PICTURE DIARY 1211FR2021

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日記に日付を記すとき、二度と無い今日という一日を想い、心のなかでありがとう、とささやく。そして思い起こす、今日という一日の出来事。

PICTURE DIARY 1111TH2021

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夕食後のリラックスタイム。ヒーター前にそれぞれの小さなベッドを用意して、ナイスを呼ぶと、いかにも嬉しそうに弾んだ足取りでやって来る。ところが、壁の陰からアリスが飛び出て、ナイスの前を横切り、並べてあるベッドに先に入った。ナイスは唖然と立ち止まり、踵を返して窓辺へと。外を眺めたままいくら呼んでも見向きもしない。おいでと近付くと、ソファの後ろに隠れた。自分が先、と拗ねる兄。関係ないわ、とすました妹。

PICTURE DIARY 1011WE2021

pd20211110s

点であり線であり面であり立体の時は流れる。流れを遡ることも出来れば、留まることも出来、流れより速く進むことも出来る。流れに任せているのがこの世の時の姿。全ての流れは同時に存在している。何処に行こうが向かおうが本来自由。

PICTURE DIARY 0911TU2021

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二週間振りの本格的な雨。すっきりと起床したが、外出予定は取り止め、アトリエでの作業に専念する。形や色が頭の片隅で間を整え、外に出るのを待っている。そのお出座しを手伝い、早く見たい会いたい喜びたい。

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PICTURE DIARY 0811MO2021

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氣の利いた状態と存在。簡単で難しいことのひとつ。

PICTURE DIARY 0711SU2021

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作品製作、写真撮り、選定。氣持ちの集中と周辺環境の折り合う時間の演出。氣持ちを集中するのは自分の領分だが、環境の全てとなると思うに任せない。どのような環境や状況でも充分な製作が出来るように。

PICTURE DIARY 0611SA2021

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足りない画材を買いに出る。この夏の間、7月から少しずつ描き続けた作品を屋外に出し、太陽と風で仕上げる。

PICTURE DIARY 0511FR2021

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さあ仕事、よしここから、という刹那横槍。槍の主に他意は無し。検討外れな発言や事象を無毒化し、美しく新しい力に変えてこそ創意。氣持ちの回復に3時間。そんな連続の日々。

PICTURE DIARY 0411TH2021

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よく歩く。じっと考えているより歩く。

PICTURE DIARY 0311WE2021

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散歩、それもまた旅行。
環境、ひともまた自然。
地球、ここもまた宇宙。

PICTURE DIARY 0211TU2021

pd20211102s

未だ青々とした筑波。この山の佇まいが好きだ。小学校何年生だったか、遠足で頂上まで登った。女体山から男体山へのくびれた草原で昼食となり、元氣のよい男の子たちは先生方の注意を聞かずに歓声を挙げて走り下りた。ふわりと身体が浮いて、足がくるくると宙を掻いた。隣で逆さに転がる友を見ながら、背負ったリュックサックから、目の先を転がり飛ぶお握りやバナナが漫画のようだ。おむすびころりんの節が聴こえる。僕ら数人は、走るなと言うのに、と先生方に呆れられながら、ご飯やおかずを皆に分けてもらい、しょっぱく氣恥ずかしい昼を過ごした。筑波山の思い出。

CURONECOMIC 228

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PICTURE DIARY 0111MO2021

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選挙と結果。投票しないことには話にならない。この国に生まれ住む者として、過去、現在、未来に、明確な意思を表し、反映する小さくて大きな第一歩。しっかり歩むために。

PICTURE DIARY 3110SU2021

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小雨降る夕刻、写真展を見に出る。渋谷の、以前はBEAMS CAFEのあった場所。建物は内装外装共に変わったが、筐体はそのまま。2階に上がると、残像のように展覧会を開いた時の様子が甦る。変化して止まない今とこれから。

PICTURE DIARY 3010SA2021

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始めるまでは億劫で、いざ取り掛かってみると止められなくなる。始めるまでは高揚し、いざ手を付けてみると止めたくなる。前者の場合程々で止め、後者の場合直ぐ止める。

PICTURE DIARY 2910FR2021

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好きな本を音読する。音読は言葉が耳からも入る。五感で読む。目で読み、声を耳で感じ、本を手に持つ重みと、ページを捲る指と紙の感触、インクと本の匂い。そうなると品はないが、指を舐めてページを捲るのは当然で必然なのか。そんなことを考える。指を湿らし味わうに値する文、音読して美しい。意味深く馴染み、滋養栄養になる。

