PICTURE DIARY 1901SA2013


香を焚き、立ち上る香の煙の中に居るとどこか別の世界へ行くようだ。未来へではなく、時代を遡る。古の人も部屋の宇宙に漂う煙の変容を香りと共に愛でただろう。そうして更に時代を遡る旅の心を持ったであろうか。香道のことは良くは知らないが、いずれ、よりそちらに近付いてゆくことがあるかと思う。煙の描く絵文様を見ながら世阿弥の能のことを物想うような時が訪れた。

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