‘PICTURE DIARY’

PICTURE DIARY 2505MO2020

美しさ、美とは。人や自然、物、行為、人それぞれ。感じる美に際限はない。生きる上で、魂や心の美しさ以上のものはない。愛情を込めて紡ぎ出されるものは全て美しい。

PICTURE DIARY 2405SU2020

サボテンの鉢替えをする。鉢から出すと根がいっぱい。古い土を落とし手入れして移す。新しい大きな鉢でのびのびと見える。植物の世話をすると何故だか氣が落ち付く。地球と共に生きている感覚。

PICTURE DIARY 2305SA2020

父は学徒動員で召集され、少尉としてマレー半島に配置された。大戦について多く語らなかったが、上官が不出来だと、兵士たちが憐れだと言ったのを覚えている。上官の命令は絶対で、突撃と号令がかかれば、小銃一丁ででも戦車に向かって突 […]

PICTURE DIARY 2205FR2020

サボテン鉢替えの準備をする。今が良い季節なので、素焼の一回り大きな鉢を用意。好天を狙い決行予定だが棘が立派で手強く、俄然氣合いが入る。

PICTURE DIARY 2105TH2020

井出靖のGRAND GALLERYで伊島薫と3人で対談する。写真は大御所、三浦憲治氏。80年代TRAの時代をテーマに、執筆中の井出靖自伝のために。一緒に仕事をした井出にとっても伊島、僕にとっても現在の礎になる重要な時期だ […]

PICTURE DIARY 2005WE2020

お宅とうちの土地はこの小路を挟んで全然違う、という立話の流れで、小路を挟んだ隣の表具師の大旦那に、古地図を見せてもらう。大正三年に区画整理した時のもので、小路を挟んで向こう側の表具屋は蓮田や養蚕地を整地し区画整理した新し […]

PICTURE DIARY 1905TU2020

地味に色々な事柄が動き出す今日。操ることも、操られることもない、自然な流れの日々。

PICTURE DIARY 1805MO2020

氣が付くと背中が丸く猫背になっている。意識して正すが基本的に猫背には違いない。猫好きで猫背というのはなんとなく納得だが、犬好きには猫背が似合わない感じがある。毎日色々なことが脳裡に浮かんでは消えるが、そのうちの些末な典型 […]

PICTURE DIARY 1705SU2020

数年前、合氣道の道場に通い、人の持つ力の神秘、秘密に触れた。合氣とは愛なり。敵そのものを無くする絶対的自己完成の道なり、とは合氣道の精神。

PICTURE DIARY 1605SA2020

渋谷のスクランブル交差点を車で通過。人は少なかった。思ったよりも多いという意見もあったが、今までの人の多さが異常に感じられる。バスも電車も高速道路も飛行機も満員以上の密度だったから。世界中で1年のうちの1ヶ月間を在宅月間 […]

PICTURE DIARY 1505FR2020

NEW MYTH、描き続けている「新しい神話」という作品シリーズがある。なかでもVENUSは、繰り返し同じ構図で描いてきたモチーフだが、また何枚か描こうと思う。今必要だと感じる。

PICTURE DIARY 1405TH2020

この数日、見る夢の質に量感がある。さらりと軽妙な展開も感覚も影を潜め、精緻なリアリズムで構築される。キャスティングは理解出来るとして、それにしても出て来る異様なセットや不思議な小道具類は、製作したり仕入れた記憶は無いのだ […]

PICTURE DIARY 1305WE2020

バルバラを聴きながら、マヌーとコクリコ夫妻との日々を想う。福生時代はふたりのハウスで、アレスキーやムスタキを聴きながら、果てしの無い夜を過ごしたものだ。音楽が奏でるものは、心の奥底にある言葉では表せない空氣と時間の流れの […]

PICTURE DIARY 1205TU2020

アシスタントA、約1ヶ月半振りにアトリエに来る。テレワークでは出来ない仕事をする。人が入れた茶を飲んだり菓子を食べたりも久し振りと屈託無く笑い合う。

PICTURE DIARY 1105MO2020

枇杷の季節になる。一日一つ、くるりと剥いて食べる。暑い一日。朝から氣怠さが漂い、やっとの思いで動く。枇杷がくるりと簡単に剥けるのが嬉しいほど。

PICTURE DIARY 1005SU2020

庭の緑がぐんぐんと伸びて驚かされる。熊谷守一画翁が、家から一歩も出ず、庭の草や花などを慈しみ描いたことなど想う。今はこの小さな庭が世界の全て。

PICTURE DIARY 0905SA2020

作品の保存状態を確認する。絵具や箔の剥落、カビの有無など。過去の作品には経年の美しさが生まれ出ている。

PICTURE DIARY 0805FR2020

夕方、生鮮食料品等の買い出しに。金曜、買物客多く素早く退散。

PICTURE DIARY 0705TH2020

字を識らず書き順も出鱈目で、別段書に親しむ訳でもないのだが、見て感じることは多い。世に素晴らしい書家が居り、無上の書がある。絵がいつか書の持つ妙味を携える日を想う。

