戎様と弁天様の日。商売と芸術、日が重なり一緒になるのは珍しい。お詣りついでに団子を求め、お茶の時間にいただく。都内の神社や寺の多くある辺りは、新しい住宅なども所狭しと建ち並び、昔の景色とはまるで違うものだろうが、それでも面影は色濃く感じられて、歩くのは楽しい。参道筋や門前の店の歯の抜けたような衰えも甚だしいが、長年店を張り、護る人々の柔らかな気概に接すると気が安らぐ。盛衰の最中、衰えを知らぬものがそこにある。
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