材木倉庫の中は乾いた空気と木の香りが溢れ漂い、外の雨がトタン葺きの屋根を細かく乱打する音が、恐る恐ると聞こえている。薄暗く、所により暗闇となる奥の空間は、無限に高い天井を想像させ、同時に奈落や眼前の壁を錯覚し、足をすくませゆっくりと歩ませる。時間の流れ方が違う、空間の認識が違う。深い心地好さ。
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