PICTURE DIARY 0601FR2023
きちんと測ってきちんと作ることが大切な場合。あるいは目安や目分量、おおよそといった勘が頼りな場合。どちらも面白い。前者は意匠的であり、後者は芸術的である。その間を自在に往き来する楽しさ。今日はきちんとの作業に、おおよそを混ぜ過ぎて歪んだ物が出来た。それもまた好し。
きちんと測ってきちんと作ることが大切な場合。あるいは目安や目分量、おおよそといった勘が頼りな場合。どちらも面白い。前者は意匠的であり、後者は芸術的である。その間を自在に往き来する楽しさ。今日はきちんとの作業に、おおよそを混ぜ過ぎて歪んだ物が出来た。それもまた好し。
新しい。新しい物事に出会うと、脳の回路が今までとは違った働きをする。それが氣持ち良ければ喜びになり、さほどでもとなれば距離をとる。喜びは膨らもうとする。極端な場合は爆発。喜びや楽しみは脳に必要なこと。
新年は二日からゆるりと動き始めて、暖氣運転のように、今日はやや本格的な仕事初め。絵描きの正月、さらりと描初め。
正月元旦からの三日間。とても充実した。空っぽに充ちた、意識の浮遊する時間の流れ。吉祥の霞のような美しい濁り酒をひとくち。下戸は主に目出いただく。
初夢は昼起きている時に見る。てんとてんとてんとてん。かみとかみとかみとかみ。重ね言葉。点と転と天と展。神と紙と上と加美。
初陽を浴び、手水の水を代える。小さな円い水の鏡に天が映る。
今年一年の感謝と、来る年への祈りと願いを携えてドライブ。車輪は回る。
大阪では7年振りとなる展覧会のご案内をいたします。
どんなに大きなモノでも、小さなモノが集まって出来ています。
テントテントテンテン。
テンはヒト、モノ、コト、トキ、など、
テンとテンを結ぶ線、線が織りなす面や立体、時空間を構成します。
あなたがテンとテンを結べば、新しいモノやコトはいつでも、お望みのトキから始まります。
美と美を分かち合うヒトとヒトとのつながりが、
この世界と未来を楽しいコトで満し、明るくします。
テンとテンを作品で結ぶキュートなテンテンです。
新年のスタートがラブやハッピーやピース、
そして笑顔のテンで結ばれますように願っています。 m*
ミック・イタヤ個展
ラブリーピーセズ大阪-テントテントテンテン期間:2023.1.20 fri. — 2.5 sun.
時間:13:00-19:00 月曜定休 ※1.29 (日)のみ16:30でクローズします。
作家在廊予定日: 1.28 (土)
場所:chignitta/大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル1F奥
お問合せ:hello@chignitta.com
https://chignitta.com
蒲鉾を求めようとするが、純国産品は極めて希少だ。おおよその物がそうであるように。おでん種などの練物好きとしては、やはり日本産のすり身が良い。自家製蒲鉾も視野に入れるか思案の晦日。
大掃除を始めようとするが、小掃除プラス小掃除イコール大掃除という様相。くるくるしているうちに日暮れる。無心の掃除は頭の大掃除でもある。
年も押し詰まり、門松やお供えやら、地味に忙しい。猫たち手伝わず。牡猫ナイスは奥になつき、牝猫アリスは僕になついている。アリスはナイスのテリトリーに入る時に必ず、入ってもいいかどうかキスをして挨拶する。同様に、奥とナイスは同格なので奥が居れば、アリスは同じように奥にキスの挨拶をする。さてそこで、アリスもナイスも、そういう意味では僕にキスをしない。改めて一番下の位に居ることを痛感した午後。王であり家来である。
関彰商事つくば本社で冬のオブジェ、”太陽テーブル”設営。すずも提灯の”古代蕾”八張と一体化して”冬の太陽”となる。古の蕾が太陽に開花し世界を明るくする。
大型作品の製作を夢見るものだが、愛すべきは、手元を明るくする小品である。
クリスマスの日曜日、銀座で焼鳥。焼鳥屋にこんなに客が多いとは、店の女将も驚いていた。今までクリスマスに、おまけに日曜の夜に、人は減っても並んで列を作るようなことは有り得なかったと言う。同じことを考える客にビックリ。
野良が星のアトリエの手水に水を飲みに来る。新鮮な水に代えると必ずと言っていい。生き物にとり水は大切だ。しかし、こやつの風体はチェシャ猫そのものではないか。ここもまたワンダーランド。
落葉を掃き手水に水を張る。燃料店に連絡し、室外タンクに灯油を入れてヒーターを稼働させる。これで少しは寒さを凌げる。氣温では星のアトリエは冷える。
年も押し詰まって来ると、今年を省みて、どれ程人に助けられながら生きているのかと思う。
百年前、いや、十年前と今の情報量を比較したら一体どれ程なのだろう。例えばヒット曲が歌われYouTubeで再生され、SNS。情報の数だけ天使が足りているかな。天使はそもそもデジタルに対応しているか。もちろん色んな天使が居る。
やはり、サティのジムノペディが好きだ。ドビュッシーのオーケストラ編曲版も佳い。
昔も今もこれからも、自分自身の中で心惹かれるものが有るとすれば、表現のスピードと永遠性だ。そして、そこには優雅や優美が備わる。
何だか歯切れの悪い感じの一日。パン!と竹を割ったような運びが好みだが。
