PICTURE DIARY 0908TH2012
一日中星のアトリエを出たり入ったりの打ち合わせの日。作品の制作に入ると出来るだけ集中した時間を長く、余裕を見て持ちたいと思うので、デザインなどのミーティングを週のうちの1日か2日にまとめてする。時間を自由に充分に使えるかどうかが重要な鍵になる。福助社の創立130周年記念靴下のサンプルを確認しに伺ったがどれも素晴らしい出来で、その道の専門家の力量を見た。若干の修正を加えた次回のミーティングが本当に楽しみだ。仕事の駆け出しの頃からの友人でアクセサリー会社を経営するゴエモンにブレスレットやリングなどの制作の件を相談に行く。二人とも音楽好きなので最近聴くものは?などと話が弾み、「DURUTTI COLUMN」から「裸のラリーズ」の話題になる。多摩美に通っていた頃、油絵科にラリーズのドラマーが在籍していて、黒いサングラスと上から下まで黒づくめのスタイルに、大好きだったニューヨークのバンド、「VELVET UNDERGROUND」の匂いを嗅いで興奮した。美学的な表現があったから。短い間に大きな影響を受けたことを思い出す。ゴエモンが言うにはラリーズのリーダーだった水谷氏は、その後パリに居て、今もラリーズの音をフランスのミュージシャンと演奏しているそうだが、噂であって定かではない。今「裸のラリーズ」は新しい位置に居るのかも知れない。だとしたらやはりいつまでも愉快かつ危険なバンドだ。