
「ART OF HEART」展スペシャルワークショップ。皆で本の栞を作る。途中15分の休憩時間を用意したが休む参加者は無く、全員2時間集中する。凄い。それぞれ個性的で丁寧な製作風景に嬉しく、心動いた。時間中に僕が作った栞を参加者に1つずつプレゼントする。終了後、直ちに東高円寺のU.F.O.CLUBへ。OBANDOSのサウンドチェックとリハーサルに滑り込み。 U.F.O.CLUBの19周年記念ライブの一環として「キノコホテル」と共演する。若いガールズバンド。初めて聴いたが、音は60’Sの匂い。コスチュームもロンドンのホテル調ミリタリー風で楽しい。

風が強く冷たい。明日の「ART OF HEART展」ワークショップ準備。夜、平間写真館オープニングレセプション。大盛況。オフィスとスタジオ、ギャラリーが一緒になった。タワーレコードの「NO LIFE NO MUSIC」の写真集出版と展覧。故郷塩竈の平間写真館三代目、東京に写真館を開く。塩竈名物の物産を用意して多角的なお披露目パーティー。東日本の震災以降、平間氏の真摯な復興への取り組みが垣間見える素晴らしい夜。

18日のART OF HEART展ワークショップの準備、少々。B GALLERYでの展覧会のミーティング。展覧予定のSUZUMOの提燈新作についてミーティング。





CD ALBUM
ARTIST : dip in the pool
TITLE : HIGHWIRE WALKER
ART DIRECTION : MIC*ITAYA
PHOTOGRAPHY : HIROYUKI NAKANO
GRAPHIC DESIGN : NORIYUKI YOKOTA / POB DESIGN, MIC*ITAYA INSPIRATIONAL
DRESS : FOR flower of romance / la fleur
STYLE : BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA
CLIENT : BELLWOOD RECORDS
RELEASE DATE : 21TH JAN 2015

久し振りのまとまった雨になる。南新宿駅に初めて行った。駅の近くで打ち合わせがある。住宅地の家やアパートが密集したところに電車が走る。高架上をガタゴト。細い一方通行の短い商店街を乗用車やタクシーが通る。電柱には車が擦ったと思える塗料付きの傷跡が無数に残る。改札口で迎えに来てくれた方と会い、さらに細い路地を2、3分歩くと目的地。雨の中、世界がいつもより小さく屈折している。矛盾をひとつにする旅をする。軽々と。

BRYAN FERRYのニューアルバム「AVONMORE」がいい。ROXYの名盤「AVALON」の続編とでも言う雰囲気。良いものは気にならない、邪魔にならない。こちらを向いてくれなどと声を荒げることなどは絶対にない。しかし気を向けさえすれば幾らでもその奥底へと辿って行ける。そんなものに出会うのは希だが、最上級の美については、どのような分野に於いても常に正しくそうだ。






CD ALBUM
ARTIST : blue et bleu
TITLE : blue et bleu
ART DIRECTION & ILLUSTRATION : MIC*ITAYA
GRAPHIC DESIGN : NORIYUKI YOKOTA / POB DESIGN, MIC*ITAYA INSPIRATIONAL
CLIENT : BELLWOOD RECORDS
RELEASE DATE : 21TH JAN 2015

何だかやっと生活と仕事にノリが出て来た。早く起きて早く済ませる、何事も。気持ちに余裕を持つのが肝心。用意した餅を食べ終えるとお正月も過ぎた感じになる。ちょっと寂しい。今日は書店に立ち寄って文庫本を1冊求めたが、多分忙しくてすぐには読めない。そうしてたまった本が沢山あるが、そんな本が1冊もなくなるときっと寂しい。

ここのところ、たびたび木の板に絵を描く。今日2枚描いた。昨日は鏡開きで、1日遅れた今日、供え餅をストーブで焼いて、醤油を付けていただいたのだが、乾燥して水分が少ないせいか、柔らかく膨らむどころか、かちこちととても固い。鏡開きを辞書で引くと1月の11日になったのは江戸の頃で、20日や4日など、場所によってまちまちだとある。まあ12日でも良いわけで、女は鏡台の前、男は床の間の鎧兜の前に供えて具足餅と言ったらしい。僕の場合はアトリエのイーゼルの前にお供えし、さながら絵に描いた餅、「絵描餅」と呼ぶか。その辞書に、「鏡板」と言うのが載っていて、それは能舞台の背景の上手から側面に描かれた老松の絵を指すのと同時に、框などで囲った一枚板を言うらしい。なるほど、それとは知らず鏡板に絵を描いていたと言う訳か。鏡に縁が深いと改めて思う次第。