特に寒い季節になると脚湯をするのだか、冷えた脚が痺れるように温かくなり、身体の芯から解れて心地好い。何しろ冷えが良くないのは当然だが、じっとしていることの多い仕事なので、冬になると出来るだけ毎日温めるようにする。
描きたいものが上手く描けず。たまにある。そんな時は、迷わず違うものを描く。勉強し直して再び描く時には、なぜ描けなかったのか不思議に感じる。
展覧会に来てくださる遠来のお客様方は、口を揃えて、ホテルの宿泊費の高騰と予約が取れないことに閉口している。氣楽に過ごすのは難しい世界。
一日髭をあたらず不精髭。胡麻塩のように、白いものが目立つようになった。霜柱のようだ。
夜来の雨が昼には上がり、濡れた舗道を輝かせる午後の陽射し。白いスニーカーを履いて、思い思いのかたちであちらこちらに散らばった、路上の鏡を踏まないように歩く。ギャラリーでは太陽天使の絵が静かに微笑んでいる。
何か思い付いたり思い出したことが、ちょっとした他の考えや動作の間に、さあっとどこかに運ばれて消え失せる。記憶の荒野に風が吹き、何か素晴らしい出来事の予兆があったことだけが風紋のように残され美しい。
午前中クリスマス茶会。点心の後、松田理奈さんのバイオリン演奏があり、茶を中心にした会の絶妙な調和を感じた。点心の席では、正客の漆芸家、辻さんと製作した盃を初めて使う。酒の喜びを得てより美しく、少しずつ漆器が育つという。松田さんの1717年製ストラディバリウスのように、盃が300年後に使われていることを夢見た。
ギャラリーつついへ。入れ替り立ち替り思わぬ方がいらっしゃる。喜び、楽しいひととき。
聖林公司、餅つき大会、代官山。途絶えていた例年の行事の有り難さが伝わって来る。日本橋某社社屋新築工事、瓦など出て、江戸時代の中村座跡地と分かる。蛎殻の層も見られ、度重なる大火後の地質改良の知恵と知る。市囲の歴史を想う。蛎殻町と命名の意味と関係があるものかないものか。
lovery pieces展は一昨日17日、楽日を迎えました。ギャラリーつついにご来廊の皆さま、ご来廊は叶わずともお氣にかけて下さった皆さまに、大きな感謝をしつつご報告いたします。ギャラリーのオーナーつついさんはオールドバカラのコレクターであり、ご母堂の代から成城でギャラリーつついを運営し、新天地、武蔵小山に移転して3年、コロナ禍でのスタートは大変だったでしょうが、得意な工芸品の展示などを通じて、更なる発展を祈念しています。皆さまありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 m*
ジョン・レノン命日、真珠湾。世界には素晴らしいものと、そうではないものがある。何につけても、それぞれ自身の感ずるままに。
サントリー美術館ミュージアムショップへ。店頭に並んだMIC*ITAYA MIRRORS手鏡を確認。担当者、店舗スタッフにご挨拶。しばらく休止していたMIRRORSを本格的に再開する足掛り。多謝。
明日の大雪を前に、本格的な冬の訪れを感じる一日。自然が告げるしるしに名を与える、古人の美に寄り添う日常を想う。
作業が続いたので、休養しながら立体作品の設計。進むにつれて虚像が実像を投影し始める。静かに心が躍り出し、新しい振り付けが浮かぶ。
人の言うことを鵜呑みにしてはならない。自分で考え熟慮咀嚼して判断する。人の言うことには、大いなる敬意を保ち栄養にする。さもないと、喉につかえたりして苦しい。
作品”右の女神”と”左の女神”。夢の世界へと誘い、現実の世界へと戻す。左右どちらの女神もその役を担う。天上からおりる、天上へとのぼる。眠り、自由な魂の旅を案内する。
lovery pieces展搬入設営。ギャラリーつついが作品と伴に、暫し仮の住まいとなる。
lovery pieces展、残すところ4日となりました。ぜひキュートな作品の数々をご覧ください。14日水曜日は休廊、17日土曜楽日は16時閉廊となります。
ミック・イタヤ個展“lovery pieces“
2022年12月3日土曜日-12月17日土曜日/7日,14日休廊
11:00-18:00/最終日16:00閉廊
ギャラリーつつい
ミック・イタヤ在廊予定
13.Tu.16:00-18:00
16.Fr.13:00-17:00
17.Sa.13:00-16:00
*予定が変更になる場合があります
152-0002 東京都目黒区目黒本町5-11-20
Tel.03-5725-1208
https://tsutsuigallery.com/
便利になるということは、時間が経つのが速くなるということ。
ベストドレッサー賞表彰式。メイガスさんがイリュージョニストとしては初の受賞。おめでとう。昨年は隣同士の席で一緒に表彰式を見ていた。今年はなんと壇上に。
アイデアの手懸りを掴むと速い。あっという間に引き寄せ組立つ。まるで春一番のような生暖かい風の吹く日に棚引く狼煙。。
今日はアイデアが出ないな。出ない時は出ないので他のことをする。出ないことを忘れた頃、こんちは!と言いながら急に扉を叩くものがある。アイデアがやって来た。出そうとするから出ない。不意に訪れるものか。
WAVE展搬出。参加作家たちの今を感じることの出来る、興味深い展覧会だった。作品発表の機会を設けていただいたことに感謝。
依頼のあった立体作品のスケッチをしながら、つい居眠りする。組んだ腕の上にアリスがそっと乗って来る。眠りの世界で行く先は別々だが、お互い一緒に居れば暖かい。