PICTURE DIARY 2307MO2012
夏の入り口のような日だね、と話し合う。何だかそんな気がしたから。暑いような、そうでないような、空中に風船が浮いているのだが、上にも下にも、右にも左にも、前にも後にも動かないような印象のある一日だった。星のアトリエでは、今週からお盆の頃までの仕事の段取りが入り組んでいて、てきぱきと動く必要がある。そんな仕事への気持ちと対照的な夏の空気がぼくを包んで放さない。今、この空気を振り切るつもりがぜんぜんない。このまんま夏にまみれて一緒に浮かんでいたいと思うのだ。これから日本の夏がやって来る。全てを溶かして茹だるような。季節によって描きたいものや作りたいものは変化する。全てを溶かして結晶化した作品のイメージを想う。夏の出口に飾るため。