PICTURE DIARY 2103MO2022
春分。この日が好きだ。昼と夜とを等しく分ける宇宙の理。一瞬でも天地平等を感じる心と身体は天体。
春分。この日が好きだ。昼と夜とを等しく分ける宇宙の理。一瞬でも天地平等を感じる心と身体は天体。
子供の頃から好んで絵を描いたのは、言葉で説明するのが苦手だったから。または、単に言葉を操るよりも絵を描くのが得意だったから。今でも言葉で何かを説明することを、間怠いと感じることがある。そんな時、何を言おうとしているのか分からなくなる。あるいは自分の発している言葉の意味が分からなくなる。
昨日から雨模様。天からの氣を充分に受け入れて過ごす。
疫病、戦争、災害。天災を防ぐのは難しいが被害を小さくすることは出来る。戦争は起こさないように出来る。疫病もいずれ根絶出来るだろう。愛のある備えが大切。
昨夜は大きな地震があった。被害が小さいことを、そして人々の心に痛みや傷が残らないように祈ります。
提灯の打ち合わせをしていて脱線。幼馴染の社長、隆ちゃんと一緒に通った小学校の校歌を歌い、よく覚えているなあ、と感心しきり。それならと一緒に通った幼稚園の園歌を歌うと、俺は覚えていないと、びっくりされ呆れられた。
楽しいことに集中して夢中になると、時間の経つのを忘れてしまう。忘れるための時間は貴重だ。
春の散歩道を歩いていると、いきなりせっかちな夏に出会う。無理もない。夏の野郎は、もとより空氣を読まない奴だ。ぐずぐずしている冬にも困る。
なにやらかにやらするうちに、あれ?と夜中になる感じ。
この数週間、頭の中でぼんやりと遊ばせていた考えをスケッチする。こんなものと思う反面、こうも出来る、という道も見える。取りとめない。明日明後日でまとめ、遊びに区切りを付ける、ずっと遊べるように。
いつものように、目の前のことを精一杯やる。今日のうちに終える、明日につながるように。
長い間ドラムを叩いていない。体や頭の中で鳴っているリズムとサウンドがある。そろそろ外に出したい。
自由は尊く脆く危ういものだ。人の手からあっという間に離れて行こうとする。残るものはただ謳歌した時代の請求書と、沈黙の捨て台詞だけ。そんな世界でよいはずがない。平和を願う。
紀尾井町サロンホールに、2枚のGuadian Museを飾る。音楽の女神が見守り護るステージで、日々美しい調が奏でられるだろう。空気を震わせ揺らし、心を柔らかくする。
人は自然界の恩恵で生きる。自然界に対し人は何をもたらしているか。人と人が争いを起こしている場合ではない。
亡き友に、感謝と祈りを捧ぐ。もうすぐ一年が経つ。一緒にする予定だった仕事は、ゆっくりと、ゆっくりと、時の流れを思い出すように進んでいる。
足湯をすると体温が上り発汗する。冬の間に蓄積した毒素を、汗と共に流す。身体の仕組みも変わる季節の変わり目。
鼎談取材。伝統工芸と未来について話す。温故知新。古きを訪ねて新しきを知る。訪ねかたと知りかた、そして知ったことの活かしかた。自然と人の有り様と未来。
雛祭。板谷波山生誕百五十年。会社の設立記念日。三十四周年になる。耳の日。馬耳東風になりがちなので、努めて人の言うことをよく聞いて。
先ず題材をイメージするのが始まり。次にイマジネーションを発揮し、メモやスケッチをする。素材が出揃ったらパズルの組み立てに入る。醸し出す言葉をヒントに吟うように。
昨夜は夜更かしをして、起床がゆっくりになる。いつも早くに目覚め、運動と朝食を催促する猫たちも、氣を遣っているのか、遠慮がちに物音もたてず大人しい。春眠の様子だ。
つくば、関彰商事でのインスタレーション”エスキャットの夢”は好評をいただき、明日3月1日から”エスキャットの夢・春”として、部分的に彩りも春らしい内容に替え、再度4月28日まで延長することとなった。設営しながら、皆笑顔になる。
梅の香が漂い、微かな風も温み、春の氣配に疑いはない。和菓子と茶が似合う日曜日を喜ぶ。
植木鉢の土、乾くのが早い。水をたっぷりと。星のアトリエ、紅梅、白梅が開花する。今春は同じ日に示し合わせたように。
短氣は弱氣のことか。氣長に強氣で行く。今日の印象。
今日の青空、あまりに青くて驚いた。こんな青があるのかと。思わず色見本帖のカラーチップを見て探そうかと思うほど。瞳の奥に仕舞う。
絵やデザインについて、元来師匠の居ない身としては、尊敬、敬愛する人々の全ては師と心得る。
2が並ぶ日。何かしらに特別な意味を持たせるのが好きで得意な国民性。遺伝子の意志を感じる。
言葉遣いは難しい。ああ言えばこうという弾みある会話は苦手で、どうしてもゆっくりになる。自分が何を言おうとしているか、返事しようとするうちに、話題など忘れてしまう。自分の世界の迷路から出る言葉は独り言のようになる。会話は難しい。間のない会話は楽しいが反省がある。
昨夜の夢はリアルで面白かった。幾つかの実現可能なアイデアがある夢の物語。夢の中にも住んでいるのだな、という実感のある夢。
最近食の好みや量、食事の時間など、身体の要求が次の段階に入り始めたと感じる。色々な場面で、一定の調子や安定を求めがちだが、いつでも変化は当然で必然だ。柔らかい心と身体を持つ。
感じていたことの意味を知る。子供の頃から学校での勉強は好きになれなかった。絵やデザインが得意で美大に進み、充実した。学校の勉強が楽しくないのはおかしい。学ぶことが楽しく、夢中になれないというのは不自然だと思う。勉強に馴染めないようになる教育の仕組みがあるのかな。
色々な処で変化の風が吹く。炎は風では消えず、穏やかで豊かな、暖かい火種として携えることが望み。平和を願う。
何処にも偏らない歴史を知りたいと思うのだが。
陶芸に窯変という現象があるが、自分の描く絵に起こらないかと妄想する。思う通りにならないものが、思わぬ状態と効果を生む楽しさ面白さ驚き。熱の性質と量による。
昨夜の雪の残る朝。遠目に筑波が白く、薄絹をまとうように輝いている。
外への旅が出来難い分、内への旅に出る。果てしない。
ベストを尽くし競技するウインタースポーツの素晴しさ。送られて来る映像は、選手たちの日々の輝きのほんの一部。大部分は雪面と氷面の下に。
未来への光。建国記念の日に点す。
心が細くなりがちな日々が続き、皆それぞれ結び合い、繋がり合いながら生きている。疲れたら少し楽にして、ゆっくりと深呼吸する。通り過ぎるものは足早に、留まるものはふんわりと優しい。
明日は大雪になるかも知れないという。星のアトリエ玄関、出入口辺り、通路の滑りやすそうな箇所を除雪準備する。
陽に当たると、元氣が出る。
父もすぐ下の叔父も、同じ大学で中国の古典を勉強し研究した。平安時代の歌、そもそもの国の有り様など、この国の文化の成り立ちを知りたいと思うこの頃。亡き人々の想いを少しずつ手繰る。
必要なものは全て揃っている。心を楽にして相応しい機会を待つ。目に映っていても、見えないものは見えない。見えなくてもよい。そこにあるだけでよい。