STARPID-25-ARROW
大好きな人の笑顔のようにハートを射抜く。
大好きな人の笑顔のようにハートを射抜く。
太陽の光は 愛と希望の矢
スターピッドが生まれた星のアトリエでは、暗くなると灯火を灯します。みんなが、灯火を目印に冷たくなった心や体を温めにやってきます。スターピッドには灯火に灯をいれる役目もあります。
金色の太陽が容赦無く照りつける 波打つ青麦を黄金色にして 娘たちの剥き出しの肌を小麦色に焼く 水着の下の白と太陽を遮る雲の白 人が溶けだすような汗の玉 レモン水の入ったグラスの滴が作る円い水溜まり 太陽が恵む数限りない出 […]
ぼくたちは知っている 宇宙に仲間がいることを ぼくたちが 海をいつまでもぼんやりと眺めるのは ぼくたちが 森や山の緑に心安らぐのは ぼくたちが 星空を見上げて溜息するのは ぼくたちが そこにいたことがあり そこから来たこ […]
宇宙の大平原には たくさんの野生の星が 飛び回っていて 捕まえるのは難しい たとえ捕まえたとしても 星を自由に操るのは かなりの度胸と腕前が要る 宇宙の荒星乗りたちは 野星にまたがって その時間を競い合う 振り落とされる […]
クリスマスの夜は もみの木と踊る 何の飾りもなく 音楽があるわけでもなく 夜空の星と 細い三日月と 誰かが見るわけでもなく ただ静かに 喜びを踊る
星を おもちゃにしては いけないよ
天気のよい日にへいの上を散歩していると 向こうから歩いて来るねこに出会う たいていは「こんにちは、ごきげんよう」 などとあいさつしてなんとかすれ違うけど ときどきひなたぼっこをしていたのか ぐっすりと眠ってしまったねこに […]
星の国では 恋をする人を ハートの光に射られた人 と表現する おおらかな恋人たちは たいていの場合 太陽の光の下で 出会うものだから また 星の光に射られた人を 夢や希望を持つ人として 人々は尊敬し 大事にする
夜のかたちと色をした 天駆けるセンソウニコが 大切な嬉しい伝言を まっしぐらに運んで行く 誰かの夢の中に向かって
秋が深まり 夜空が高く遠く 空気が冴える頃になると 夏のはじめにも増して シューティングスターばかりか 星座からも星が落ちたり 星がどこかへ出かけて行ってしまったり 星恋しいと言うのか はしゃぎすぎと言うのか そんな星々 […]
家で一緒に暮らす 犬や猫や小鳥 庭や窓辺の花や木に来る 野鳥や蝶々 街を主人と散歩する犬 道を横切る野良猫 電線の雀 公園の鳩 人々を和ませる 可愛い生き物たち 美しき仲間 みんなは人々から なにを感じているかしら
贈り主の無いプレゼント 届け先の無いプレゼント 配達人の無いプレゼント 問合せの無いプレゼント 完全迷子のプレゼント 迷子にプレゼント
みんなハートを持っている ちいさい おおきい あたたかい ハートの星 ハートの海 ハートの空 ハートを無くした人々は こっそりさがしにでかける ハートの街 ハートの川 ハートの森 ハートさがしガイドブックの ハートの白地 […]
星が近づいてきて誘う 夜空のダンスはいかが だけどダンスは踊れない 踊る心をつかめない 足を踏むに違いない 恥をかくに決まってる 星に誘われてみて始め 月光のスポット浴びて やがてステップ踏み鳴らす 踊る心に身をまかす […]
このあいだ知り合ったねこは ボールゲームが大好きで 丸いものが転がるのを見ると どうにもがまんできない 紙を丸めて投げると 打ち返してくる ベースボールかフットボールか スポーツ選手になりたいの とたずねると ルールや決 […]
夏の空 入道雲が立ち上がり 稲妻光らせ 雷鳴響かせ 大雨降らせ 突風吹かせ ゴロゴロ ドドーン バリバリバリ 木葉踊らせ 生物黙らせ 大人走らせ 子供泣かせ ガラガラ ズシーン ズドドドド 入道雲が立ち回る たったひとり […]
美しい女優を相手にして 舞台上のスターが 台詞を忘れてしまいました スターは困りましたが すぐにすらすらと 言葉が出てきました それは 役者としての スターの台詞ではなくて 一人の 人間としての言葉でしたので 相手役の女 […]
いちばん星をさがして ゆうぐれ丘にすわっていたら いつのまにか日がくれて 空いちめんに星がまたたいた 一羽の鳥が飛んできて これがいちばん星だと おしえてくれた 鳥はいちばん明るい いちばん星をたよりに くらい夜空をたび […]
ラッパを吹くと 星の音がする ラッパを吹くと 星の言葉が聞こえる 太陽に向かって ラッパを吹くと 太陽の声が聞こえる 太陽の歌が聞こえる そして みんな踊りはじめる
ねこと散歩する ねこの散歩は壁づたい 生け垣のすきまから 柿の木にのぼり へいのうえから屋根のうえ 出窓におりて花壇まで 大冒険の障害物競走 競走のつもりではないけれど ねこの散歩となると ついていくのがさあ大変 ついて […]
太陽と花 雲の上はいつも晴れ 太陽の光は雲を通りぬけて雨つぶになる 雨つぶは土にしみわたり 植物はそれを吸い上げて花を咲かす 花や葉は空に向かってのびてゆく もらったものをみなかえすために
スイッチオン 花にスイッチあるかな 虫にスイッチあるかな 星にスイッチあるかな 人にスイッチあるかな
七夕 7月7日の夜 天の川の両岸にいる 織姫と彦星とが 年に一度のデートをします 二人のラブレターをはこぶのは ぼくの役割なんです 二人は会うと だまったまま星の流れるのを見ている そのお顔は輝いて ただ会うということの […]