‘PICTURE DIARY’

PICTURE DIARY 1608TH2018

盆の送り火。曇り。時折ほんの少し雨が降る。たまに視るテレビ、出ている人々の顔付きなどの変貌に驚くが、自分も変化していることは棚に上げておく。提灯の中にあの世とこの世をつなぐ灯が点る。

PICTURE DIARY 1508WE2018

スケッチ三昧。とは言え、3枚を集中的に描く、2種の全く方向の違う仕事のもの。他にも幾つかのスケッチが必要な仕事があるのだが、気持ちを整え集中して描きたい。スケッチを重ねて精度の上がる仕事と、出会い頭のスケッチそのものが完 […]

PICTURE DIARY 1408TU2018

時々あるちぐはぐな日。予定が予定のように運ばないのは、暑さのせいか、ぼんやりのせいか。予定のように運ばない理由は様々だが、予定外になるには意味がある。その意味を楽しみにしている。

PICTURE DIARY 1308MO2018

盆の迎え火。祖先の霊を祀る祭祀は、古代ギリシャやローマでも行われていたという。死者と生者の境目は何だろう。そこには何があるのだろう。

PICTURE DIARY 1208SA2018

この地球にとって、人類は如何なる役割を持った存在なのだろう。人類にとって地球の役割は明らか。母なる星、故郷。さっき横になりながらふと頭を過った。漠然と、あるいは、はっきりとリアリティを持ち感じたこと。人類は子供だ。

PICTURE DIARY 1108SA2018

街で過ごす時には白い長袖シャツ、パンツはコットン、主にブルーデニム。夏でも半袖シャツや半ズボンは着ないし穿かない。靴は黒のサイドコア、または気分に合わせてコンバースハイカットの白か黒。帽子は基本被らないが時と場合による。 […]

PICTURE DIARY 1008FR2018

夏空を見上げて雲のかたちを読む。自らは多くを語ろうとせず、ただ浮かび流れて行くだけなのだろうが、読み取れることや聞こえることがある。きららきらきらとした青い空、その空高く、今朝生まれた旭が上り、山の向こうに還って行く。ま […]

PICTURE DIARY 0908TH2018

長崎に投下された原子爆弾で亡くなった方々に黙祷を捧げる。クリスマスの絵を描く。宗教と祭祀。夕方散歩する。この時間でこれならとても昼間の散歩は無理。夏の間は予定の仕事の半分が出来れば良い。綺麗に割り切る。

PICTURE DIARY 0808WE2018

台風13号が近付いて来る。前触れの雨風が、傘を持つ手に力を入れさせる。先日までの灼熱が、嘘のように鳴りをひそめて遠ざかる。また戻って来るのだろう、頭上の雲間で素知らぬ顔して一服する夏野郎が見える。台風一過のほとぼりが冷め […]

PICTURE DIARY 0708TU2018

立秋。そのせいかどうか久し振りに涼しい。また台風が近付いて来ている。どんよりと曇り、時折雨がぱらつく。昨日でツアーのように続いた幾つかの展覧会が一段落し、やっと少しホッとする。

PICTURE DIARY 0608MO2018

茨城クラフアート水戸展搬出。工芸士の皆が手際よく動いて気持ちが良い。2時間あまりで積込終了。多くの収穫を得、次に生かす。今すでに新しいステージの舞台裏に居る。一度素顔になり衣装と化粧を整え、ステップを上がり、次のステージ […]

PICTURE DIARY 0508SU2018

西ノ内和紙、コースターに絵を描くイベント。紙のことをまた少し知る。実際に手を動かし、接することで紙の正直が伝わって来る。楽日。

PICTURE DIARY 0408SA2018

橘 吉也さんのワークショップ盛況。小ぶりのぶらり提灯に名入れをするイベント。和紙に客が注文した名前などを書き、鈴木茂兵衛商店の提灯職人がその場で提灯に仕立てる。橘流の寄席文字を書く姿、その文字も素晴らしく、美しく、力感の […]

PICTURE DIARY 0308FR2018

日本の絹に、染料を使い手描きする。手描友禅染のイベントに混ぜていただいて参加。六尺ほどの生地に描いたが、気持ちの良い作業だ。改めて石山さんの工房を訪ね、思い切り描いてみたい。

PICTURE DIARY 0208TH2018

東京恵比寿ガーデンプレイス。フジオロックフェスティバル、赤塚不二夫没後10年を記念して。屋根はあるが炎天の盆踊りゾーンにOBANDOS出演する。オボンドス。メイン会場では矢野晶子さん、SWEET ROBOTS AGAIN […]

PICTURE DIARY 0108WE2018

昼食に出るが、少し遅い時間になったこともあり、出向いた蕎麦屋の暖簾をくぐろうとすると、釜の湯を抜いたところで沸くまで30分程の時間がかかると言われた。それではと、近くの店で鷄丼が旨そうだったので入り注文すると、あいにく鷄 […]

