PICTURE DIARY 1606SA2012
雨とともに身体を休める一日。コンクリートの塀の隙間に群生する桜草は下を向いて眠っているよう。雨の滴が下を向いた花弁を伝わって落ちる。晴れた日には空に、太陽に向かって行くように桜色の花弁を一杯に広げる。何かを吸収するかのように。この梅雨入りから暫くの間は、小さな庭の植物はのびのびと、じっくりと育ち亜熱帯のジャンルのようになる。ちょっとした雨の止む間に蝶が葉の間を上手にすり抜けて行く。日に日に緑が濡れて濃くなり、どのような絵具を用いても表し得ないような色彩の変化を見せる。写実。瞳の奥に風景を写し込んで仕舞って置こう。青く若い竹も勢い良く伸びている。湿気を帯びた微風に幽かな香りを漂わせている。
綺麗な色づかいですね。
さすがだなあ。