PICTURE DIARY 1412FR2012

ゲルハルト・オピッツのシューベルト連続演奏会第5回。東京オペラシティコンサートホール。正直に言ってシューベルトのピアノ曲には馴染みが薄く、それほどの期待は無かったが、あまりにも自然で、舞い降りる妖精や雪片のような音質の柔らかみに、ゆったりと身を委ねることが出来た。客は多くはなく、本当に楽しみに来ている人々なのがホールの空気として伝わり、心に強い。ゲルハルト・オピッツは、ブラームスやベートーヴェンの演奏が有名で、シューベルトはごく最近の取り組みだという。ゲルハルト・オピッツの楽派の流れを遡るとリストやベートーヴェンに行き着くそうだが、その音の下連味の無い豊さに、人柄と解釈の奥深さを感じてあたたかい。以下プログラム。シューベルト、ピアノ・ソナタ ハ長調D279。ピアノ・ソナタ イ長調D664。休憩。高雅なワルツ集D969。ピアノ・ソナタ イ短調D845。アンコール。ピアノ・ソナタ イ長調D664第2楽章Andante。以上。

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