PICTURE DIARY 3107TU2018

茨城クラフアート水戸展初日。地元の水戸で、伝統工芸の新しいかたちがどのように評価や感想を得るのか、とても興味深いと感じているなか、見に来てくださった方々の幾人かと話をする機会が持てたことには大きな価値がある。何をどのよう […]

PICTURE DIARY 3007MO2018

ユニサスの角が折れたテーブルが1台あり、その修理と、7台のテーブル全てを塗り直してもらった。早いし上手い。専門家の仕事は見ていて清々しく、難がない。

PICTURE DIARY 2907SU2018

明日の搬入のために準備の一日。火曜日から、茨城クラフアート水戸展が始まる。楽しみだ。

PICTURE DIARY 2807SA2018

台風12号東から西へ逆走。今日は一日気怠く、野生動物のように過ごす。ねぐら、隠れ家の奥深く、空腹を感じないように静かに丸くなって眠る。時折激しく降る雨の音に耳を澄まして薄く眼を開ける。届いてまだ内容を見ていない雑誌を眺め […]

PICTURE DIARY 2707FR2018

少し暑さが遠退いた。大きな台風が近付いて来ている。青山でミーティング。ミーティングというものは、その場の環境も何もかも、全て含めてミーティングなのだと実感する。場のもたらす些細な状況など、あらゆることが示唆的である。自転 […]

PICTURE DIARY 2607TH2018

故郷へ。今日から祇園祭が始まる。毎年にわか雨や雷が祝福するように訪れるが、今年はどうだろう。遠い祭囃子が心地好く渡り、過去の人々の生活と時間のねぐらへと、ゆったりとゆっくりと遡る、笛や太鼓の音に全身を静かに傾ける。

PICTURE DIARY 2507WE2018

出張。学生たちに伝統工芸と世界の未来について話す。演説に自信は無いが、声と言葉で伝えたいことがある。上手でなくても心を込めて。

PICTURE DIARY 2107SA2018

ゆっくりとブランチ。午後いっぱい絵に集中。夕方買い物に出る。夜風は夜風だと思う分、ほんのり涼しい。彫刻のある夜の広場のベンチで「ダルマサンガコロンダ」をして遊ぶ子供たちを眺める。そんな遊びをする子供たちを見たのは何年振り […]

PICTURE DIARY 2407TU2018

OBANDOS、「さわやか革命」に出演。バンド、LOVE JONESの絵理子さん主催。宝物のような時間が動く。有近さん久し振り。有近さんのMOON RIVERからSPACE ODYSSEYへのメドレー、美しい表現捨て置け […]

PICTURE DIARY 2307MO2018

猛暑続く。熊谷で41.1度を記録。観測史上最高気温とニュースが伝える。ひとつひとつの動作に時間がかかる、あるいは、かける感覚。

PICTURE DIARY 2207SU2018

スケッチする。続けて何枚も何枚も。考えない。ひとつのことだけ、鳩が飛ぶ軌跡のことだけ。何が軌跡を生むのか考えるのは無駄ではない。ただ考えが答にたどり着くことはない。鳩は常にたどり着く。考えがあろうがなかろうが。そんな風に […]

PICTURE DIARY 2007FR2018

暑さの続くなか、涼を求めるようにN.の歌声を聴くSMELL BAR。H氏がALAIN MIKLIのエキセントリックなメガネを持参し、かけてみる。似合う!という声、近付きたくない!という声。扉がひとつ開いて、どちらにしても […]

PICTURE DIARY 1907TH2018

N.のポートレイト仕上げる。ことさら淡々と描く。ワックスペンシルを使いきり、夕方画材を仕入に出る。いしおかでおろし蕎麦。CDを何枚か。馴染みのある、今は見馴れぬ街を歩く。見知らぬ、そして2度とすれ違うことのないであろう人 […]

PICTURE DIARY 1807WE2018

午前中、星のアトリエ近くのポストに手紙を投函する。チリチリする暑さとまとわりつく湿気。たった3分もかからない距離だが、日中の外出はこれきり。淡々とN.の絵を描く一日、気が付くと陽が翳り、絵のための時間は終了。今日はN.の […]

PICTURE DIARY 1707TU2018

新宿へ。展覧展示のためのスペースを下見する。好印象。組立方次第。上手に間抜けることが肝心。色気や華といったチャーミングについて心掛ける。そう言えば、N.のレコードアルバムやCDアルバムが手元に無い。金曜日のMUMICに間 […]

PICTURE DIARY 1607MO2018

N.のポートレイトを描き進める。キャンバスに下描きをし始めたら、下描きに使用したグリースペンシルの線とタッチの行き場の無い感じが気に入る。このまま完成させようと思う。

PICTURE DIARY 1507SU2018

ほぼ半日、いくつかの手紙や葉書などを書く。星のアトリエの小さな庭を囲むコンクリート塀の補修工事。昨日型を外されて剥き出された新しいコンクリートが炎天の陽に晒されて白い。ささやかな身の回りの美のあれこれについて整える。何を […]