鏡開き。お供え餅がかちこちになってひび割れ、かびているのは毎年のこと。縁起良い。午後から日暮まで絵描き。2月28日から始まるB GALLERY、TIME CAFE、BEAMS LIGHTSの3会場を結ぶトラベリングエキシビションのプランを練る。見に来る人々をトラベラーとして迎える旅の展覧会。

昨日、2枚同時にデザインを進めたdip in the poolとblue et bleuのCDサンプル盤が届いてジャケットやブックレットを見ながら沁々と聴き込む。両CD共にサウンドはもちろん、全てに渡り上出来と自賛する。最新のものが最高のもの。dipもblueもdipの木村達司氏のプロデュースによる。blueは故佐久間正英氏のユニットで、dipの音楽が大好きだった佐久間さんと、共同プロデュースを依頼された木村さんが進めていた仕事を、ほとんど遺言のように託された木村さんが完成させた渾身のアルバムだ。佐久間さんが遺した音源を損なうことなく活かして、いかに佐久間さんが欲しいと考えていた音にするか、木村さんは大分苦心したと言う。佐久間さんの秘蔵っ娘、天才歌姫ゆあさみちるのデビュー盤になる。2つのアルバムは佐久間さんの一周忌に合わせてリリースされる。

晴れ空の下、旅に出る。陽の当たる真っ直ぐの坂道を昇りジャンプする。青い天井を突き破り、星々に溶け込む。

星のアトリエ、仕事始め。年の始めはゆっくりと休んだ。ゆっくりすると事象の見えかた感じかたが違う。何をせかせか這いつくばっているのだろうかと思う。

正月七日七草粥、いただく。意外なこと三つ。新宿中村屋の祖、相馬黒光の人となり、興味深い。ベートーヴェンのピアノ交響曲、当時のサロンでの演奏を再現した楽器編成で聴き、個々の楽器の音色がくっきりとして面白いと感じる。ボン・ジョビのドキュメンタリー映像を見て、描かれ語られる彼らの姿勢に感動する。

次の展覧会のためのイメージスケッチを描く。出来るだけ何も考えずに、いくつかのキーワードに基づいて手早く。作品には言葉やストーリーがある。決して語るものでも語られるものでもないが、それに、言葉や文字に置き換えにくいものでもあるのだが。僕にはギターやピアノの弾き語りのような才能は見当たらない。絵の描き語りというのがあれば面白いだろうが、誰かそういう才能の人が居れば楽しいだろうと思うだけで、それ以上の現実性はない。しかし、そんな言葉を含めて、自分や自分たちの作り出すものの点と点とが結び付いて、新しい星座や地図になり、未来への道標や贈り物になるように続ける。

年末年始を休廊していた「ART OF HEART」展が今日から再開する。既に多くの人が来場してくれていて嬉しい。

時は流れて全ては移り変わる。一時として止まらず同じ時は無い。夢や幻や空想も現実であり、それらを手触りや目や耳に感じるように慈しみ育てる。小さな赤子が仰向けに寝て空を見上げ笑っている。その子が見ているものを僕らも見ている。何も難しいことはない、じっとしていても雲は流れ水は流れ時は流れて僕らもその流れの中にいる。僕らはいつも新しい。
ART OF HEART展の一環として
渋谷のシダックス・カルチャービレッジにて
ミック・イタヤのスペシャルワークショップを開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
ミック・イタヤ スペシャルワークショップ
[1] ブックマークエンジェル・・・・1月18日 日曜日14:00-16:00
[2] スターピッド人形・・・・・・・2月 1日 日曜日14:00-16:00
[3] ハートペガサスのオブジェ・・・2月 8日 日曜日14:00-16:00
受講料: ¥ 3,240 / 材料費:¥ 2,160 / 定員数:16名
場 所: シダックスカルチャーワークス 東京都渋谷区神南1-12-10シダックスカルチャービレッジ2F
詳しくはカルチャーワークスの講座案内をご覧下さい。WEBからもお申し込みいただけます。
http://w.cultureworks.net/culture/

