PICTURE DIARY 1509SA2012
鋤田正義写真展SOUND AND VISIONを見に行く。今日は写真展をプロデュースした立川直樹氏と鋤田正義氏のトークショーが開催の予定で、お昼頃の会場は、チケットカウンターでトークショーについて問い合わせる人や、会場内には熱心なお客様方が多く訪れているように見受けられた。美大を目指して東京に出て来た18の頃、鋤田氏の撮影したマーク・ボランのポートレイトに色鉛筆やクレヨン等で化粧を施して応募するキャンペーンを渋谷PARCOが開催していた。そのポートレイトは素晴らしかった。その後のデヴィッド・ボウイのアルバム「HEROES」もそうだが、自分にとってアイドルのミュージシャンの素晴らしい写真を撮ることが出来る日本の写真家って凄いな、と強い印象を持った。日本のミュージシャンもサディスティック・ミカ・バンド等、多くの好きなミュージシャンの写真を撮っておられるので尊敬して止まない。鋤田氏の撮影したマーク・ボランのポートレイトを持って近所の美容室に入り、美容師のお姉さんに「頭をコークスクリューにして!」と言って「はぁ?」と言われた。それでも写真を見ながら見よう見まねでロッドに髪を巻いてもらいパーマをかけて、ただのもじゃもじゃ頭になったことがあった。色々とマーク・ボランについて説明もしたのだが充分には届くはずもなかった。改めて展覧している写真を見ると、あれもだったのか、これもだったのかと鋤田氏の写真のそこはかとない強さと広さに感嘆する。写真を撮り始めた18の頃におかあさんを撮った「母」という作品。30歳頃の「JAZZ」のシリーズ作品に後年の、さらには現在の鋤田氏の両極の凄味を見ることが出来て興味深い。鋤田氏と立川氏のトークショーで、どのようなお話しが交わされたのか、ぜひ拝聴したいところだった。