PICTURE DIARY 1110TH2012


カルメン・マキの「山羊に引かれて」が耳から離れない。髪が大分伸びて、そろそろ切らないと、と言う長さになった。ボーディングの山吹色のコーデュロイスーツを着て自転車に乗る。暑かったけど気持ちが良い。朝の打ち合わせで会った女性が溌剌と明るくて素敵だ。以前お会いしているはずなのに、同じ人には思えなかった。昔馴染みの洋服屋さんに10数年振りにふらりと入ってみたら、変わっているのは商品と内装で、以前と同じ空気が充満していた。昼にサンドイッチでもと、少しだけ遠回りして寄った行き付けのマーケットで、最近観てファンになったバンドのギタリストがデリのお手伝いで来ていることを知った。たった1分で済むことのために2時間程を費やすことはよくあること。花を買いに出掛けたがそんな日に限って花屋さんが定休日。自分が思ってもいないことを、今こんなことを考えているでしょう、と言われて、そう思っていたかも知れないと思ってしまう。そんな風にも物事は落ち着く所に落ち着くように運ばれている。理解を超えた些細な理由によって。

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