[1]ブックマークエンジェル 1月18日 日曜日14:00-16:00
本のページとページの間には天使がいるのを知っていましたか。あなたが本を読みながら眠りに就くのも、泣いたり笑ったりするのも天使の仕業かもしれませんよ。大好きな本のページの間であなたを待つしおりの天使。天使や女神や星のきらめきが大好きな、アーティストのミック・イタヤさんと一緒に本のしおりを作ります。

[2]スターピッド人形 2月1日 日曜日14:00-16:00
私たちは太陽の光を浴びて生きています。天使スターピッドは太陽の光や灯りを感じて動きます。小さなソーラーパネルが付いた人形なのです。光があれば元気に動きますが、暗くなると眠ります。アーティスト、ミック・イタヤさんと一緒に、スターピッド人形に自由に線を描いたり色を塗って、素敵な天使の仲間入りしましょう。

[3]ハートペガサスのオブジェ 2月8日 日曜日14:00-16:00
ハートペガサスは手足や体、素敵な翼もすべて緩やかなハートの形です。私たちの願いを届ける役目をしています。ご用のないときは17のパーツに分かれて小さくなっています。願い事を、というときには組み立ててあなたの大切なメッセージを伝えます。アーティストのミック・イタヤさんと言葉や絵の伝言をオブジェに記して叶えましょう。
シダックス株式会社
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-10
シダックス・カルチャービレッジ
お問い合わせ 03-3770-1425
http://wallofart-shidax.com/



正月三日、土の中の種のように過ごす。新しいとか改まるとか、季節は自然に巡るもの、いつでも準備を整えて置くことが大切。これからやろうとする多くのことは、自分一人や、短時間の準備や、思い付きだけでは無理なことばかり。今日までの経験やそれとは知らず、意識せずに続けて来た習慣が、やっと少しずつ役に立つ時となるだろうか。漠としたものでも良いからと携えて来た、未来への夢や希望を形にするために、目的をはっきりと定める時、良い土にするのもしないのも自分次第。

ナイスが窓ガラス越しに「ファーオー」と大きな声を上げている。どうしたことかと窓辺に行くと、ナイスの2倍はあろうかという大きな黒い虎猫がこちらを伺っている。新年の挨拶に来たらしいが、ナイスの尻尾は目一杯の太さになって、歓迎とは程遠い。アリスは遠目に成り行きを見守っている。安全確保が男の役目なのは猫も一緒。

年が明ける。手水は鏡、水を張り替え清める。草木を映し、空を映し、覗き込む僕を映す。太陽を体に受けて初詣。

2014年も今日限り。スケッチブックなどを買いに出る。星のアトリエ周辺の道を走る車は少ない。あちらこちらの道路工事なども一段落したようだ。今年は更に基礎を固める年だった。上手くいくこともあれば、そうはいかないことも多々あったが、土台がしっかりしてきたので、上手くいかなくても得るものが沢山あった。小刻みな変化の息吹きが僕らを揺り動かして、少しずつ大きなうねりに繋がっていく。

僕の仕事納めは明日。ひとつふたつ仕事の連絡をする。今日明日のうちにどうしてもしておきたい仕事がいくつかある。新しい年への準備をして、体も整えてゆく。ようやく見失っていた自分を捕まえることが出来る。長い長い時間がかかること。生まれた時から授かっているものに気付く。自分が自分であることの確かな印。強くもあり弱くもあり、自力本願でもあり他力本願でもあり、素早くもあり冗長でもあり、美しくもあり醜くもあり、対になる全てであり、個として全てである。

仕事納め。朝から大掃除やお使いに。それぞれに分担を決めて。午後、今年最後のミーティングに外出する。星のアトリエの皆で年越し蕎麦をいただく。労をねぎらい来る年を讃え、門松を飾る。