PICTURE DIARY 0605WE2020

連休最終日。高速道路に渋滞は無く、駅や空港にも人がまばらとニュース。一日雨模様。夕方から夜にかけ雷、一時激しく降る。明日は今日より寒いと予報。籠城の日々。

PICTURE DIARY 0505TU2020

こどもの日。世界中の子供たち、そして子供だった大人たちの元氣と健康を祷り、鍾馗を描く。

PICTURE DIARY 0405MO2020

昨日、一昨日と暑くなり、夏日になる。昨夜は雨が降り、氣温は落ち着く。日中寒く感じる時間もあり着替える。天氣と仲好く。

PICTURE DIARY 0305SU2020

線を最少限にして抽象一歩手前。デジタル一歩手前のアナログ。黒と白一歩手前のグレーゾーン。夢と一歩手前の現実。毒一歩手前の薬。茫洋一歩手前の水平線。光一歩手前の闇。一歩手前が氣になる。

PICTURE DIARY 0205SA2020

絵は題材に自己を投影し反射し忘れるために記す。

PICTURE DIARY 0105FR2020

絵描きは絵描き、絵を描き絵を描く。

PICTURE DIARY 3004TH2020

氣付かないことがたくさんあったことに氣が付くこの頃。

PICTURE DIARY 2904WE2020

薔薇のつぼみが膨らむ。植木鉢の小さな苺の実が色付き垂れる。つつじが零れるように花盛りの小さな庭。

PICTURE DIARY 2804TU2020

鳩がいつもより高いところに止まり、安全確認に長い時間をかけている。暫くして塀の上を野良猫がのそりとやって来て、見上げると鳩に氣付く、と同時に鳩は飛び去り、一瞥をくれた野良は何事も無かったように歩み去る一幕。やはり鳩は猫が […]

PICTURE DIARY 2704MO2020

猫と数独は相反する。左脳を使う遊びと、猫の氣ままで氣まぐれで、直感に富んだ遊びは右脳の領分らしく相容れない。氣分転換に数独の本を開くと、早速アリスがやって来て集中不可。もしかしたら犬とならすらりと解けるかも知れない。犬の […]

PICTURE DIARY 2604SU2020

小さな庭の白梅の小さな梅の実を収穫する。今年、星のアトリエでは白梅が元氣良く、例年よりたくさん採れた。紅梅は休養の春。梅の実は黒糖漬けに。

PICTURE DIARY 2504SA2020

数独が面白い。確かに頭の違う部分を使う。調子に乗り、2つも3つも解こうとすると、頭が熱を帯びる。パンを焼く。オリーブオイルのパン、胡麻油のパン。粉、水、天然酵母、天然塩。本当に美味しい。全て飾らず単純が好い。

PICTURE DIARY 2404FR2020

せっせせっせと仕事をする。捕らえ難く、おぼろげな景色を磨くように。やがて磨いた景色に人が写り込み、反射し情景になる。光に包まれて、作品が何処かへ誘うようになり、流離う。そんな印象を持ちながら、光の輝きを携え仕事する。

PICTURE DIARY 2304TH2020

かなり以前だが、能を観たいと思い、詳しい知人に何を観るべきか訊ねた。すると、先に名人の誰某が亡くなり、今は名人が居ない、今、観ようと思うなら無駄であるからもう少し待つようにと助言を受けた。時が経ち忘れた頃、これを観よとの […]

PICTURE DIARY 2204WE2020

空氣が少しきれいになっている。景色の見え方が変わった。見通しが良くなるかも知れない。今の政治形態を古い景色とすると、新しい政治形態は見通しの利く透明度の高いものなのかなと思う。全国民直接参加、個々相互間の意見や意志の疎通 […]

PICTURE DIARY 2104TU2020

計画を練り、整理する。ゲルハルト・リヒターのドキュメンタリーを視る。現代美術の祖と再認識し、影響力を痛感する。ピカソ同様に多くのことを試し、形にし、既に成し遂げている。ポロックの心境。