PICTURE DIARY 1407SA2018

日本橋三越美術サロン、高校時代の同級生、町田博文さんの個展。丁寧に描き込んで王道の作風。ヒカリエ8階ギャラリーでは茨城クラフアート展示台、ユニサステーブルを工作してくれたアーリークラフト、齋籐昭彦さんの展覧会。端正で細や […]

PICTURE DIARY 1307FR2018

余りに暑いとぼんやりして頭の働きが鈍る。暑さにやられながら、西日本の水害に心が痛む。悠長な考えかとは思うが、非常用仮設住宅のデザインを考えてみよう。アーティストやデザイナーが出来ることのひとつ。未来について予めの備えを見 […]

PICTURE DIARY 1207TH2018

塀の修理。隣の建物の取り壊しがようやく終了しようかという最終日、シャベルカーが星のアトリエの塀に親しげな挨拶をくれて、塀が気を損ね、ひびが入った。塀の修理を補強を兼ねて行うことになったが、苔むしたコンクリートの古い塀なの […]

PICTURE DIARY 1107WE2018

デザインの著作権について顧問弁護士の意見を聞く。自由にのびのびと仕事をして生きるのに必要なことを確かめる。

PICTURE DIARY 1007TU2018

故郷の街や村、田や畑に山や川、草花や木々、そして空に雲、虫や生き物を目に見える、触れることの出来る日用品のかたちで造り残す、使う、伝える。祖父や祖母、父、母、今はこの世に居ない人々の空気や佇まいを表し、携え、残す。

PICTURE DIARY 0907MO2018

水戸の文化デザイナー学院地下の喫茶店、60年代から変わらない雰囲気。フクロウのオブジェや置物などがコレクションされている。昔、このビルの7階にあったギャラリーの姉さんがマネージメントしている。静かな生き物のような椅子にふ […]

PICTURE DIARY 0807SU2018

体と心を休める。どのように過ごそうとも時は流れる。今するべきことに、黙って身も心も委ねる。風が運んで来るもの、風が運び去るもの、それぞれに丁寧に挨拶する。丁度良い、ということの何と素晴らしい。

PICTURE DIARY 0707SA2018

60年代と70年代の古い扇風機2台を掃除して使う。カバーなども外して綿埃を取り去る。60年代のものは今にも空へ飛び出しそうな流線型、70年代のものは木目を生かした家具調のデザイン。両方共に機能とは関係のない真面目な遊び心 […]

PICTURE DIARY 0607FR2018

西日本を中心に各地で大雨が降る。例年の1ヶ月分以上もの量が1日に集中する。川が水嵩を増して氾濫し、多くの被害が報道されている。雨、水、ありがたく、そして恐ろしい力を持つ。太陽、光、熱、風、全てありがたく、そして恐ろしい力 […]

PICTURE DIARY 0507TH2018

風が木の枝の間を勢い良く走り抜けながら楽しげに口笛を吹いている。口笛には歌がある。言葉があるはずだが聴こえる人にしか聴こえない。言葉は日本語や英語や、ましてやエスペラント語でもなく、無垢な生き物だけの持つ素朴で原始的な翻 […]

PICTURE DIARY 0407WE2018

エディターの若き友人とミーティング。近況のあれやこれやなどざっくばらんに話す。二周り違いの同じ午年の生まれで、エレガントな勢いを持つ男。その彼に言わせると、僕のイメージはトランシルバニアのドラキュラ伯爵なのだそうだ。ニン […]

PICTURE DIARY 0307TU2018

ギャラリーの若き友人が来てミーティング。大きな展覧会が通り過ぎ、彼も家族揃って見に来てくれた顛末や感想など、ざっくばらんに話す。話していて、展覧会はすでに過去の出来事なのだなとつくづく思う。この先の話題になると、ゆっくり […]

PICTURE DIARY 0207MO2018

星のアトリエ、玄関の蔓薔薇を上手く扉周りに導き、出入口を美しい景色にする計画。2階の小さなベランダの朝顔、上手く網に導き、日除け目隠しとして美しい窓辺にする計画。裏手洗濯室の外、オリーブか白樺の鉢を置いて上手く風を導き、 […]

PICTURE DIARY 0107SU2018

東高円寺U.F.O.CLUB、OBANDOSライブ。個人的には楽しく充実する。終演後すぐ、皆への挨拶もそこそこに辞す。

PICTURE DIARY 3006SA2018

休養日。昼寝して過ごす。

PICTURE DIARY 2906FR2018

朝からMUMIC第15回、K.K.のポートレイトを描く。今更ながら素晴らしい曲の数々に浸りながら。最初のソロアルバム、「それから先のことは…」のアルバムジャケットに印刷されたポラロイド写真をモチーフに描き進める。「これか […]

PICTURE DIARY 2806TH2018

茨城クラフアート展示の搬出。MO HOUSEの光畑さん、筑西市須藤市長と広報誌の取材。授乳服をプレゼントするキャンペーンに、シンボルとなる母と子の絵を描く。女性にとって住みやすい街作りについて話す。