心穏やかに過ごす。あらゆることに段落を付けて、大晦日、そして新年を迎える用意をする。僕は絵を描き作品を作りデザインをするが、作り出す全てに分け隔て無く持つ力を注ぎ入れる。1週間程前から画架に製作途中の絵があり、次のステップを待っている。何かの閃きと間合いを図って佇んでいる。その作品に向かう力は、強ければ良いものでは無く、有るか無いかの微かなポエジーが重要だ。静止したストーリー、永遠に向けて動き出すことの出来る、小さくとも絶対の衝動を緩やかに携えて耀きを放つ簡素な限りの素材とタッチ。画面に手を、筆を入れず描き進める。

休養日。師走。文字通り走って来たので休憩する。ゆっくり起きて、ゆっくり食事をして、ゆっくり昼寝して、ゆっくりバスタイム、ゆっくり音楽を聴いて。何も予定を入れず、何も決めずに1日をただゆっくりと過ごす愉しさ。

作品製作のためのスケッチをクイックに描く。数枚を15分程で、イメージのキーワードを基に、あれこれと考える時間を持たず、一気にすらすらと描く。水性のクレヨンを使い、水を含ませた筆で必要だと思う部分にぼかしを入れる。特別なテクニックは要らない。印象が暖かいうちに、眼に見えるようにしておく。冷えて固まってしまう前に。

風呂敷は、風呂敷と言うから風呂敷なのであって、提灯も、提灯と言うから提灯である。ミック・イタヤの未来に向けたプロダクションに於いては、温故知新、新しい呼称が必要だと考える。

クリスマスイブ。星のアトリエの皆でケーキとティー。

天皇陛下誕生日。チャリティーイベントでこどもの城児童合唱団のクリスマスと冬の歌の数々を聴く。子供たちの歌声に心が洗われる。頭の中のノイズがブラシで鋤いたように落ちるのを実感する。同時に短編アニメーション作品の上映があり、アトラクションとして3人の声優がライブで吹き替えをするのだが、上映の画面よりも、声優たちの仕草や声色の巧みな変化に耳も眼も奪われ、その面白さは予想外だった。洗われた心に多少の毒が必要なのか、CDショップでLED ZEPPELINのリマスター盤を2枚買う。バンドとしてのZEPPELINの音とスタイルは永遠。

天然素材の製品を愛用しようとする人は増えるだろう。肌に直接触れる物の気持ち良さは、天然の物に限る。人工的な物は常に近い物に過ぎない。代わりにはなることが出来てもその物にはなれない。代用で十分という考え方や場合もあり否定はしない。実際に全てが天然では無理があるだろう。どのように組み合わせるかがセンス。物作りをする上で大切な入口だと感じる。

人と人の心や気持ちはままならぬもの。天気然り。己が気持ちさえままならぬのに何をか言わんや。自然然り。

板切れに絵を描く。片付けながら模様替えをしていたら、吹き抜けの部屋に立て掛けた大きな絵の後ろから、女の子の横顔を描いた板絵が出て来た。さらにその後ろから同じサイズで何も描かれていない板が現れた。そうだった、女の子と男の子の対になった絵にしようと思い、女の子だけ描いて、理由は忘れてしまったが中断していたのだ。多分今年の春頃だったか。ここで見付けたからには放って置けない。さっと描いて飾る。姉弟のようにも友達や恋人のようにも、アダムとイブのようにも見える。送られて来たリンゴを置いて眺める、それから食べる。イメージの中の世界で一緒に居た二人、僕の目の前で、女の子と男の子が出会う。やっと落ち着いたね、と語り合う声が聞こえる。

代官山から西郷山公園の下辺り、目黒川との間の一帯、ちょっと歩いてみるとこの辺りも色々なお店が増えた。僕が店を持つなら、どこにどんな店がいいかなどと想像する。何かしらの店を持つのはSTELLAFINEでアートグッズやコスチュームを作り始めた頃からの未だ果たせない夢だ。世間的にはもうとっくに夢見る頃を過ぎた歳だが、僕は未だに誰にも見えない幻のような美しい蝶々を追いかけているようだ。網を持たず、その美しい蝶々が肩や、差し伸べた手に止まる。頭上を舞ってひらひらと僕の行く方へと舞うように飛ぶ。

