PICTURE DIARY 0502SA2022
何ということもない日々の流れの中の、時間の岸辺に咲く花がある。描けるか。
何ということもない日々の流れの中の、時間の岸辺に咲く花がある。描けるか。
好いものに接すると、身体の芯から暖まる。
立春を前に。ここから始まりと体内時計。宇宙時計があるとしたなら、どのような時計だろうか。
明日は間が無いので、一日早いが豆まきをする。鬼もびっくり。
社会に流通する製品の全てを安全無害な物にすることは難しいが、安全無害な物に近付けることは出来る。少しずつでも絶え間のない努力。漫然と歩みを進める訳には行かない。
星のアトリエの庭のまだ小さな南天、紅い実が全て綺麗さっぱり無くなっている。蕾の膨らみ始めた梅の木に、とても良い声で歌うように鳴く番の鶯がいる。確かに喉に良いようだ。
もうすぐ旧暦の正月。有史以来続く世界のスタンダード化。何かしらの理由で、全ての統一を図ろうと急激に変化する昨今。個人的には、人それぞれの価値観や、地域、国々の国民性、歴史的個性を大切に尊重したい。
しりさんの主催する、さるハゲロックフェス2022新宿ロフト。OBANDOS出演、無観客配信ライブ。朝倉くん即興で歌う。吟遊詩人の誕生に立ち合ったとは安齋肇の弁。
精一杯生きている。会う人の、マスク越しの眼差しから感じる真摯な輝き。くすぐったく切ない。
エマニュエル・パユのフルートの音色。あまりにも自然で研鑽を感じさせない。なぜここに居て奏でるのか、初めてフルート出会った時に思い出し、氣付き、そして今があるのだろう。
80’年代、カセットマガジンTRAを一緒に制作出版した故式田氏の兄上が館長を務めるギャラリー、ARTCOMPLEX CENTRE OF TOKYO。今年開館15周年を迎える。記念展のひとつとして旧友二人と、五月下旬から三人展を開催する予定。とても楽しみだ。
世界、この国、この街、道行く人々、全ては現在進行形。歩きながら感じたこと。
アシスタントAのヘアスタイル、自身で刈るのだが、側面も後もいつもより短く刈り上げていて好い。例えれば、バウ・ワウ・ワウのアナベラのようだ。昔馴染みのスタイルを身近で見た。
表現について、音楽でも絵画でも言葉を用いて語るものではない。楽器や筆に語らせるものでもなく、ただそこに在る、物言わぬ佇まいこそ無上。
アトリエの片付けをしようと思いながら、保存していた銀杏を煎ったり、昼寝をしたり、靴下を畳んだり、雑事をするうちに日暮れる。
紀尾井町サロンホールへ。久し振りにGuardian Museに会う。健在。星のアトリエ、暖房用灯油入れる。大寒。暖める。
いばらきデザインセレクション表彰式中止となる。昼、水戸の”にのまえ”で蕎麦。高齢になり畑に出ることが叶わなくなった蕎麦農家の願いで、ご主人とご内儀は、蕎麦の畑を預り丹精していると聞く。朝霧のたつ丑寅の方向。美味しい蕎麦を供するため、手を掛けて守り、育てる。伝統工芸同様、今が転機。後継の育成。蕎麦美味。
つくば、関彰商事本社でのインスタレーション「エスキャットの夢」、好評を得、会期が延長されることになるようだ。いつまでか、エスキャットからの便りを待とう。
祖母、伯母の遺した茶道の炭がある。茶の道に寄り道しようかと思うほど。寄り道などと言えば、祖母はまだしも、伯母はそのような生半可は許さないだろうな。
箔の反射は見る者を異次元の世界へ誘う。特に自然な薄明かりのもとで。
地球は生きている。宇宙の生命体のかたちのひとつ。そして宇宙も生きている。
しばらく絵を忘れることにする。描くことから離れると違うものが見える。見えないものを見ようとしても、何も見えない。忘れると、思い出すものがある。
