PICTURE DIARY 2903WE2017

pd20170329s
完成には程遠い。道具は道具として出来上がった時が完成だが、道具を人が使う時、使いながら馴染んで更なる完成へと進んでいく。果たしてどの時点が最終的な完成と言えるのかわからないが、少しずつ完成に近付く道具として、道具は変化を拒まない。途中で壊れたり修理をしたり、手入れされ、磨かれ、使う人にとり不可欠のものになる。その道具を使って生み出されるものは、道具を信じ愛する分だけ魂が宿る。であれば作り手によって命を吹き込まれた道具が必要だ。道具が自分の一部になる、自分が道具の一部になる、魂が形となるために。完成への道程は永い。

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