PICTURE DIARY 2004MO2020

新しい日課表に基づき、一日のスタート。多少思惑との差はあるがまず合格。自分で決めたことを自分で守る基本。全て基本に返り、仕事も基礎練習のつもりで丁寧を心がける。絵を描く時間を努めて大切に、仕事終わりの手当も充分に。

PICTURE DIARY 1904SU2020

新しい日課表を作る。ほとんどの毎日こもり切りとなると、今までの一日の過ごし方に見直しが必要。幼稚園以来、日課や言い付けをきちんと守る性分ではないが、自分が望むように変化するには必要なこと。

PICTURE DIARY 1804SA2020

春の嵐。小降りになるのを待つかのように、番の鳩が庭に降り、豆をついばむ。さすがにこの激しい雨では野良猫は来ないだろう、と知っているのか。鳩は雨でも氣にしないものなのか。腹はへる。こちらは大した仕事もせず一日が過ぎ。腹はへ […]

PICTURE DIARY 1704FR2020

嫌だと思うことはしなくてよい。貴重な人生を送る一人の動物だから。

PICTURE DIARY 1604TH2020

本棚を整理したら数独の本が出て来た。極端に脳の半分しか使っていない僕には、もう半分を鍛えるためにはちょうど良い。しかし誰かの話で、天才少年の脳のバランスを調整したら、見事に普通の少年になったというのを聞いた。今更ながら。

PICTURE DIARY 1504WE2020

日々、世界中で色々なことが起きている。僕らはそれぞれの場所に居て、それぞれ生きている。カーテンを開けて太陽の光を感じ、雨音にリズムを刻み、頬を撫でる風と花の香りに季節を想い、一杯のお茶にホッと息をつく。毎日、世界中で色々 […]

PICTURE DIARY 1404TU2020

FUTURE NATURE。星のアトリエにこもり考えること、未来と自然の関係について。描く絵は、心や氣持ち、魂、精神の所在を示そうとする。この惑星と宇宙に存在するものとして、愛、自然、未来の核心に氣付き、虚を棄て実を取り […]

PICTURE DIARY 1304MO2020

20年以上も経つだろうか、今では世界的に有名な服飾メーカーの依頼で、企業イメージキャンペーンをプレゼンテーションした。服作りやファッションの究極は、いかなる環境の変化にも対応した¨皮膚のように着用感の無い宇宙服¨であり、 […]

PICTURE DIARY 1204SU2020

ポップでキャッチーでセンチメンタルは昨日の最新流行、そして今日の空虚。では明日は?

PICTURE DIARY 1104SA2020

アトリエにこもり、もうすぐ二週間が過ぎようとしている。自分たちが今何をすべきか、すべきでないかを知れば迷いはない。何者かに従うでもなく、逆らうでもなく、感じる世界に目を向け微笑む。

PICTURE DIARY 1004FR2020

星のアトリエ辺りを根城にする野良が何匹かいるが、そのうちの親分、雉猫の雄が、庭草の陰に潜んでいる。突然、紋白蝶が飛んで来て、危ない!と思う間もなく雉猫が左右のフックを繰り出し紋白蝶を襲う、かのように見えたが、シャドウボク […]

PICTURE DIARY 0904TH2020

昨夜はスーパームーン。多くの人が夜空を見上げ、美しい月に何を祈っただろう。地球の直径は月の4倍あるという。頭上の月を見ながら、夜空に浮かぶ月の4倍の大きさの青い地球を想像する。美しさと愛しさと、シャボン玉のような儚さ、神 […]

PICTURE DIARY 0804WE2020

お釈迦様の誕生日、そしてピカソの命日でもある。数日前に書棚からふとD.D.ダンカンの¨GOODBYE PICASSO¨を取り、ぱらぱらとめくっていて氣付いた。その日のニースは、前年のクリスマス以来になる大雨の嵐であったと […]

PICTURE DIARY 0704TU2020

個人的なイメージだが、古来、この島々に住む人々は地理的条件で大陸や島伝いに、西から東へ移動して来た。開拓者魂とか新天地を求めてとは違う動機で。それは例えば大陸での戦いや競争や騙し合いなどが嫌いで、平和や安らかな暮らしを求 […]

PICTURE DIARY 0604MO2020

身体には前後や左右、上下などのバランスがあり、アンバランスだと不調を感じる。今日は左右の体温を整える。右側が7分も低い。かなりの差だ。低い方を温めて揃える。心持ちも顔色も良くなる。