PICTURE DIARY 1010SA2020
中学時代は野球部だった。近くに国立大の附属中学があり、私立の進学校の僕らは、附属中学をライバル視していた。野球部のキャプテンとして3年生最後のシーズン、チームは市の大会で3位になり、直接対戦することのなかった附属中学は優勝して、そのままの勢いで県大会に優勝した。監督に、中学最後の試合を附属中学とやりたいと申し出ると、自分たちで申し込みに行けと言う。部員の申し出による試合なので、監督や部長先生が出る幕ではない。自分たちの氣持ちをそのまま伝えろということだ。早速、副キャプテンと共に相手の練習グラウンドに行き、附属中学のキャプテンに中学生活最後の試合を申し込んだ。キャプテンの怪訝な表情が、よし、やるか!という笑顔になり、日を置いて承諾の連絡を受け、次の日曜の午後、附属中学のグランドで試合の予定となった。
つづく