PICTURE DIARY 0909MO2019
風と雨の音に夜半に目覚める。台風だ。自然の力は凄い。自然の力は相対的であり絶対的だ。
風と雨の音に夜半に目覚める。台風だ。自然の力は凄い。自然の力は相対的であり絶対的だ。
「ててて往来市」、渋谷ストリームホール。質の高い工芸品が並ぶ。つくり手、つかい手、つたえ手、ててて。物の持つ心を中心にした新しいコミュニケーションの在り方を感じる。
70年代にアメリカのハードロックを好きな頃があった。グランドファンク・レイルロードやカクタス、マウンテンなどを聴いた。見た目にも音もイギリスのロックが好きだったが、アメリカン・ハード・ロックのストレートな押しの強さも好きだ。ひさびさにグランドファンクを聴いて熱いなと思う。思い浮かんだのは、裸で裸馬に乗る少女。そんなイメージの曲がある訳ではないが。
急告!MUMIC*Opus21
20/09/19/FRI New Rock SMELL BAR
誠に勝手ながら、治療中の歯の痛みと腫れ発熱のため
明日のMUMIC*Opus21は10月18日金曜日に延期いたします。
楽しみにしていてくださった皆さま申し訳ありません。m*
星のアトリエに絵描きの友が来る。7年振りになる。ちょっとした彗星並だ。お互いの絵のタッチは真逆だが、世界観に共通し、理解し合える部分が多い。絵画談義に花を咲かせて陽が暮れた。美を分かち合う仲間は愛しい。
見たり聞いたりしようとしなくとも、必要な情報は届く。ニュースであれ何であれ、世の中には知らないことの方が圧倒的に多い。感じ、届いたことを信じ。
秋の気配が残暑の下で実り始めている。いつもいつの間にか虫の声に包まれ、紅葉の彩りの中に居る。まだ秋のほんの始まり。今日は少し涼しくなって、小さな庭の、手水の脇の気持ちの良さそうな草が、丸く柔らかく押し潰されているのを見る。どうやら野良猫の寝床になっているようだ。
作る。ひとつひとつ手間隙かけて。喜びの心をこめて。貴いこと。
急告!MUMIC*Opus21
20/09/19/FRI New Rock SMELL BAR
誠に勝手ながら、治療中の歯の痛みと腫れ発熱のため
明日のMUMIC*Opus21は10月18日金曜日に延期いたします。
楽しみにしていてくださった皆さま申し訳ありません。m*
MUMIC/ミューミック第21回
New Rock Smell Bar
154-0011東京都世田谷区上馬1-32-3
03-3795-1055
smell-bar.com
太陽の下で表す絵があるように、月明かり、星明かりの下で表す絵がある。
絵を描くのは心に映った事象をキャンバスに記すこと。たった今の心中を写し出す。出さずにいると、写真フィルムのように劣化変色し、それが良い場合もある。あるいは、忘れ去られ、消滅して意味を成さなくなることも多い。想いを持ち続けて、描き切る。想いが有ったことを見えるようにする。思い出の絵ではない。今とこの先の絵だ。
思い付いたことをメモしたりスケッチしたり。いつものことだが、楽しみなひとときだ。夢やビジョンの種を集めて、育て方を考える。マニュアルも無ければ、以前の記憶も無い。前と同じようなものになったとしても、いつも新しい。出来るだけ覚えないための、忘れるためのメモとスケッチ。
あっと言う間にビルが建つ。客を迎えるよそ行きの顔。目が笑わぬ笑みが零れ、油膜の張った水溜まりになる。通りすがりの野良猫が鼻を寄せるが歩み去る。ストリートはどこへ。
岡山の桃を食べる。美味しい桃、年に一つで充分。葡萄も美味しい葡萄、年に一房で充分。いつも感じ思うこと、本当に良いものはたくさん要らない。
昼頃は、何だか台風みたいな雨風だった。朝からミーティングなどで自転車移動していたが、適当に濡れた。そこを通って行くのは秋だな。律儀に挨拶をくれて、静かに笑ってる。246と首都高の間を吹き抜けて。
文字どおり絵に眼を入れる。定まる。文字どおりとは、絵の眼は眼とは限らないので。絵のヘソとも言う。絵にへそと眼の両方がある場合は多い。
ひたちなか市のデザインセンターへ。いばらきデザインセレクション審査会。審査委員としては昨年に続き2度目。力の入った出品作品の数々、選ばれるべきものが選ばれた。第一印象を疑ってみるが、印象が覆ることは無い。パッと見て、良いものは良い。
夏の陽射しの最後のしっぽを捕まえて、日光浴しながらブランチ。この夏は、あまりの激しさに陽を浴びようと思うこともなかった。蒼白いドラキュラ伯爵のような身体を陽に晒し、ニンニクの効いたペペロンチーノを食べる。真っ赤なトマトジュースを啜るように飲み、トウモロコシの首筋にかぶり付く。
外に出ず一日絵を描いている。そんな日が多い夏。サルバドール・ダリは運転手と車で走り、道端に棄てられたがらくたが気に入るとアトリエに持ち帰りオブジェにした。シュールリアリスト、ダリの地中海ドライブ。そろそろ外に出よう。
ミュージシャン本人がどう意識しているかに関わらず、アーティスティックな美学を感じる音楽が好きだ。そのなかでも時代を切り裂く、あるいはシニカルな視点の有無には敏感になる。MUMIC20回目、今夜はBAUHAUS、ピーター・マーフィー、DALI’S CAR、ダニエル・アッシュ、トム・ヨークなどを聴いた。空気を震わす音楽を次々に。つなぎや脈絡は気にせずに。BAUHAUSが本格的なデビューを果たした町と、RADIO HEADのトム・ヨークが生まれ育った町が同じなのを知って嬉しい。つながりは微弱でも必ず通じている。
