PICTURE DIARY 0506TU2012
昨夜CLASHのレコーディング風景のDVDを観て、アルバムLONDON CALLINGを聴きたくなった。そして今夜聴いている。世にバンドはたくさんあるが、ストーリーがあって本物の音を出すバンドは数少ない。CLASHを聴いていて、ボニーのことを思い出した。ジャマイカ人の父とイギリス人の母を持つ美しい女性で、ロンドンのアートスクールを出て日本のテキスタイルの勉強をしていた。ボニーには時々英会話を教えてもらい、彼女がイギリスに帰って結婚してからもロンドンのフラットを訪ねたりした。いまだに英会話が上手くなくてもどかしい思いをするが、先生が悪い訳じゃない。ボニーにはミュージシャンの友人も多く、CLASHのマネージャーもその一人だった。来日公演では楽屋に案内されてメンバー達にも紹介してもらった。ジョー・ストラマーは体調不良でステージ上で歌いながらバケツが必要だった。楽屋でも青い顔でぐったり。次の晩、ボニーがマネージャーとミック・ジョーンズを連れて僕のアパートにやって来た。ジョーは体調が回復せず来ることが出来なかったが、僕が用意した夕食は、その頃凝っていた手巻き寿司で、おまけに面白がって何でも巻いて、納豆や梅干しなども振る舞いの中に入れていたので、ジョーは勿論来れれば嬉しかったが来ていたら大変だっただろう。納豆や梅干しを食べた二人は、日本人は狂ってる!こんな腐った豆を食わせやがる!それにこの地獄のようなプラムはなんだ?俺のスウィートなブラムに何をしたんだ!?とコックニーかつルーディーなマネージャーは大騒ぎだった。ミックは涼しい顔で意外に旨いと言っていたが。来日公演のスケッチを何枚かプレゼントした。今もミックの家に絵が飾ってあると聞いて嬉しかった。ボニーには大分会っていない。