PICTURE DIARY 2812FR2812


仕事納め。一日朝から大掃除をし、星のアトリエは見違えるように美しく輝いた。夕方には蕎麦を茹でて年越しの蕎麦とする。天婦羅と日本酒で労をねぎらい、新しい年に向かう。長い休みはぼくにとって集中して考え、仕事が出来る時。貴重な毎日だ。余計なものを忘れ、排して力を抜き緊張をゆっくりと緩める。冷ます時間が必要だ。星のアトリエの近くで毎年門松を求めるのだが、今年は訪れると丈も枝振りもまるで不揃いなものが一対だけ取り残されたように置いてあり、ご覧のようにもう良い形のものが無く、申し訳ないと告げられた。毎年ここと決まっていたのにな、と少しがっかりした気を取り直して駅前の花屋に行った。忙しいその花屋を臨時に手伝うらしい少年がたくさんの門松を入れた桶からおもむろに一対の松を引き選び、「これでいいですか!」と言う様子が清々しく生き生きとして良かった。気持ちの良いことと、どのような所でどのように出会うか、来る年が楽しみになった。

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