仕事の合間、アリスとナイスに遊び道具を作ってあげる。この遊具は、他のどんな物よりもネコたちを夢中にさせる。しかも簡単で、もちろんお金もほとんどかからない。仕事用テーブルの上で作っている時から興奮して食い付く。作るのに3分もあれば充分なので、じっと待つように言って聞かせるのだが無理。カッターを使うので危ないから隣の部屋に追いやる。出来たぞー、と扉を開けると飛び付くやら2足歩行やら回転技やら繰り出して暴れるように遊ぶ。割り箸の先に10枚程の細い短冊に切った画用紙を挟んだだけの物だが、僕も一緒に遊んでもらったと感じるような充足感があり楽しい。

冷たい雨。日本海側は大雪とのこと。山脈を越えて寒波が流れ降りる。僕は北国に住まうことが出来るだろうか考える。考えるまでもなく難しいだろう、無理だと言っても良いが、可能性が無くはないとも思う。子供の頃、雪合戦は大好きだったし雪だるまやかまくらなども作って遊んだが、それらは子供たちの楽しみであって、大人の仕事ではない。スケートは1回だけしたことがあり、楽しい思い出ではない。スキーはしたことがない。いずれにせよ滑るのは苦手だ。雪かきをする体力はおろか、寒さにも耐えられそうにない。こんこんと降り積もる雪を暖炉に薪をくべながら、結露して曇った窓ガラス越しに眺めるのが精一杯だろうか。見て感じるのが仕事であり、感じたことを表現することが与えられた役割である、冬を充分に感じる必要があり、だからと言って風邪を引いたりするのは面白くない。何にせよ距離感かな。

ART OF HEART展始まる。HEARTの中にはARTがある。心の声を聞く耳EARがある。熱い魂HEATがある。聞こえるHEARみんなの歌声が。

明日のART OF HEART展初日に向け最終的な作業をする。準備を進めて行くと、些細だがスパイスの効いた新しいアイデアが浮かんで来て、展覧会の仕事と内容がミルフィーユのように重なり、厚く甘くなる。今日の午後、僕が描いたS10号の作品に、明日夕方、舞台のマチネがはねて駆けつける雪之丞さんが、会場で詩を手書きする。展覧会は生き物だ。
一雨ごとに冬の色が濃くなって参りますが
お変わりなくお元気でお過ごしのことかと存じます。
12月12日より、渋谷のシダックス本社壁面にミック・イタヤのイルミネーション作品
「星とハートの天使」が点灯しています。
ハチ公前のスクランブル交差点からも見ることが出来ます。
イルミネーションはシダックス社のチャリティーとして
国連UNHCR協会を通じ、難民の子供たちに食事を届ける
「One Wish for One Meal」キャンペーンのシンボルとして製作しました。
アートの壁プロジェクトの一環として
12月15日より開催中の展覧会のご案内をさせていただきます。
お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
展覧会情報

シダックス“アートの壁”第5弾プレゼンツ
ART OF HEART
ミック・イタヤと森雪之丞の展覧会
開催期間:2014年12月15日[月]ー2015年3月15日[日]
会場:シダックス・カルチャービレッジ1F渋谷シダックス・ギャラリー
開場時間:10:00-20:00 入場無料
★ 年末年始12月27日 土曜日から1月4日 日曜日までの9日間は休廊しております。
作詞家・詩人 森雪之丞がプロデュースするシダックス・カルチャービレッジ“アートの壁”第5弾は、ビジュアルアーティスト ミック・イタヤによる「星とハートの天使のイルミネーション」。イルミネーションの点灯に合わせて1Fのシダックス・ギャラリーでは二人の展覧会「ART OF HEART」を開催いたします。友人、恋人、家族とご一緒に、ぜひ遊びにいらしてください。2014年12月15日[月]ー 2015年1月31日[土]の間はOne Wish for One Mealキャンペーンの一環として、あなたの「ひとつの願いごと」を書いたカードをハートペガサスに託して天使に届けるイベントを開催します。みなさんの夢や願いの心が子供たちを救い、ハートペガサスをハートのアートにします。
また、ミック・イタヤのスペシャルワークショップ、2月1日からは展示内容の変更も予定しております。詳しくはWEBをご確認ください。
http://wallofart-shidax.com/

