PICTURE DIARY 0503FR2021

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久し振りの長電話。子供時分の話題になり、時計の読み方が理解出来ず、母を失望させて泣きながら覚えたと話したら、うちの子も、という返しに和む。それに加えて、学校に行く理由が解らなかったというのも同じく。

PICTURE DIARY 0403TH2021

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いつもの国道、一本道を走る。土手の上に列なる桜並木の枝が重なり合い、まだ蕾だが、うっすらと霞のように淡い淡い桜色に見える。東京から少し出ると、季節が素知らぬ振りで鼻歌う。

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社の設立記念日。33年目に入る。支えてくれた皆、支えてくれる皆にただ感謝。これからもどうぞよろしくと。

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小さな時からのことを想うと、両親に護られ、祖父母に護られ。やがて宇宙に護られ、目の前の、身の周りの小さな、大きな存在に護られていることに氣付く。

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三月、弥生は生まれ月。早生まれ。小さい時には同級生に体力の面などで追い付かないことがあり、臆病になった。思えばその分を自尊心が補っていた。

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最近、音楽を聴いていてふと氣付いたこと。今更ながらリヒャルト・シュトラウスの”メタモルフォーゼン”が心に響いたが、美を求める姿勢が充分理解出来る。そういう耳と目で他のジャンルの音楽も聴いて来たのだと思い当たり、うなずく。

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毎日の生活には惰性が働き、氣持ち良いし楽なので、つい身を任せてしまいがちになる。ところで、宇宙人の姿は頭が大きく顎が細く、身体も小さく細く描かれることが多いが、実は未来の地球人の姿をイメージしたものだろうと思う。

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ヒカリエへ。D&D茨城展初日。展覧会場に僕の画集が何冊か展示してあり驚く。大洗里海邸に描いた絵、”金波銀波”も久し振りに、それも違う場所で見ると、誰が描いたのだろうなどと不思議な感慨を持つ。表紙の原画”Seven Pearls Rose”は主宰するナガオカケンメイ氏がデザインした額に入って微笑んでいた。

PICTURE DIARY 2502TH2021

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木曜日の楽しみは、色々な事象を、力を抜いてぼんやりと感受すること。水曜日と共に何物にも属さずまみれず過ごす。

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両国の箔押し工房、エンボス加工校正立合いに。押す力が強過ぎると際が切れる。弱いと見映えない。フィルムを挟んで強く押し、柔らかな丸みを付け深く押す。動かないと欲しいものは手に入らない。

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天皇誕生日。

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猫の日とのこと。いつからか色々な日が生まれている。毎日が特別な日ではあるが、そうなると、やはり特別な日も普通の日だ。いつも普通って何だ?と思う。

CURONECOMIC 192

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菓子を包んだ紙などを細長く折り畳み、結んで捨てる癖のような決まりがある。ジッパー付きの袋の千切った端なども結び捨てる。仕事の紙ごみはシュレッダーにかけるが、菓子箱などかけることが出来ず、かける必要のないものは細かく千切って捨てる。

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早く氣が付いて身に付けられれば良かったと思うことの一つ、セルフマネージメント。今だに苦労が絶えない。とは言え、そもそも生まれつき適性が無い。

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金曜日は楽しい。ハナキンというのも使わない言葉になったが、金曜日には淡々と、じんわりした嬉しさがある。あらゆる事象が刷新されようとしているこの頃だが、元来変化しないものなどない。納得出来る積極的な変化を望む。流行なのだとすれば、それは必ず流行遅れになる。

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ターニングポイントになる作品が幾つかある。何年も経て思い至る場合、製作直後に氣が付く場合、製作中に感じる場合、色々だが、沢山ある訳ではない。今、昔の作品がターニングポイントになる。

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物事が解決して氣が落ち着く。氣が落ち着くと物事は解決する。

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茨城の家の水道修理。凍ってパッキンが破損。保管していた画集”STAR CASTLE”、倉庫が出来るまでの保管状態が悪く、ほとんど全てがダメージを受ける。

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午前中、紀尾井町サロンホール、飛沫飛散防止パーティションの設置。3分割したユニット左右の透明アクリル板上部に絵を施した”Guadian Muse”。音楽家や音楽愛好家を護り、翼に乗せて音楽の未来へ運ぶ。

