PICTURE DIARY 1912SA2015
人の顔というのは、一番面白い画題だなと思う。感情や気持ちはもちろん、読み取るのは難しいが、人生や人間性までも表し、現れている。街を歩いて行き交う人の顔を見ると、口だけしかない人、眉毛だけの人、鼻の穴だけの人、のっぺらぼうではないのに何の印象も残らない人、色々不思議な顔に出会う。あまり見ると失礼なので、すれ違う一瞬や、それなりの距離のある場合だが、本当に色々な顔があるものだと思う。そして、美醜ではなく、見ていい顔とそうでない顔があることに気付く。それは、遺伝子的な記憶に遡るようなことだと感じるのだ。