ミック・イタヤ / MIC*ITAYA
ビジュアルアーティスト
多摩美術大学卒。アーティストでありデザイナー。流麗な線で描く天使や女神たち、太陽や星の煌めきを愛する詩情豊かなフューチャーロマンティスト。ミュージック、ファッションやミラー、照明器具のデザインなどでも知られている。
www.micitaya.com

森雪之丞 / Yukinojo Mori
作詞家・詩人
1976年に作詞&作曲家としてデビュー。リリースされた楽曲は2300曲を超える。2013年よりCULTURE WORKS総合プロデューサーに就任。近年、演劇作品も数多く手がけ2015年には戯曲の再演を筆頭に話題作の上演が続く。www.mori-yukinojo.com
ミック・イタヤ スペシャルワークショップ
[1] ブックマークエンジェル・・・・1月18日 日曜日14:00-16:00
[2] スターピッド人形・・・・・・・2月 1日 日曜日14:00-16:00
[3] ハートペガサスのオブジェ・・・2月 8日 日曜日14:00-16:00
受講料: ¥ 3,240 / 材料費:¥ 2,160 / 定員数:16名
場 所: シダックスカルチャーワークス 東京都渋谷区神南1-12-10シダックスカルチャービレッジ2F
詳しくはカルチャーワークスの講座案内をご覧下さい。WEBからもお申し込みいただけます。
http://w.cultureworks.net/culture/

[1]ブックマークエンジェル 1月18日 日曜日14:00-16:00
本のページとページの間には天使がいるのを知っていましたか。あなたが本を読みながら眠りに就くのも、泣いたり笑ったりするのも天使の仕業かもしれませんよ。大好きな本のページの間であなたを待つしおりの天使。天使や女神や星のきらめきが大好きな、アーティストのミック・イタヤさんと一緒に本のしおりを作ります。

[2]スターピッド人形 2月1日 日曜日14:00-16:00
私たちは太陽の光を浴びて生きています。天使スターピッドは太陽の光や灯りを感じて動きます。小さなソーラーパネルが付いた人形なのです。光があれば元気に動きますが、暗くなると眠ります。アーティスト、ミック・イタヤさんと一緒に、スターピッド人形に自由に線を描いたり色を塗って、素敵な天使の仲間入りしましょう。

[3]ハートペガサスのオブジェ 2月8日 日曜日14:00-16:00
ハートペガサスは手足や体、素敵な翼もすべて緩やかなハートの形です。私たちの願いを届ける役目をしています。ご用のないときは17のパーツに分かれて小さくなっています。願い事を、というときには組み立ててあなたの大切なメッセージを伝えます。アーティストのミック・イタヤさんと言葉や絵の伝言をオブジェに記して叶えましょう。
シダックス株式会社
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-10
シダックス・カルチャービレッジ
お問い合わせ 03-3770-1425
http://wallofart-shidax.com/



ART OF HEART展の会場に必要なものを買いに出る。ペンやノート、トレイなど。作品の搬入や設営は昨日完了しているが、展覧会会場内の案内やマップがまだ。特殊なプロジェクトでもあり、色々決まらないことがある。フライヤーやホームページにアップロードする情報がまとまるにはまだ時間が必要。

ART OF HEART展、会場設営と搬入。草臥れた。チャーミングな展覧会になると思う。15日から来年の3月15日までの3ヶ月間、どうぞよろしく。今夜はもう眠る。

明日の作品搬入準備。合間渋谷のシダックスギャラリーへ設営の確認。アートの壁「星とハートの天使」イルミネーションのフレームもギャラリーの設えも思いの外ファンシー。展覧会の会期は長く、クリスマス、お正月、バレンタインデー、ホワイトデーまで3ヶ月間喜びとハッピーな日々が続くので、訪れた人が幸せを感じるように。明日会場で雪之丞さんがキャンバスに書いた詩に僕が絵を描き、僕が絵を描いたキャンバスに雪之丞さんが詩を書く2点の共同作品、とても楽しみにしている。雪之丞さんはその場で書くとおっしゃるが、僕は詩を見てどんな画材が相応しいか考えるので、場合によっては持ち帰る必要があるかも知れない。全体がどうなるか予想出来ない面白さ。