120%絵に集中。
俳句のように絵で表現する。俳画ではなく。
暑いだ残暑だと言ううちに、夏は盛りを過ぎて、吹く風に秋を感じるようになる。手を休め、瞳を閉じ、夏の体を投げ出して昼寝する。やはり風は少し涼しくなった。肌にまとった季節がほどけはじめ、次の役者が舞台で稽古をしている。緞帳役者が袖で囁く声が聞こえる。もうすぐ次の幕ですよ。木の葉が用意され、小道具係が枯れ葉に仕上げる。
脈絡の無い夢の世界に翻弄されるように目覚めるが、快と不快が入り交り、暫くぼんやりする。生来のんびりした性分なので、ぼんやりとのんびりの境目もあやふやだ。一日がゆるやかに始まりふんわりと着地しようとしている。眠りへの旅。眠りからの旅。
面相筆で一定の線を引く。雑念が入ると乱れるが、今日は雑念だらけ。憂うべきは心の貧しさ。
鏡の中に、嘘偽のない自分がいる。鏡という、全てを映し反射するマテリアルは、表現する者にとり、重要な意味と役割を持つ。鏡の反射の背後の真実。ナルシスが見とれたのは反射そのものの美しさ。反射に対しどのように反射するか。
盆送り火。立秋を境に残暑と言うが、盆が過ぎると秋の気配を感じ、欲しい食べ物も変わる。あらゆるものが変化し始める、体や考え方も。自然の力は大きい。人は人の苦しむことをしてはならない。
終戦の日。勝ちや負けを語り、論じ評価することは難しい。戦いに勝つというのは誇らしいことか。戦いに負けるというのは無念なことか。次元も意識も違う同士が出会うとき、どのようにお互いを理解しようとするのか。理解は必要なことなのか。愛に理解は必要なのか。戦いは互いに痛むことではないのか。愛とは痛むことなのか。否。
台風10号の接近に伴い断続的な雨。風は今のところそれほど強くはない。お盆の帰省と重なり、交通機関に規制や混乱がある。嵐が来たら自然界の動物たちのように、安全な自分の場所でじっとする。
盆迎え火。何事も成就するに相応しい時と様相があるものだ。時を費やし、変化しながら進むが、状況が整わず、よほど強い力が無い限り、本筋本道には戻らない。還る必要は無いが、弱さで創造してはならない。
俄雨降る。アスファルトやコンクリート、草花や木々、土が雨粒を吸い込む音が聴こえる。香り立つ雨のリズムが、捕らえ切れない即興のダンスを振り付ける。水の旅路のひとこま。
昨日は夜更し、今日も暑さ厳しく、足元から熔けるように過ごす。農園にお願いしたブルーベリーやトウモロコシが配達されて、田園の空気と共に届く。胸いっぱい吸い込み、口いっぱい頬張り、精いっぱい味わう。
西麻布、「新世界」にてOBANDOSライブ出演。主催のDANBALL BATに呼ばれて。もう一つのバンド、BARAMONと共に。DANBALL BATの名曲「こわれたカセットはAOR」、BARAMONがハードにカバーして演奏する。ギターノイズに共鳴して頭の真ん中が痺れる。よし、久し振りに工作して、シビレルような新しい楽器を作ろう。
いかなる場合もインスピレーション、イマジネーションが大切だ。
とても暑い。二兎を追わないと一兎も得ず。虎穴に入らなくても虎児を得る。暑さも度が過ぎると思考回路が短絡する。ジネット・ヌヴーのバイオリン、エレガントそしてノーブルな美しさに暑さを忘れ去る。
異様な暑さに、太陽の力以上のものを感じ、日中の外出を控える。夕刻、渋谷アロープロジェクトのミーティングに参加。画面のサイズや6人の参加アーティストが受け持つ壁面の分担、制作日程について確認と決定。災害時の避難場所を示し、矢印で誘導する渋谷区のパブリックアートプロジェクト。参加するアーティストは皆頼もしい。
仕事が続いたので一日休みを置いたが、気怠さが残る。夏の盛りを健やかに過ごす。平和。広島の悲劇を繰り返してはならないt
休養日とする。TIFFANYでアクセサリーなどを見る。デザイナー、エルサ・ペレッティの体感を大切にした一連の作品は素晴らしい。五感に触れた事象をモチーフにして旅するデザインは日記のように綴られる。
力強い太陽を、人はどのように受け入れ反射するか。地上にはいかなる人工の太陽も要らない
すずも提灯展、水戸にて。街は昨日今日明日と黄門祭で賑わう。会場は例年のように文化デザイナー学院1階入口のギャラリーで。少しでも多くの人に伝統工芸の素晴しさ、提灯の美しさを伝えたい。デザインやアート、クラフトを通じて、新しく楽しい未来の生活を表現し、実践する。
VACANT、島さんを偲ぶ会、そしてセージさんの個展HEAVY METALオープニングレセプション。立花ハジメ、藤原ヒロシ両氏のライブ。島さんが聴きたかったろう曲数曲。いつでも先に行く者と残される者と。淡々としたコントラストを滲ませる同時代の息吹。
水戸へ。途中農園に寄りトウモロコシ、トマト、ブルーベリーなど分けてもらう。そのまま生で食べる朝採りのトウモロコシの瑞々しく甘いこと。県庁に立ち寄り、行き付けのカフェレストランで昼食。そこに多分居るだろうと、鈴茂の三人が合流する。笑いの絶えない昼食後、すずも提灯展設営に加わる。
アリスをブラシしたらテニスボールほどの毛玉が採れた。プリンセスは右側、はい左側、お腹もね、と手入れに対する関心は高く、満足気。エステ好き。