PICTURE DIARY 2810TH2021

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髪が伸びた。確か3月に行き、肩にかかる。3月は長い髪をいつものように短くして、なぜかしっくりしなかった。もう少し伸ばす。

PICTURE DIARY 2710WE2021

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世界の文化が交わり、日本人は外郭の肌が馴染める部分を取り入れる。深い根までは掘らないようでいて、いつの間にか丁寧に掘り起こし、知らない顔をする。無邪気に楽しくしていたい。痛いのも笑って平氣な振りをする日本人の処世。国民性と地理的な特質。

PICTURE DIARY 2610TU2021

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期日前投票する。決めたら早々に。皆川末子さんの布絵展を見る。過去と現在と未来へ、布が糸で重ねられ、繋がる。古の美と未来への日本の美。

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PICTURE DIARY 2510MO2021

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何回も口に出し言いたくなる名前。「ウミトダバラ」、日韓ワールドカップ、トルコ代表の選手。「ゴメスマルチャンテ」、サイクルロードレースの選手。「ペドロロドリゲス」何の人だったか。

PICTURE DIARY 2410SU2021

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寒くなると黒のタートルを着る。無造作に脱ぎ捨て、そのまま着ることも多い。やおら被ると、後ろ前になる確率は高い。日常の他愛ないことのひとつ。

PICTURE DIARY 2310SA2021

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銀座へ。友人の西成田育男個展、シロタ画廊。令夫人、西成田洋子個展、コバヤシ画廊。同時期の開催。洋子さんの集積された立体は、這いつくばって立ち上がり、無言の詩を吟う。育男氏の抽象からは、永遠の心象風景、音楽ではない音楽が聴こえる。二人の世界感は、近くて遠く、遠くて近い。混沌の中に澄んだ歌を奏でる。

PICTURE DIARY 2210FR2021

pd20211022s

面倒臭いという言葉、何を面倒臭いと感じるかは人それぞれ。面倒臭いことを避け、淘汰しようとするのがこの世の成立ちかと思えば、面倒臭いを宝として過ごす。反面、素直に楽を選ぶ自分も居る。未来への葛藤。

PICTURE DIARY 2110TH2021

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人は、自分が良いと思うものを勧めたがる。あるいは、良いと思うものを一人占めしたいと思う。心の平穏と自由がなにより。

PICTURE DIARY 2010WE2021

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毎日、身体も心も氣分も異なる。天候も。同じ日はない。同じ時はない。毎日を同じように生きて行こうとするには無理がある。臨機応変。何が相応しいのか感じとる。

PICTURE DIARY 1910TU2021

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ご自愛ください。自分を愛する。自分を愛することが出来なければ、人を愛することも出来ないのだろうか。人を愛することが出来れば自分も愛せるだろうか。愛、それは考えの外にあるもの。人は言う、こんなに愛しているのになど。愛は想いや考えや言葉や感情ではない、笑みや暖かい涙を誘う、自然に、ありふれた景色のようなもの。

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PICTURE DIARY 1810MO2021

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間が合わない日。氣が合わない日。氣忙しい自分に原因がある。やりたい事があると、諸々をすっ飛ばして走る癖がある。今日はそれ。お陰で普通にやれば出来ることが出来ず、反省する馬耳東風の夜。

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味があるものが好きだ。食べ物の話ではなく表現全般で、と言いながら、幼い頃「美味いか?」と聞くと、「あじがある」と応えたと言って笑う父を思い出した。表現方法が早熟な子だったかも知れない。

PICTURE DIARY 1610SA2021

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太陽に金箔を貼る。太陽は金色。波に銀箔を貼る。波は銀色。

PICTURE DIARY 1510FR2021

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つくば市へ。通り過ぎたことはあるが、訪れるのは初めて。新しくて綺麗な印象の街。そう言えば筑波山を見忘れた。

PICTURE DIARY 1410TH2021

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デザインされた生活用品の安全性はもちろんのこと、アート作品の安全性について考える。表現の自由が、自然界や人の健康を阻害してはならない。絵具には毒性を持つものもある。自然界に猛毒を有するものは多いが、それぞれに生きるための意味がある。人の作り出した人工的な毒物は、独善的なものがほとんどだ。心身共に美に充ちた暮らしを求める。