家とアトリエなど、たくさんの鍵を持っている。どれがどこの、何の鍵なのか分からなくなり、困ることがある。それにしても、鍵の存在や、鍵穴の存在が好きだ。
濡れたブルーシートを広げ乾かす。広げると何か描きたくなる。柔道選手が街中などで、人の形の看板などに出会うと、投げ飛ばそうとする、という話を聞いた。無条件な条件反射。
“エスキャットの夢”会期延長のお知らせ
つくば市、関彰商事つくば本社1階ロビーのインスタレーションは、ご好評をいただき2月27日日曜日まで会期延長となりました。ありがとうございます。ロビー内でご覧いただける時間は就業時間の平日朝9時から夕方5時。点灯時間は夕方4時30分から夜9時までです。土曜日、日曜日、祝祭日、および平日の時間外は、外からの観覧のみとなりますことをご了承ください。感染症に対してさらなる注意が必要ななか、皆さまの毎日が健やかでありますようにお祈りいたします。m*
お問合せは/029-850-5510/関彰商事つくば本社/までお願いいたします。
会期:2021年12月3日ー2022年2月27日
場所:〒305-0051 茨城県つくば市二の宮1-23-6
関彰商事本社1階ショウルーム
URL:https://www.facebook.com/ScatsDream
明るいことを考え、想像する。太陽や暗闇の灯火、一家の団らんが思い浮かぶ。やはり素直、単純が好い。
雨。雨。雨。静かに過ごす。
初詣。星除けの祈祷。デヴィッド・ボウイ命日。だるま市。イギー・ポップ。
ことさらのんびりと過ごす。
世界堂、伊勢丹、追分だんご。用を定めて速やかに廻る買い物の午後。脇目も振らず。
七草粥。無病息災。青馬節会。邪気払い。
昼頃から宵の口まで雪が降る。雪が景色を変えて、馴染みの姿が思わぬ表情を見せる。潜んでいた、本質かと思えるような雪の造形。
日記を見返すと、ああ、今はこんな時期かと思う。目覚めた何かが、文字や言葉にならないパントマイムを演じている。
魂から現れ出たものには嘘が無い。人がどう感じどう評価してもよい。認める、認めないなどではない。美味しい饅頭は、ただただ美味い。
人は何でも数字で表し、安心したり納得したり、不安になったり疑問を持ったりするものだが、数字は作ることが出来ることを忘れずに。
だし汁について今更ながら思うこと。海、土、空、自然の恵みがもたらす妙味。日本の料理と食の根底にある¨いただきます¨の心、同様に自然界に¨おじゃまします¨の心。大切に。
穏やかな元日を迎える。何事もつつがなく、重ね重ね平和な日々でありますようにと願う。
掃き清める。程好く枯葉を取る。ルビンシュタインのピアノを聴きたいと思う。若い頃のひととき、好んでパリの酒場で演奏していたことのあるその音色は、時として、グラスの当たる音や、人々の喧騒を掻い潜りすり抜けるような、闊達洒脱で上品な氣風を感じる。
仕事納め。一日早い年越し蕎麦。デコもボコも、喜びも悲しみもあった今年、今はただ感謝と祈りあるのみ。
自分のしてきた仕事の全てを、人に任せることは出来ない。どのように分担し、どこを任せるか。大切。
正月飾り、門松、鏡餅など新年を迎える準備。清々しい道を行く。
風流。素直に正直に。
寒波。日本海側を中心に大雪。太平洋側は晴れる冬型の氣圧配置だが、冷え込みは厳しい。ストーブの炎が灯台のように。
ヘアカットしながら世間話。そんな時間が好きだ。そんな話が楽しい。また髪が伸びたらすぐ来ようと思うが、年に1~2回の訪問になるのは無精者の証し。返上はしない。