我が誕生日。綺麗な石ころを集め、磨いたり、奇妙に踊るような形の盆栽を作ったり、ガラス工場や鉄工所で、氣に入った欠片や屑を貰い、宝箱に入れ庭に埋めたり、隣の建具屋の木端で船や飛行機を削り出したり、それらは何処へ行ったのだろう。自分の今を形作る、心の奥に、思い出の彼方にある子供のころ通った道が、変わらず続いているのを見出だし、何処へ行ったのでもなく、此処から此の先に続いているのを感じて微笑む。
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