PICTURE DIARY 1310WE2021

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ひたちなかテクノセンター、いばらきデザインセレクション2次選考会。朝から。非常に質の高いものが揃う。時世を反映したものも多い。ただ、傑出したものは無い。驚きが無い。デザインが平均化している。茨城のみならずのこと。

PICTURE DIARY 1210TU2021

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霧のように雨が降る。深い霧の中では、前後も左右も上も下も分からなくなるものだ。

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PICTURE DIARY 1110MO2021

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エディット・ピアフとジャン・コクトーの命日。3人が亡くなったのは昨日の波山と同じ1963年のことだった。まさにその日、9歳の僕は扁桃炎で高熱を出し、学校を休み、布団を敷いたテレビのある居間で、連日放映されたコクトー追悼の映画特集を何も知らずに視た。熱にうなされて夢と現実の境界を往き来した。

NEWS – CLASSICS THE SMALL LUXURY

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CLASSICS THE SMALL LUXURY のためにデザインしたハンカチーフキャンペーンは終了いたしました。ありがとうございます。お取り扱いと販売は続きます。コメント記事がC.S.L.のサイトにアップされています。m*

https://classics-the-small-luxury.com/blogs/featured-article/20211015?fbclid=IwAR22CcDT-MK8L2Vfbe31IaQQpj8nLGZO-aT1VGtWfCxqH4ITrKD69lcGZAU

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板谷波山の命日。陶聖と称された故郷の陶芸家。お孫さんですかと訊ねられることは多い。縁はあるが、血がつながってはいない。祖父母の代には往き来があり、晩年は文化勲章を授与されて世に認められたが、それまでの道程は苦労が多かった。ご先祖さまに安心していただけるよう精進精進。

PICTURE DIARY 0910SA2021

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モップで駐車場のタイルを磨く。いい運動。

PICTURE DIARY 0810FR2021

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Billboard Tokyo、dip in the pool ライブ。1日2回公演の1回目昼公演。バンドスタイルでは5年振り。アンコールでステージ背後のカーテンが開くと、明るい午後の街。綺麗だった。

PICTURE DIARY 0710TH2021

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心の揺らぎは細やかに、予測もつかないもの。氣温が下がり、涼しく秋らしく、寂しいような、凌ぎやすさに安らぐような。流れに浮かぶ小舟に遊び、吹く風まかせにただ漂うように。

DESIGN NEWS-dip in the pool/8rednoW

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CD ALBUM
Artist : dip in the pool
Title : 8rednoW
Art Direction & Art Works : Mic*Itaya
Graphic Design : Ayako Sakai, Mic*Itaya Design
Client : PLANCHA, grandisc
Date : 20th Dec.2021

PICTURE DIARY 0610WE2021

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丸の内、明治安田生命ビル内で会議。歴史の重みと趣のある建物は、それだけで人を豊かな氣持ちにする。終了後、東京会館でお茶。六本木ヒルズのCLASSICS THE SMALL LUXURYでデザインした新作ハンカチーフを見る。心がこもり、綺麗にディスプレイされている。幸せ。”シャンパーニュ”などの旧作も幾つか展示販売され、尋ねると版を重ねているそうな。嬉し。

PICTURE DIARY 0510TU2021

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今日のテーマはキビキビ。外出の機会も必要最小限以下になり、まだまだアトリエに籠る日々。日常生活にメリハリも少なく、そもそも縦方向に身体が大きい分、動きが緩やかなので、倍速を意識して、早送りではなく。

CURONECOMIC 224

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PICTURE DIARY 0410MO2021

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仕事のアーカイブを整えていると、アメリカのD社との仕事が出て来た。D社との契約は、匿名とし、その内容をプロファイルなどを含め、公表してはならないという項目がある。ここに記すのもすでに契約違反かも知れない。今見ても面白いので、D社の何らかのコンテンツで、再発表出来ないかと思う。

PICTURE DIARY 0310SU2021

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芭蕉の栗の句のひとつ。
夜ル窃ニ虫は月下の栗を穿つ
冴え渡る月の光の下、人知れず静かに、虫が栗の実を食べている。好きな句。

PICTURE DIARY 0210SA2021

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“ありがとう”では蟻が10匹出て来るし、”お陰さま”では日陰に蜥蜴が出て来る。言葉でイメージする当たり前に変な連想や情景は、なぜか毎回同じで変わらないものだ。