもある。本来説明が不用で不可能なものが作品でもある。いかに具象で抽象で空想夢想であろうが。作品を前にして、その説明や解説は作品自体の説明ではなく、説明する人のその時の状態を示すものにすぎない。矛盾をシンボルマークにするか。

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