PICTURE DIARY 2508SA2012


初めて買ったレコードはBEATLESのヘイジュードだった。確か中学二年生の時だと思う。野球部の後輩の田所君と野球の練習をしながら「ヘイ!ジューン!」と唄っていた記憶がある。ジュードというのが何の意味があることかわからなかったので、何となくジューンという女性の名だと思っていた。そんなヘイジュードのEPレコードを買って飛んで帰った家の中で、ポータブルのレコードプレーヤーにドーナツ盤を乗せて聴いた光景を思い出す。恐る恐るボリュームを上げながら何度も聴いた。しかし、その時のぼくにとっての衝撃はヘイジュードのB面に入った「REVOLUTION」と言う曲の方にあった。その曲はボリュームのつまみを即座に右いっぱいに回させた。その時の気持ち良く歪んだ音がぼくの原体験にある。BEATLESというグループは、好きとか嫌いとかのカテゴリーを超えた所に居るバンドだと思う。だから好きだとも嫌いだとも、その時の気分でどちらとも言える。ついでに言うと、初めて買ったLPレコードアルバムは、「FLOWER TRAVELING BAND」の「SATORI」だった。ジョー山中の声はすごいなと思った。日比谷野音へ何度も見に行った。親分の内田裕也氏が共にステージに立ち、アメリカツアーなどもして華やかだったが、確か夜の9時頃になると、というよりも大概ステージが押して、約束の終演時間を過ぎても演奏が続くので、会場側が電源を切って落としてしまうと言うのが常で、そのたびにステージ上手上方のコントロールルームに向かってステージ上のマイクとかボトルとか、その頃はペットボトルは無かったのでガラス瓶だったか缶や何かを投げ付けて怒りをぶつけていた姿を思い出す。いつもそんな幕切れだった印象だ。内田裕也さんが最後は締めていた。その後ジョーさんとはぼくがアートディレクターをしていたGRASS MEN’Sと言うブランドの関わりで会う機会があった。ドラムの和田ジョージ氏は、ぼくが福生のハウス時代に開いたパーティの乱痴気騒ぎにやって来てセッションをした。ぼくのドラムを叩き壊さんばかりに叩いてくれた。パトカーと警察官が来るまで。

One Comment

  1. かとびい より:

    私が初めて買ったレコードは,上条恒彦「出発の歌」でした。
    本当は木枯らし紋次郎の主題歌「誰かが風の中で」が欲しかったのですが,
    EPが無くて,LPを買うことになってしまったわけです。

    ところで,HEY JUDE は,「ヘイジュウ」と聞こえてしまっていて,
    ごんぎつねの「兵十」のことかなあ?と思っていました。
    本当は「ひょうじゅう」って読むらしいですが,国語の授業では
    先生も「へいじゅう」って読んでました!

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