PICTURE DIARY 0808FR2014
渋谷公園通りクラシックスへShezooさんのグループ、TRINITEのステージを見に訪れる。バイオリン、クラリネット、パーカッション、そしてShezooさんのピアノと言う編成。都市の退廃を憂える音楽は、クラシックでもジャズでもなく、かといってコンテンポラリーです、と胸を張る訳でもなく、詠詠とした、現代の音楽の古くて新しい未来への息吹がみなぎって、椅子の上の体が思わず前にのめり、かと思うと後ろに反り返る。都市の、そしてこの国の退廃。吟ずべき景色の亡失、人心の腐敗とそれを防ごうとする人工的添加物。それらにまみれながら純度を保つ小さな泡のような空間は、同胞を求めて立ち昇っている。