PICTURE DIARY 1106TH2015
薔薇園で薔薇の花を見て廻る。何十種類も見た中で印象的だったもの三種。England’s Rose、見事な奥行きのある明るくノーブルな少しピンク系の赤。典型的な英国を代表する薔薇という意味の命名なのか。花壇の中央に咲き、近付くことが出来なかったのでどのような香りか確かめられず。Queen of Sweden、淡いクリームイエロー。花の中央部の花弁の密度が見事。全体から高貴な空気を漂わせる。小さめの葉が丸く明るめの緑。花全体の形状もどこから見ても丸い印象。甘い香り。Miss Alice、淡いピンクのグラデーション。大きめの花にワイルドな香り。上品さよりも見た目の可憐な表情よりも、それ以上にお転婆な感じ。薔薇の一輪一輪が全て違う顔をして思い思いの方向を向いている。薔薇園に吹く風が、薔薇の香りを運ぶが、その魅力的な香りを充分に感じようと、大きく息を吸い込むと、ただ風の匂いがするだけ。何気なく吹く風に乗った、何気ない薔薇の香り。微かに感じるか感じないか判らない程のささやかな楽しみ。