CURONECOMIC 191

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美人。見た目に美しい人という意味ではなく、考えや、行いが美しい人。教養。学問に優れているという意味ではなく、考えや、行いに創造性があること。

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星のアトリエ、サンルームのソファー、表皮をはがしスポンジの状態になった。草臥れてはいるが、クリームイエローのスポンジ姿は妙に新しい。クッション部分を取り払ったので、その分座面は低くなったが座り心地は悪くない。しばらくこのまま使ってみる。

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なんとか予定をこなそうと終日窮屈に。無理は禁物と知りつつ、ぎりぎりで進む。成功、失敗、どちらの目が出るにせよ、やらないよりやる方を選ぶ直線的な牡羊座。

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アトリエのサンルームに人工皮革の草臥れたソファーがある。捨てようか、どうしようかと考えているうちに時は経ち、処分するにも手続きなど面倒が多く、ここは氣持ちを切り替えて、人工皮革の部分や内部のスポンジなどのクッションを取り去ると、案外面白い使い道が出て来るのではないかと思い直す。その作業の方がよほど厄介だと思いながら、今日は半分ほど進めた。長い間世話になったソファーに敬意を表し手を付けてみると、躯体がしっかりしているので、オブジェとして面白いかと感じる。

PICTURE DIARY 1002WE2021

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2匹の猫たちに新しいベッドを用意する。2匹いる場合、トイレやベッドは3つずつ準備する。仲の良い兄妹とは言えテリトリーの主張があり、強い方が支配しようとする。2つまでは強い方が自分の物にするが、3つとなると、沢山あると認識するらしく、支配が及ばない。必ず1つは妹のものになるようだ。欲張りな兄ではあるが、平和のためにはいつも余裕が必要だ。

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物語を見えるようにする作業。絵本を作るようなこと。ただし、CURONECOMIC同様台詞は無しで。言葉はとても大事だが、絵描きとしては、絵に重きを置き、台詞や感情は絵から想像出来るようにする。

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無事なよい一日だった。昨夜はもうどうにも眠く、朝起きて日記をつけようと思い床に就くが、昨日の出来事が生き生きとは思い出せず、このような日記になった。今日もよろしく。

CURONECOMIC 190

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初孫の長男で甘やかされて育つ。人からああしろこうしろ、それは駄目だあれは駄目だなどと指図されるように言われると、反抗心が頭をもたげる。今更と呆れながらも柔らかく穏やかな心持ちの大切。

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単純でありながら複雑に変化変容するもの。情熱の力で発酵し成分が多様化、栄養が豊かなもの。人と未来へのヒント。

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D&DEPARTMENTからd design travel茨城号の表紙に絵を使用したいとの依頼。全国47都道府県を土着文化的なデザインの視点から1冊1都道府県ずつ順に紹介する本で、いつ茨城の番が来るだろうかと思っていたが、お声がけ素直に嬉しい。鈴木茂兵衛商店の「すずも提灯」や辻氏の「器而庵」僕の絵のある大洗の「里海邸」も紹介される。3月の発売が待ち遠しい。それに伴い、2月26日から5月24日までの88日間、渋谷ヒカリエで開催される茨城展では表紙の原画も展示したいという。茨城のどんな品が並ぶのか、こちらもとても楽しみだ。

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宇宙は愛で出来ているとしたら。愛することこそが宇宙。

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個展なども積極的な知らせがはばかられる。見て貰いたいが見に来てとも言いにくい。氣にせずに生きることは、人の迷惑になるかも知れない時世。誰しもそんな生き方はしたくない。恐る恐る生きている。知らず知らず心に痛手があるだろう。

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珍しい二月二日の節分。豆撒きする。念入りに楽しく厳しく。この時世、珍しいには色々な訳があるものだと感じる昨今。

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如月。あっという間に二月になった。しかし、お正月をお節や屠蘇で祝ったのが遠い昔のように感じる。旧正月はこれから。

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地球も宇宙。地球が「2001年宇宙の旅」のトム大佐のようにならなければよいのだが。

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子供時代から二十代にかけ色々なSF小説を読んだ。来るべき未来を驚くべき正確さで示唆するものが多く、人の持つイメージ、テクノロジーやサイエンスなど、読むにつけ未来への扉が開くのが楽しみでもあり、不安でもあった。今は多様化した興味がコミックやアニメーション、ゲーム、CGを使った様々なメディアで立体的、そしてバーチャルなリアリズム表現に進化移行し、実生活を急激に侵食し、メディアに現浮上する事象が本物か偽物か区別が付き難いほどになっている。最近の最先端SF小説を知りたくなった。

