PICTURE DIARY 3103TU2015
午前中に所用で訪れた住宅街の小さな小川に沿って、どこまで続くのか見当もつかないほど長い桜並木がある。その小川に架けられた小さな橋の真ん中で掌に桜の花の房を優しくすくい上げる。顔を近付けると、有るか無いか分からないほどの微かな薫りが感じられる。川の堤防に沿って車を走らせながら、伸び伸びと枝を張った桜並木が続く。大きな太い枝が地面すれすれに這い、春の草花と接するようだ。その太い桜の枝と草花の間に、流れる川の水を眺めながら、ぽつんぽつんと家族連れや仲間たちが集い憩い、弁当を広げたり飲んだりしている。月曜日と言うことではあろうが、騒がしいこともなく、清々しく気持ちの良い風景だ。通りすがりに桜を見る。桜が人々を見る。