PICTURE DIARY 3107MO2017
水戸の提灯展、設営が終了し、皆でラーメンを食べに行く。会場近くの中華食堂。食堂の手洗いが異次元。店内の手洗いと表示のある重い鉄の扉を開けると、踊り場などのない、いきなり狭くて急な階段を13段降りる。降り切ったところに何のサインもない2つの灰色の扉が並んでいる。どちらが男性用、どちらが女性用なのか途方に暮れて立ちすくむ。ふとU字形に折れ曲がるように、左後方に狭い通路が続いているのに気が付き、奥を覗き込むようにうかがうと、奥の正面に、上半分がワイヤー入りの埃で曇ったガラスのはまった扉があり、右手にトイレのサインがあるドアが見えた。こっちなのか。入ると和式のタイル張りで古めかしい型の便器がある。きれいに掃除されている。用が済み帰りがけに、トイレを出た正面にもドアがあるのに気付き、全部で4つの謎のドアがあるのを知る。向こう側を知りたい欲望がこみ上げるのをなだめて、細い階段に気を付けながら元の世界に還った。理由も訳もなく絶対に開けてはならないと感じるドアのある中華食堂。