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星のアトリエでデザインのミーティング。約一年振りになるだろうか。その間、二人以上のスタッフが同時に揃うことは無かった。健やかに、それぞれが生き生きと仕事をし、生活を送ることを日々の目標として過ごす。

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少しだけ雪が降る。氣持ちの休まる穏やかな一日。

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節目。伏目。不締。今日という日の位置と有り様。

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仕事物事には起承転結があるが、起承転結したあとが大切だと思う。ゆえに、起承転結承承承、承。

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いつも氣の合う友との語らいは楽しく、記憶の果てから思いもよらない事実が引き出される。やはり未来は記憶の果てからやって来る。突然に。

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純粋が良いというものでもない。そのイタリア製金の指輪の質感は、古代ローマ時代の金色に通じていると勝手に解釈する。ありきたりな金の輝きとは異なる深淵なポエジーがある。むしろ、金の純度以上に、別次元の混入物の醸し出す濁りが、魂や心のありかを暗示し、存在としてのストーリーを感じさせる。そういうものが好きだ。

NEWS – d design travel 茨城

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『d design travel 茨城』発売記念
d design travel IBARAKI EXHIBITION

会 期   2021年2月26日 金曜日 – 5月24日 月曜日
時 間   12:00〜20:00 最終入館/Last Admission 19:30
定 休   水曜日/Closed on Wednesday
会 場   渋谷ヒカリエ 8階 d47 MUSEUM

茨城県の個性を、「デザイン」と「旅」の視点から見る展覧会 <d design travel 編集長 神藤秀人>
現代、日本中が都市化されていく中で、失われつつある「その土地ごとの個性」。そこには、その土地に長く続く暮らしがあります。私たちは、その暮らしの大切さを確認するため、47都道府県を1県ずつ1冊に編集した観光ガイド『d design travel』を制作しています。 本展覧会は、その29冊目にあたる『茨城号』の発売を記念するものです。
毎号、私たち編集部は約2ヶ月間、その土地で暮らし、少しずつ、その土地の“らしさ”を実感していきます。そこで出会う人々の暮らしは、個性豊かでありながら、土地の人々にとっては、当たり前のことで、ややもすると、その重要性が軽視されてしまうこともあります。しかし、独特な「創意と工夫」がその土地を守り、その土地で暮らす意味を教えてくれる、“その土地ならではのデザイン”です。この会場には、実際にその土地で使われている茨城県ならではの道具や日用品、工芸品、建築の一部などを、特別にお貸し出しいただき展示しています。展示品のほとんどが、編集部が取材中に出会ったもので、それら全てに、歴史と進化があり、知れば知るほど興味深く、その場所を構成するロングライフなものばかりです。展示品を通して、“実存する茨城県ならではのデザイン”を知っていただけたらと思います。そして、ぜひ、この展覧会と『茨城号』をきっかけに、いつか、茨城県、さらには、日本中を旅して「その土地ごとの個性」の大切さを感じてみてください。最後に、本展覧会、および、本誌制作にご協力いただきました皆様すべてに、厚くお礼を申し上げます。

情 報   https://www.hikarie8.com/d47museum/2021/02/d-design-travel-ibaraki-exhibition.shtml
電 話   03-6427-2301
料 金   ドネーション形式(会場受付、事前申込不要)
      自由にご入館いただけます。お帰りの際に、みなさんのお気持ちをお寄せください。
      ご寄付いただいたお金は、D&DEPARTMENTのロングライフデザインの活動資金として
      大切に使わせていただきます。

主催:D&DEPARTMENT PROJECT    協力:いばらき県央地域観光協議会

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表紙:『SEVEN PEARLS』ミック・イタヤ
展覧会会場では、3月19日(金)全国発売予定の茨城号を先行販売します。
先着で、編集長の手書き『らくがきMAP』もプレゼント。

茨城号ご予約は2月11日(木)から。
d47 design travel store 店頭でも同日よりご予約承ります。

★web予約はこちらから★

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久し振りのまとまった雨が降る。このまま氣温が下がれば、夜半に雪に変わるかも知れない。降雪に備えた鉢植のオリーブの手入れ、養生など。外出の予定は取り止める。

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ナショナルこそが、インターナショナル。