PICTURE DIARY 1203MO2012
全くの運動不足なので、せめて散歩に出る。近くの公園でベンチに座り、噴水を眺めながらぼんやりとする。噴水の吹き上がった水の頂点が一瞬無重力になり、その水の煌めきと言えば宝石のよう。太陽に暖められた木製のベンチと、微かな水飛沫を身体に感じて気持ちが安らぐ。今大切なのは自分を磨くこと。磨き方はそれぞれが工夫して。歩いていると、アトリエの机の前や部屋の中では考えもしないことに思い至る。己を磨くことが、ひいては人の役に立つ行為につながるだろう。楽しみや喜びに結び付くのが理想かな。京都に哲学の道と言う散歩道があるけれど、僕には創作の道がある。大きな木や噴水や鳩や鴉のいる、猫が横切り、杖をついた老人が、時が止まっているように歩き、ベビーカーの赤ん坊が驚きと小さな太陽のような笑顔で空を見上げ、犬が退屈を嗅ぎ回る。肩の荷や、身体の内に溜まった重たく、不要な力をゆっくりと自由にする。自由になると、色々なことが扱いやすくなって軽くなる。曇りのあるものをサッと磨きあげることが出来るようになる。アトリエで久米さんの誕生日パーティー。リクエストにより、軽くて甘味を抑えたロールケーキ。プレーンとイチゴの二つ。おめでとう。