PICTURE DIARY 1702MO2014
原宿での打ち合わせを終えて、新宿の世界堂へ画材を買いに行く。見て回ると、絵具や筆など、買う予定の無いものに目が行くのは、スーパーマーケットやデパートの食品売場と同様の気持ちになるからだ。空腹時にスーパーなどへ食料品の買い出しに行くと、思わずあれこれたくさん買ってしまうように、世界堂のようなデザインや画材のデパートを訪れると、やはりある種の空腹や飢餓を満たそうとするのであろうか。いや、むしろ、書店やCDショップのそれに近い。何が必要なものなのか組み立てようとする若干の理性の分だけ。食べるものは生死に直結しているが、デザインやアートは食物ほどの逼迫性は無いせいか。しかし、多くの中から自分に必要な、今必要なものを選ぶ点では同列なことではある。キョロキョロせずに買おうと思っていたものだけ買う。