STARPID-22-FORTUNE

STARPID-22-FORTUNE

金色の太陽が容赦無く照りつける
波打つ青麦を黄金色にして
娘たちの剥き出しの肌を小麦色に焼く
水着の下の白と太陽を遮る雲の白
人が溶けだすような汗の玉
レモン水の入ったグラスの滴が作る円い水溜まり
太陽が恵む数限りない出来事
どんな出来事も太陽には及ばず
虫眼鏡の下に小さな太陽を散歩させる
地図に焦げ目が付いて
となりの町が燃え上がり
急いで地図を畳んで走り出す
にわか雨がそばかすの頬を濡らして
振り返った肩越しに
もう太陽は微笑んでいる