宇宙空間のハッブル望遠鏡で撮影した写真を見た。いくつもの星雲が写った写真を見て、とてつもない宇宙の大きさと時間について感じ、考える。僕らの太陽や地球、そして人間は宇宙のほんの小さな一部にすぎない。意識や魂の入れ物、僕らはそれを預かっている。大切にして美しくして。

急いては事を仕損じる。と思いながら気が急いている。作品の準備や会場のデザインなどの準備に時間の余裕がなく、追いかけられて苦しい気分。先回りしたい性格が発揮出来ずに後手に回っているのが痛し痒し。ミックさんこれどうしますか、あれどうしますかと尋ねられることばかり多い。どうしますかではなく、自分で考えて、これではどうですかを3つ位は考えてくれていたら素晴らしいな。どんなに大きな仕事も小さな仕事も、ほんの些細な物事で成り立っている。片付けや整理整頓に始まって片付けや整理整頓に終る。仕事を気持ち良く循環させるには決して止めない、逆らわない。自戒を込めて。

猿も木から落ちる。車が車検なので、いつも車の世話をお願いしているS氏に代車を用意して貰う。忙しい年の瀬、夜になり代車に乗ってやって来たのは良いが、バリン!と音がするので見ると、ガレージの柱にバックミラーをぶつけて粉々に。代車が台無し。バックミラーが無いのでは代車にならず明日出直して貰うことになる。高さのある車だったので駐車スペースの天井を気にして気を取られたらしい。おつかれ。

展覧会が近付くと土曜日も日曜日も無い。ただ、さすがに昼と夜が逆転したり、連綿と繋がった徹夜の続くという往年の不夜城たるアトリエの姿も今は昔。多少の知恵を活かし体力や気力と相談しながら余裕を持って進むとしたい。が、僕の生来の計画性の欠如が皆を、そして僕自信を悩ませもするのは相変わらず。製作に没頭するとどうしても実務が疎かになり、相談せずに自分でだけ考えた結論をいきなり口にするので、周りの皆は戸惑い怒り呆れる。楽しいはずのことも大変だというだけのことになる。人々に見て頂く作品が大変だでは宜しくないのでゆったりと取り組もうとするが、近頃は日暮れるのが早い季節。のんびりしていると暗くなって絵を描くには適さない。続きは明日の陽が昇ってからにする。

ハート形のキャンバスに絵を描き始める。昼過ぎから夕暮れまで。自転車に乗って原宿のVACANTへ。F.O.R.岡野氏が主催するコンサートがある。3人の女神が、それぞれ3人のギタリストをバックに朗読する趣向。期待通り素晴らしい会。三者三様の面白さがある。
東野翠れんvoice×木之下渉guitar ウンベルト・サバ詩集より 須賀敦子訳・楽園のソネット・三つの都市・娘の肖像
原田知世voice×森俊二guitar ONCE/Wim Wendersより抜粋
甲田益也子voice×齊藤浩太guitar ・Andrei Tarkovsky「STALKER」/Fyodor Tyutchevの一遍の詩より・King unseen詩:甲田益也子・NOSTALGIA詩:甲田益也子・「妖精の仕立て屋」文:甲田益也子・Horse with No Rider詩:齊藤浩太・Buttes詩:甲田益也子・Miracle play詩:甲田益也子

やや大きな絵を描く準備。僕の絵は塗り重ねない。想いを込めながら筆を行ったり来たりさせはしない。僕の筆は一方通行だ。ある日のある時間に集中して一気に描いていく。その、ある日のある時間までに思索や集中を高めて、描くときに解放する。解放するので、無駄な緊張をさせない。生き物なので、その時のその状態が反映した作品になる。ただし、したいことをするのみで、厭だと思うことはしない。だけど出来事は受け入れる。拒否しない、否定はない。煩悩や邪念にもあるがままに反応して、陽に転ずる。短時間で仕上げ、太陽が落ちたら止める。明日と明後日はそんな絵描きの日々。

雪之丞さんと会う日は、大概雨か雪の日がほとんどで、嵐のような日さえある。これは僕らが出会うと、余程の何かが働くしるしなのだなと思う。色々な人が色々な所で出会う訳だが、まあ、今日もそういう日。