PICTURE DIARY 2207MO2013
観音橋食堂で昼食とする。茂一さんが居て、食後、蓄音機でSP盤を聴かせてもらう。5曲。1曲ずつ針を取り換える。ビッグバンド、若きイブ・モンタン、プッチーニの「トスカ」から茂一さん取って置きの1曲を最後に。こんなに豪華なデザートで締める昼食は無い。録音したその時代の、その場の空気を完全に含んだ豊かな音。その音は、聴く耳を中心にして体の全体を運んで行く、完全に自由な檻の中の虜の身分へと。観音橋とは単なる地名ではなく、桑原茂一とCLUB KINGの音を観る仕事のルーツに根差す原風景の地だと思う。